【転職キャリア】孫氏の兵法書を活用したビジネス戦略とは。

【転職キャリア】孫氏の兵法書を活用したビジネス戦略とは。
       

転職活動やキャリア形成には戦略がとても大切。

中でも現代で活用される『孫氏の兵法書』は、それら戦略でも十分活用できます。

本記事ではそんな孫氏の兵法書と活かした、ビジネス戦略について紹介していきます。

 目次

ビジネスのための孫氏を知る

世界の経営者も用いる孫氏の兵法書  

孫氏は古代中国で活躍した戦略家。

そしてそんな孫氏が書いた兵法書は、現代もなお参照され読まれています。

『孫子兵法』は戦略と戦術の原則に焦点を当て、戦場での勝利を追求します。

それは、情報収集、戦場の地形を活用し、敵の弱点を突くことによって勝利を達成する方法を教えてくれます。

また、孫子の戦術は柔軟性と効率性に重点を置いており、さまざまな状況に対応できるように設計されているのも特徴です。

この兵法書は、戦略的思考とリーダーシップの重要性を強調し、現代のビジネスや戦略プランニングにも影響を与えています。

その知見は現代でも使えるものがあり、アメリカなど世界で活躍するCEOも兵法書を活用したと言われています。

そんな孫氏の兵法書。

転職やキャリア形成でも使えます。

孫氏の教えは転職キャリア戦略にも活かせる

キャリア形成とセットで進行する転職活動。

もう少しそれらを言い換えるならば、自身が世の中で活躍して一番結果を残せる場所を探していく作業とも言えます。

そしてそのときは自身の人材価値と競合する人々が出てくることでしょう。

そんなとき孫氏の兵法書は活躍してくれます。

なぜならば自身の人材価値はいわば大切な経営資源。

それを競合と比較して優位に持っていくためには、戦略が必要となってくるからです。

長い人生におけるキャリア形成で、戦略があるのと無いのでは、結果が大きく変わってきます。

己を知り彼を知れば百戦危うからず

孫氏の兵法書にはたくさんの格言があります。

中でも『己を知り彼を知れば百戦危うからず』は有名でご存じな方も多いのではないでしょうか。

ここでいう『己を知る』、『彼を知る』の知るとは何でしょうか。

たとえば『転職活動』で知るべき事柄を挙げると以下のようなものがあります。

◇ ビジネススキルは勝っているか
◇ マネジメント力え優れているか
◇ タイミングは優れているか

言わずもがな転職市場では、自分と競合する求職者はたくさんいます。

なのでスキル、マネジメント力、転職のタイミングなどで優位に立たなければ、自身の願う転職活動を展開できません。

なので日ごろより自身の総合力を推し量り、転職に向けて準備をしていく必要があることを、この格言は教えてくれます。

仕事にも使える孫氏の名言

闘わずして兵を屈する

現代でもためになる孫氏の教えはまだまだあります。

たとえば『闘わずして兵を屈する』ということ。

これはいったいどういった意味なのでしょうか。

端的に解釈するならば『闘わずして勝てるならば、それにこしたことはない』ということです。

勇ましく闘うことは時に大切ですが、猪突猛進に戦うだけでは自陣も甚大な損害を被ります。

なので自陣が技術的に勝っていることを強調して、相手を屈服させる。

総合力で勝っていることを敵に認識してもらい、お互い無駄な血を流さず引いてもらう。

そういった余計な戦を避けて、自身を有利な方向へ持っていくことが大切であるということを、この格言では述べています。

転職活動においても同じ分野で競合者と競り合うより、オンリーワンの技術を習得して、他者にはない魅力を持って転職を制していく戦略が必要なのかもしれませんね。

勝つべからずは己にあるも、勝つべきは敵にあり 

孫氏の兵法書には『勝つべからずは己にあるも、勝つべきは敵にあり』といった格言もあります。

これは勝かどうかは分からない、負けるかどうかは自分次第。

そして負けてない状況を作れるほど、成果に結びつきやすいといったことを指しています。

転職活動やキャリア形成も、いつも上手くいくものではありません。

たとえば『仕事を辞めてからじっくり探そう』と考えていても、思いのほか仕事が見つからず、無職期間が長引くこともありえます。

つまり勝つかどうか分からない転職活動を出来るだけ上手くはこぶためには、ふだんから求人をチェック。

そしていいとこがあれば在職中から受験し、仕事が見つかれば辞めるといったはこびのほうが、負けが込んでしまう状況を減らせるかもしれません。

転職活動で勝ち負けをつけるのは少し語弊があるかもしれませんが、上記のような活用法があることも覚えておきましょう。

兵は詭道なり

もうひとつ知っておきたい格言に『兵は詭道なり』といったものがあります。

これは常に降りるという選択肢を持つ。

そして打ち切ることも大切であるということを指しています。

この格言も転職キャリア形成で役立ちます。

自身が日ごろからビジネスキャリアを研鑽し、虎視眈々と転職機会を伺っていても上手くいかないことがあります。

たとえば不況。

執筆時の2024年現在では人手不足が謡われ、転職市場は活況を呈しています。

ですがかつて氷河期世代が存在したように、求職数が激減して、いくら転職活動をしようとも上手くいかない時代もありました。

そんなときは生存戦略として、いったん転職活動を打ち切り、自己研鑽しながら会社に留まるというのも手なのかもしれません。

このように孫氏の兵法書は攻めだけでなく、守りの戦略も如実に説かれています。

もっと知りたい孫氏の兵法

智信仁勇厳 

孫氏の教えには『智信仁勇厳』を全て備えよといった格言もあります。

それぞれの言葉の意味を説明すると

◇ 知恵のある人は実行力に負けてしまうことがある。

◇ 勇気のありすぎは知恵に負ける。

◇ 仁の人は厳しさが足りない

◇ 偏りなく5要素をバランスよく持つことが信につながる

と説かれています。

ここでは転職活動における人材価値について再考させられます。

知勇を兼ね備え、仁のやさしさのみならず、時には部下へ厳しく指導できることもビジネスパーソンとして大事なのかもしれません。

『智信仁勇厳』という言葉は、そんな知見を提供してくれます。

選択と集中の極意 

孫氏の兵法書では『選択と集中』についても諳んじられています。

選択と集中では、自身の人材価値を資源としたリソースマネジメントの観点でとても大切。

たとえば履歴書の資格欄。

人によっては『危険物取扱者乙4類、フォークリフト、玉掛け修了』といった資格、修了証を保持しているとしましょう。

すると面接官としては『工場の建屋内で必要な資格を取って、働かれていたのかな』といった印象を植え付けることが出来ます。

このとき製造現場職に必要な資格取得へリソースを集中させ、各メーカーで転職出来るチャンスを増やすことにもつながります。

なので選択と集中といった戦略は、キャリア形成でもとても大切です。

呉越同舟 

最後に割と現代でもよく用いられている格言に『呉越同舟』といったものがあります。

これは呉と越といったライバル同士の国が、共通目的のため一時的に協力しあって、行動を共にしたといったものでした。

この格言もキャリア形成の観点では大切かもしれません。

職場には誰しも苦手な人がいたりします。

ですが部署単位、会社単位で成績を伸ばしていくためには、そういった苦手な人とも協力していく必要があります。

また、なんとなく苦手な人は、実は自身の足りない部分を示唆してくれていて、協業することで学びにつながることもあります。

なので現代を生き抜くビジネスパーソンも、呉越同舟の精神を大切に。

協力し合ってパフォーマンスを最大化していく必要があるのかもしれませんね。