米国株など外国株売買には為替手数料の理解が大切。SBI証券での売買手数料などを紹介します。

米国株など外国株売買のための、為替変動や為替手数料について解説。

☆ 投資にはリスクが存在します。余裕資金と自己責任の範囲内で挑みましょう。

目次

米国株売買での為替手数料について

○ SBI証券ならドル円為替手数料25銭

米国株売買を日本円からスタートして買付、逆に米国株を売却して日本円に戻す場合には為替手数料が発生します。

ちなみにSBI証券で米国株取引を実施する際、米国株を円からドルに替えて買付するとき、米国株を売却してドルから円に替えるとき、買付と売却それぞれで為替スプレッド25銭で手数料が発生します。

米国株の売買では買付手数料と別に、為替手数料が発生することも覚えておきましょう。

○ 円貨決済と為替コスト

自身も利用するSBI証券ですが、米国株の買付や売却の際には円貨決済と外貨決済が選択できます。

円貨決済とは、米国株買付の際にSBI証券が円からドルに替えて決済してくれたり、米国株売却の際にSBI証券がドルから円に替えて決済してくれる決済方法になります。

円から買付できて、円に戻して買付余力に戻してくれる便利な決済方法ですが、SBI証券が為替取引を代行しくれているため、為替手数料が発生していることも確認しておきましょう。

○ 外貨決済のメリット

さて、もうひとつの外貨決済について確認しましょう。

外貨決済は、たとえばSBI証券口座でドルを保有している場合、米国株をそのままドルで買付可能な決済方法です。逆に米国株売却で外貨決済を選択すると、売却代金がドルのまま買付余力として反映されます。

メリットに関しては為替手数料がかからないことです。たとえば米国株の配当はドルで支払われるため、そのドルで米国株を買付すれば為替手数料は発生しません。

ただし、保有したドルがほかの資産に変わる場合、為替差損失が発生します。為替差益は雑所得として確定申告対象になるので注意しましょう。

米国株売買は為替変動も要注意

○ 為替変動について

米国株売買では、為替変動の影響を常に受けていることも覚えておきましょう。このチャプターでは分かりやすく考えるため、手数料は考慮せず、円換算で記載していきます。

たとえばドル円レート100円のとき、一株100ドルの米国株で買い付けたとします。その後、ドル円レートが95円になり、株価が100ドルと変化しないとき、その株を売却すると500円の損失になります。

米国株など外国株においては、株価のみならず為替変動の影響も受けて、円換算の利益や損失が発生することを覚えておきましょう。

○ 米国株買付価格と為替の関係

sbi証券や楽天証券の米国株取引で発生する為替手数料

米国株買付価格と為替の関係について、詳細に考えてみましょう。

ドル円レートが100円で、一株100円の米国株を買い付けると、日本円で10000円が必要になります。一方、ドル円レートが105円で一株100円の米国株を買い付けると、日本円で10500円が必要になり、ドル円レートが5円違うだけで、買付価格に500円の差異が発生します。

このようにドル円レートが円安ドル高に傾いたときに買付すると、同じ銘柄で同じ株価であっても、買付価格が余分に発生することになります。

逆にドル円レートが95円で一株100円の米国株を買い付けると、9500円が必要になります。この場合、ドル円レート100円で一株100円の取得費用10000円の時と比較して、500円低く同株を取得することができます。

○ 米国株売却価格と為替の関係

同じように米国株売却価格と為替の関係についても確認しましょう。

一株100円の米国株を、ドル円レート100円で売却すると、日本円換算で10000円が入金されることになります。一方、一株100円の米国株をドル円レート105円で売却すると、10500円が入金されることになります。このように500円の差異が発生しましたが、同じ株価であっても、円安ドル高に傾いているときに売却すると、ドル円レートの差異の分だけ入金額が増加することになります。

逆に株価が同じ100円の米国株でも、ドル円レートが100円で売却すると10000円が入金され、ドル円レート95円で売却すると9500円が入金されることになります。株価が同じであっても、円高ドル安方向に傾くと、入金額が減ることも覚えておきましょう。

外国株は為替手数料と売買手数料を考慮

○ 為替手数料と売買手数料を差し引いた円換算を念頭に

米国株をはじめとした外国株は、今回紹介した為替手数料と共に、売買手数料が別途発生することを覚えておきましょう。

つまり、米国株で着目すべきは株価のみならず、為替変動の影響、為替手数料や売買手数料を加味して、投資戦略を考えねばなりません。

それらを判断材料に組み込んで、投資目標を立てていきましょう。

○ 必要に応じて取引証券会社も選定を

米国株など外国株の為替手数料に限りませんが、必要に応じて取引証券会社を選定することも大切です。

自身はSBI証券を利用していますが、楽天証券やマネックス証券など、それぞれ取り扱い銘柄やキャンペーンなどに特徴があります。

自身の取引スタイルに応じた、証券会社を選定できるよう、常にアンテナを張ってキャンペーンや手数料を確認するようにしましょう。