【転職スキル】クリティカルシンキング思考で考えるビジネス戦略とは

【転職スキル】クリティカルシンキング思考で考えるビジネス戦略
       

ビジネスパーソン必須の『クリティカルシンキング』。

クリティカルシンキングを身に付ければ、転職や仕事の進め方を改善出来ます。

ぜひ本記事でその思考法を身に付けて、ビジネスをアップデートしていきましょう。

 目次

簡単にクリティカルシンキングを理解する

社会人に必要なクリティカルシンキングとは 

クリティカルシンキングとは、日本語で訳すと『批判的思考』になります。

ビジネスパーソンの間では約してクリシンと呼ばれたりします。

そんなクリティカルシンキングですが、思考方法として現状の課題・問題が何か。

その事象を「批判的」に捉えて、本質的な課題は何に当たるのか。

そしてそれに対する仮説・回答は何かということを網羅的に、深く考え抜く思考法を繰り返していくことを指します。

組織でクリティカルシンキングを活用すれば、主体的解決者として、計画立案や問題解決に至る。

加えて意思決定の基盤・技術を築くことができることでしょう。

そのほか分析、推論、伝達といったクリティカルシンキング技術は、円滑なコミュニケーションを交わしていく上でも重要となります。

批判的思考が必要な理由とは

なぜ批判的思考が社会人には必要なのでしょうか。

それは端的な理由をひとつ提示するならば『自身や属する組織の成長のため』です。

人々は基本的に日常生活、日々こなす仕事を上手にこなしていく最適化スキルを持っています。

それはいわばストレスを減らすために、仕事を『ルーチン化』していくことにもつながることでしょう。

これは仕事を『仕組み作り』と捉えるならば、悪いことではありません。

ですが現状の仕事のやり方はいずれ『陳腐化』します。

そして陳腐化した自身の仕事スキル、属する組織では、競合に負けていくことにつながります。

そのため社会人の生存戦略として、『批判的思考』で常に成長していくことが求められることになります。

クリティカルシンキングとロジカルシンキング

クリティカルシンキングのほか、社会人が獲得しておくべき思考法に『ロジカルシンキング』と呼ばれるものがあります。

ロジカルシンキングは訳して『論理的思考』。

それは様々な手法を用いて、仕事を論理的に考え進めていく考え方です。

たとえばロジカルシンキングの思考方法として

◇ MECEな考え方
◇ 5w1hで物事を伝える
◇ 仕事内容を言語化する
etc…

など色んな思考方法があります。

ですがロジカルシンキングもクリティカルシンキングも、『論理的に仕事を捉えて、容易な形で伝達する』といった点では共通しているとも言えます。

クリティカルシンキングを共に、ロジカルシンキングの考え方も獲得していきましょう。

クリティカルシンキングの例題とは

クリティカル思考の例題は日常にある

クリティカルシンキングは一朝一夕で獲得できるものではありません。

ですが、そんな思考方法を身に付ける習慣は至るところにあります。

批判的思考を身に付けるなら、例えば

◇ 前提の中にある不明瞭な言葉を探し出す
◇ 複雑な問題を明確化する
◇ 本や映画の批評をする
◇ 能力の限界を知る
◇ 社会問題の解決策を考える
◇ 研修に参加する
◇ 感情を入れずに、事実に基づいたことを書き出す
◇ 仮説を実行・検証する
etc…

といった取り組みもあります。

上記課題は日常生活、普段の仕事でもきっと取り組めるはず。

次章でそんな生活に取り込める、クリティカルシンキングのやり方について確認していきましょう。

本や映画を批評してみる 

クリティカルシンキングを身に付けるために『本や映画を批評してみる』のも良いかもしれません。

批評とは『事物の美点や欠点をあげて、その価値を検討、評価すること』といった意味です

例えば自身が読んだ書籍があるとします。

その書籍で『筆者の意見に賛同できる点』、『筆者の意見に賛同できない点』を見つけてみましょう。

そして賛同できない点に関して『〇〇といった意見にはエビデンスなく賛同できない』など、具体的に掘り下げていきましょう。

最終的には『○○の意見は理解できる。だが▽▽の意見はエビエンス乏しく理解できない。総合的な評価として◇◇である』まで行ければ立派な批評です。

そういった習慣を身に付ければ、与えられた情報を精査するクセが身に付き、そして自身の仕事への取り組み方も変わってきます。

なので書籍、映画をただ単に楽しむだけでなく、批判的思考法で見れば、社会の見方も変わってくることでしょう。

自身の能力を棚卸ししてみる

批判的思考を進めるならば『自身の能力を棚卸し』してみることも有効です。

たとえば転職を考える際、『自身は経験がある〇〇業界なら活躍できる』といった認識を持っているとします。

果たしてその認識は正しいものでしょうか。

転職の際、同職種や同業界で探される方も多いことでしょう。

そのとき必要な資格、知識あたりは何となく想像できます。

ですが考えるべきは、競合にあたる求職者も似たような資格、知識を持っているということ。

つまり資格、知識はあくまで必要条件であり、それだけでは採用に至る確率は高くないかも、といった批判的思考による仮説が立てられます。

なので転職の際は自身の能力を棚卸しして『▽▽業界の〇〇商材で、得意先を3倍にした』など、実績を振り返って強みを見出すことが必要となります。

自信の強みを考えたり、もっと成長していくためには、漫然と考えていても結果につながりません。

時には自身の強みを改めて評価するなど、クリティカルシンキングで考えていく必要があります。

クリティカルシンキングの意味を深堀り

多様性の時代にクリティカルシンキングは必須 

現代ではよく聞く『多様性』という言葉。

そして多様性を考えた都市作り構想を、『ダイバーシティ構想』と言われたりします。

そんな多様性、ダイバーシティ構想にはクリティカルシンキングは欠かせません。

なぜならばこれまでの『慣習』を踏襲しただけでは、多様性を実現する社会へ至ることが出来ないからです。

たとえば昨今では技能実習生など、いろんな形で日本を訪れる外国人が増えています。

そして労働力を提供してくれる外国人に、日本でパフォーマンスを発揮して仕事をしてもらうためには、彼らの文化を知り配慮していく必要があります。

そんなとき、これまでの日本や地域住民で理解できていた『慣習』では、対処できない部分が多く出てきます。

つまり批判的思考で『慣習』へ重きを置くことなく、『言語や文化の異なる人々が暮らすためにどんな配慮が必要か』といった視点が必要となってきます。

前例なきことを考えていくうえで、クリティカルシンキングはとても役立ちます。

クリティカルな思考力を高めるために 

前述したようにクリティカルな思考力を高める習慣は至るところにあります。

たとえば筆者も仕事の会議で、意見が食い違うことが多々あります。

そんなとき対立する意見があれば、よく耳を傾けるようにしています。

そしてよくよく聞いてみると、大枠の目標を共有できているものの、目標達成の時期、仕事の進め方などで差異があることが理解できます。

対立意見の理解が進むと、自分にないアイデアを出してくれた同僚に感謝できるようになります。

自分の手柄を立てたいがために、人はついつい意見を通そうと頑張ってしまいがちです。

ですが批判的思考で一歩立ち止まり、異なる意見に耳を傾けてみると、自身の成長につながるチャンスだったりします。

メタ認知で社会の見え方が変わる 

ここまで記事をご覧いただけたならば、『クリティカルシンキング』は日常生活から仕事の有り様まで成長させてくれる考え方であることをご理解いただけたと思います。

そして批判的思考は『社会の見え方』も変えてくれます。

自身のこれまでの知識のみでなく、客観的意見を取り入れたり、仮説検証などしていけば、社会を俯瞰して見ることができるようになります。

それは『メタ認知』とも呼ばれたりします。

メタ認知能力が身に付けば、焦ることなくいろんなことへ対処できるようになります。

社会を俯瞰できると、仕事のつながりや影響力なんかも配慮できるようになります。

なのでぜひクリティカルシンキングを身に付けて、仕事のパフォーマンスを最大化できるよう努めていきましょう。