これからの新しいキャリア形成の形である【パラレルキャリア】。
今日の記事ではそんなパラレルキャリアの概要、そして副業との違いをその定義に沿って詳しく解説していきます。
○ ドラッカーが提唱したパラレルキャリア
○ パラレルキャリアと副業の違い
○ パラレルキャリアの例
◇ パラレルワークの留意点とは
○ パラレルワークで得られるもの
○ パラレルワークで憂慮すべきもの
○ バランスが大切
◇ パラレルキャリアを上手に進めるために
○ 自身の本質を理解する
○ 新たな出会いを楽しむ
○ パラレルキャリアを学ぶなら
パラレルキャリアとは
ドラッカーが提唱したパラレルキャリア
まずはパラレルキャリアの考え方について簡単に確認していきましょう。
パラレルキャリアは英語でparalell careerと表記され、paralellは訳すと「同時に、平行に」、careerは訳すと「経歴」といった意味になります。
そんなパラレルキャリアについて提唱したのは経営学の巨匠P・F・ドラッカー。同氏はマネジメントなどに関する書籍を編纂している人物です。
ドラッカーが提唱したパラレルキャリアとは、自身が入社した特定の会社や組織のみに依存することなく、仕事や活動をしてキャリアを形成していく考え方を指します。
多様な生き方や人生の有り方が求められる昨今、パラレルキャリアとして研鑽を積んでいくことの大切さに注目が集まっています。
パラレルキャリアと副業の違い
会社以外での活動というところで、それは副業と同義なのではないだろうかと疑問が湧いてきます。
パラレルキャリアと副業の違いは、報酬を伴うものを含むか否かといった違いになります。
たとえば副業では本業以外での収入を伴うものを指します。
いっぽうパラレルキャリアでは、会社における本業以外でのボランティア活動もその経歴として含みます。ボランティア活動には報酬を伴わないものがありますが、それも立派なパラレルキャリアというわけですね。
そんなボランティア活動を通じて、ゆくゆくは起業して対価を得るものになるのかもしれませんが、その過渡期として対価がなくともパラレルキャリアとしては大切な経歴になります。
パラレルキャリアの例
ではここでパラレルキャリアの例についも確認していきましょう。
たとえばパソコン教室。老若男女問わず、パソコンを使いこなしたい人々が集まりパソコン知識の習得に励んでいます。
パソコン教室で培った技術もさることながら、仲間を見つけたり、パソコン利用に関するニーズを見つけることができれば立派なパラレルキャリアと言えるでしょう。
パソコン教室に通っている間は、対価を払う側で知識や経歴を積んでいる段階です。しかしパソコンを学ぶ目的は人それぞれであり、実現したいことが異なります。そして様々なニーズを仲間と共有できることで、ビジネスにつながり、対価をもらう側になる可能性も秘めています。
このようにパラレルキャリアを積んでいくことは、本業以外におけるビジネスチャンスを増やしてくれます。
パラレルワークの留意点とは
パラレルワークで得られるもの
次にパラレルワークで得られるものを見ていきましょう。
① 本業には無い新たな学び
本業が充実していもどこかマンネリ化していたり、張り合いがなくなっていることは誰にでもあります。
そんなときパラレルワークで本業以外も頑張っておくと、いろんな知見を学ぶことが可能となり、その新たな知見が本業にも活かされることがあります。
たとえば本業で営業職をしていても、顧客のニーズが分からないとモノは売れません。
もしパラレルワークとして本業外の社会人とも付き合いがあれば、いろんな人のニーズが把握することが可能となり、それが本業の営業にも活かされることがあります。
② 人脈形成
本業外でのパラレルワークでは、新たな人脈が形成される可能性があります。
特に趣味仲間などでは、趣味を通してつながる人間関係は容易に形成されます。
特に最近ではSNSの隆盛もあり、パラレルワークにおける人脈形成の有り様もまた変わってきています。
③ 社会貢献
最近ではSDGsの大切さが提唱されているように、個人における社会貢献活動も重要視されています。
パラレルワークにおけるボランティアでは、地域のための社会貢献活動になっているものもあります。
逆に社会貢献につながらない活動は長く続かない傾向にあります。まずは自身が興味あるパラレルワークを見つけて、持続可能で社会貢献につながるものか見定めていくのも面白いかもしれません。
パラレルワークで憂慮すべきもの
今度はパラレルワークで憂慮すべきものについても確認しておきましょう。
① 本業との兼ね合いを大切に
上記で紹介してきたようにパラレルワークはビジネスチャンスを広げ、新たな収入源となる可能性を秘めています。
そこで気になるのが本業の就業規則。収入を得るにあたり副業として抵触しないか、そして就業規則で副業が制限されていないかなど確認しておく必要があります。
またパラレルワークに気を取られ過ぎて、本業がおろそかにならないよう注意が必要です。
② 時間の確保は慎重に
もうひとつパラレルワーク継続で大切なのが時間の確保。
本業以外で活動するということは、自身の有限な時間の使い方をコントロールしていく必要があります。
こちらも本業との兼ね合いを大切に、そして疲労を溜めない程度にパラレルワークへ費やす時間を決めておきましょう。
バランスが大切
結論から言えばパラレルキャリアを研鑽していくにはバランスが大切です。
求めるのはパラレルキャリアと本業の相乗効果。実際に自身は医療専門職という仕事を本業としながら、副業を展開することで本業外での様々な知見を得ています。
たとえば記事投稿毎にSNSやサーチコンソールで世間の反応を確認すると、世の中のトレンドが見えてきたりします。これは本業だけでは分かることではありません。
本業とパラレルワークを上手にバランスを取って、それぞれ相乗効果で活躍できるようキャリアを積んでいきましょう。
パラレルキャリアを上手に進めるために
自身の本質を理解する
パラレルキャリアは自身の隙間時間など、自由な時間に経歴を積んでいくことができます。
自由な時間にいろいろチャレンジしてみると、本業から外れたところで自身が本当にやりたかったことが見つかったりします。
たとえば自身は数年前までブロガーになるとは思っていませんでした。
しかしブログを始めて記事を書いてみて、発信することで世間の関心ごとが把握できるこの副業が、自身がとても好きであることに気付きました。
そんな感じでパラレルキャリアの研鑽に向けてチャレンジしてくと、自身が本質的に好きで、生涯にわたり継続していける活動が見つかることがあります。
新たな出会いを楽しむ
自身がパラレルキャリア形成にあたり、良かったことに新たな出会いがたくさんあったこと。
たとえば自身には医療専門職という本業がありますが、この仕事だけでは医療福祉業界での出会いしかありませんでした。
しかしブロガーとなり、他のブロガーさんや副業で活躍している人との交流の中で、多様な働き方や生き方を見つけることが出来ました。
つまりパラレルキャリアでの新たな出会いは、多様性社会を模索していく上での必要なプロセスなのかもしれません。
まずは気負わず、自身で可能な範囲でのパラレルワークを見つけてみてはいかがでしょうか。
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