2022年3月の日経平均、NYダウ、為替相場について解説。

2022年3月のFOMCで利上げの決定した米国マーケット。

それらをふまえて世界の相場がどう動いたのか、指数を通して確認してみましょう。

☆投資にはリスクが伴います。余裕資金と自己責任で行いましょう。

目次

3月のNYダウ、S&P500など米国市場

ニューヨークダウは2.32%の上昇

ニューヨーク証券取引所、NASDAQ上場の30銘柄から構成されるダウ平均株価。2022年2月28日の終値33892.61ドルに対して、2022年3月31日は34678.36ドルとなり、2022年3月度の騰落率は2.32%の上昇となりました。

年初来からの騰落率は4.57%の下落となります。

騰落率算出にはDJIを参考に計算しました。

DJI指数チャートより

出典:TradingView.DJIチャート.TradingView

2022年2月度からは上昇に転じた3月度のダウジョーンズ工業平均株価。4月からの地合いに注目が集まります。

なお相場の振り返りのために、先月の各インデックスのパフォーマンスについてまとめた記事も添付しておきます。

興味のある方はぜひご覧ください。

2022年2月度の日経平均、NYダウ、為替相場について解説。

S&P500は3.58%の上昇

ニューヨーク証券取引所やNASDAQへ上場している代表500社から構成されるS&P500。2022年2月28日の終値は4373.95ドルに対して、2022年3月31日の終値は4530.42ドルとなり、2022年3月度の騰落率は3.58%上昇となりました。

年初来の騰落率は4.95%の下落となります。

騰落率算出にはSPXを参考に計算しました。

SPXチャートより

出典:TradingView.SPXチャート.TradingView

ダウジョーンズ工業平均株価と比較して、+3.58%と上昇幅の大きかったS&P500。年初来騰落率も-5パーセント弱まで戻す結果となりました。

NASDAQは3.41%の上昇

電子株式市場のNASDAQ。2022年2月28日の終値は13751.4ドルに対して、2022年3月31日の終値は14220.52ドルとなり、2022年3月度の騰落率は3.41%の上昇となりました。

年初来の騰落率は9.10%の下落となります。

騰落率算出にはIXICを参考に計算しました。

IXICチャートより

出典:TradingView.IXICチャート.TradingView

2022年3月を終わってみれば米国主要3指数すべて上昇で終えたマーケット。上昇の相場が続くか要チェックです。

3月の日経平均やTOPIXなど日本市場

日経平均は4.88%の上昇

日本の株式市場を代表する225銘柄で構成される日経平均株価。2022年2月28日の終値は26526.75円に対して、2022年3月31日の終値は27821.36円となり、2022年3月度の騰落率は4.88%の上昇で終えました。

年初来の騰落率は3.37%の下落になります。

騰落率算出にはNI225を参考に計算しました。

NI225チャートより

出典:TradingView.NI225チャート.TradingView

米国主要指数と比較しても、+4.88%と大きく上昇を見せた2022年3月度の日経平均株価。年初来騰落率も-3.37%まで戻してきました。

TOPIXは3.15%の上昇

東京証券取引所の全銘柄で構成されるTOPIX。2022年2月28日の終値は1886.93円に対して、2022年3月31日の終値は1946.4円となり、2022年3月度の騰落率は3.15%上昇で終えました。

年初来の騰落率は2.31%の下落となります。

騰落率算出にはTOPIXを参考に計算しました。

TOPIXチャートより

出典:TradingView.TOPIX指数チャート.TradingView

日経平均と共に上昇した2月度のTOPIX。年初来騰落率もいよいよ2.31%まで近づいてきました。

為替ドル円レートは6.7円の円安

為替相場におけるドル円レートについて着目すると、2022年2月28日の終値は114.95円に対して、2022年3月31日の終値は121.653円となり、2022年3月度のドル円レートは6.7円の円安で終えました。

年初来では6.563円の円安となりました。

騰落率算出にはUSDJPYを参考に計算しました。

USDJPYチャートより

出典:TradingView.USDJPY指数チャート.TradingView

株価指数と比較しても大きく動いたドル円為替相場。数年ぶりの円安となり2022年3月度の取引を終えています。

3月の相場関連ニュース

FOMCで0.25%の利上げ決定

テーパリングを経て、いよいよ利上げの決まった2022年3月のFOMC。

2020年より続いたきたFRBの金融緩和政策でしたが、いよいよ0.25%の利上げに踏み切ったことは大きなニュースとなりました。

マーケット参加者の多くは、年内にもあと数回の利上げを予測しています。

また利上げ幅も0.25%毎ではなく、0.5%を一気に引き上げることもあるのではないかと注目されています。

FOMCの開催時期のみならず、議事録公開とそれに伴うマーケットの変化もチェックしておきましょう。

なおFOMCの政策金利予測に関しては過去記事でも紹介しています。よければ御覧ください。

【投資家に役立つ政策金利動向の評価ツールについて解説します。】

逆イールド発生

国債利回りいわゆるイールドですが、2022年3月は逆イールドが発生する日が認められました。

特に注目されるのが短期2年米国債と長期10年米国債。3月下旬につれてイールドの差異は減少していき、2022年4月1日の取引を終えた時点では逆イールドとなりました。

リセッションいわゆる景気後退も示唆される逆イールドですが、2019年にも発生しており当時のマーケットでも警戒感がもたらされていました。

今回の逆イールドも一過性か否か、マーケットへの影響はどれほどのものか注視しつつ、自身のポートフォリオもしっかりと考えていきましょう。

2022年3月度は回復を見せた米国及び日本のマーケット。この回復が続くか否か、地政学的リスクや政策金利などの確認を続けていきましょう。