ビルメン必須の冷凍機械責任者や電気工事士の資格4点セットを紹介

今回は未経験から『ビルメンテナンス』への転職をお考えの方に、必須の資格について紹介します。

転職へのおすすめ資格第5弾。今回は『ビルメンテナンス編』。ビルに限らず、商業施設から病院まで需要が広いビルメンテナンス。そんなビルメン転職へ必須の資格4点セットについて確認してみましょう。

 目次

第三種冷凍機械責任者

冷凍機械責任者とは

冷凍機械と聞くとみなさんは何を創造するでしょうか。エアコン?冷蔵庫?そうどれも正解です。そういった空調や冷凍冷蔵設備の管理責任者が冷凍機械責任者です。

後述する『ボイラー技士』の知識技術と併用して、建物の温度管理をなすなくてはならない存在といえるでしょう。

冷凍機械の保安管理や法律の知識が身に就く

冷凍機械責任者の勉強を通して、冷凍機械の『保安管理』や『法律』に関する知識が身に付きます。

たとえば冷凍機械の勉強では必須のモリエル線図。圧力を縦軸、エンタルピーといったエネルギー量を横軸に取り、冷媒の圧縮や蒸発、それに伴う冷却や放熱のフローについて学びます。最初はとっつきにくいですが、過去問などに取り組むとそんなに難しくありません。

そういった知識を学び、冷凍機械責任者に必要な保安管理や法律に関する知識を獲得できます。

過去問など冷凍三種の勉強と合格まで

自身は市販テキストの過去問を中心にした勉強で十分合格できました。冷凍機械責任者第三種の試験科目は『保安管理技術』と『法令』になります。

なお講習受講により一部試験区分が免除になるといった制度も存在します。合格率を上げたい方は講習を利用してみるのもアリでしょう。

冷凍機械責任者第三種の受験料は8400円。試験日は毎年11月の年一回となっています。試験会場は各都道府県です。

危険物取扱者乙四類

引火性液体など危険物のプロ

危険物は個体や液体など、様々な状態で存在しています。その中でも『引火性液体』といった危険物の取扱のプロが危険物取扱者乙四類になります。

ここでいう引火性液体とはガソリンやトルエン、灯油など自動車やストーブでもおなじみの物も多く存在します。

『引火性』と銘打ってあるように各有機溶剤には引火点や発火点が存在します。それらを理解し引火や発火を起こさず管理する資格がこの『危険物取扱者乙四類』になります。

ガソリンスタンドなど一般取扱所でも活躍

今回はビルメン資格4点セットのひとつという資格で紹介している危険物取扱者乙四類。この資格、有用性はビルメンにとどまりません。

身近なところだとガソリンスタンド店員として活躍できます。給油取扱所は一般取扱所という分類になり、同資格が活躍できる場所となります。

そのほか化学工場などでも重宝されます。危険物で迷ったら乙四類を取得しておけば無難かもしれません。

危険物取扱者乙四類合格のために

危険物取扱者乙四類合格のために取り組むべきは、こちらも過去問が有効となるでしょう。

試験日程は各都道府県で年に数回開催されます。主催者ホームページにて告知されているので確認しておきましょう。ちなみに乙四類の受験料は4600円となっています。

2級ボイラー技士

ボイラーとは

空調や温水の管理にかかせない設備がボイラーです。単純なところでは温水を供給してお風呂を管理する。また暖かな空気を作るためにボイラーは使われます。

前述した冷凍機械が涼しくする技術であるのに対し、設備や部屋へ熱源を供給するのがボイラーであり、双方の設備でもって施設は管理されています。

大型施設や病院などでも働ける

大型施設や病院の空調は、基本的に24時間稼働していなければなりません。たとえばショッピングモールであれば並べられた商材の管理のための温度管理は必須。病院ではもちろん患者の体調管理のために空調設備がずっと稼働していなければなりません。

2級ボイラー技士は少しマイナーな存在ですが、ほかのビルメン4点セットと合わせて、そういった場所の管理にはなくてはならない存在といえるでしょう。

二級ボイラー技士へ合格するために

ボイラー技士の免許獲得のためには実務経験を要するとされています。実務経験に該当するのは『20時間の講習を受ける』もしくは『取り扱い技能講習+4か月の実務経験』となります。スムースに筆記試験をパスした後に免許を獲得するためには、あらかじめ講習を修了しておくことをオススメします。講習日程や会場も、最寄りの場所について調べておきましょう。

試験会場は関東ブロックや近畿ブロックなどの単位となります。受験者によっては試験会場が遠くなる方もいるので、試験日程は余裕を持って組みましょう。

筆記試験は受験料は6800円、講習費用は21600円程度となっています。

電気工事士2種

現場職で活躍、独立も可能

前回記事でも紹介した電気工事士2種。こちらもビルメン4点セットのひとつになります。詳細は過去記事を参照いたければと思いますが、独立も可能、製造現場でも働くことが可能、そしてビルメン必須の資格という点で非常にコスパの良い資格といえるかもしれません。

電気工事士2種合格のために

試験は前期後期の年2回。筆記試験と実技試験両方をパスして晴れて合格となります。それぞれしっかり対策しましょう。

時代問わず一定数の需要あるビルメンテナンス。未経験および経験者の転職どちらでも、4点セットはしっかり取得しましょう。