2022年1月度の日経平均、ダウジョーンズ、為替相場を解説。

いよいよ2022年マーケットがスタート。

大きな動きのあった1月度。まずは一か月を経過しての各指数のパフォーマンスについて確認してみましょう。

☆投資にはリスクが伴います。余裕資金と自己責任で行いましょう。

目次

1月のNYダウ、S&P500など米国市場

ニューヨークダウは3.32%の下落

ニューヨーク証券取引所、NASDAQ上場の30銘柄から構成されるダウ平均株価。2021年12月31日の終値36338.31ドルに対して、2022年1月31日は35131.87ドルとなり、2022年1月度の騰落率は3.32%の下落となりました。

騰落率算出にはDJIを参考に計算しました。

DJI指数チャートより

出典:TradingView.DJIチャート.TradingView

2021年9月度の4.29%下落以来、久しぶりに大きな下落となったダウジョーンズ工業平均株価。2021年とは少し潮目が違った相場となりました。

なお相場の振り返りのために、先月の各インデックスのパフォーマンスについてまとめた記事も添付しておきます。

興味のある方はぜひご覧ください。

2021年12月度の日経平均、ダウジョーンズ、為替相場を解説

S&P500は5.26%の下落

ニューヨーク証券取引所やNASDAQへ上場している代表500社から構成されるS&P500。2021年12月31日の終値は4766.19ドルに対して、2022年1月31日の終値は4515.54ドルとなり、2022年1月度の騰落率は5.26%下落となりました。

騰落率算出にはSPXを参考に計算しました。

SPXチャートより

出典:TradingView.SPXチャート.TradingView

ダウジョーンズと共に、2021年9月度の4.76%下落以来大きく下がったS&P500。1月中は最高値より10%程度下落しましたが、最終的には少し持ち直して1月の相場を終えました。

NASDAQは8.98%の下落

電子株式市場のNASDAQ。2021年12月31日の終値は15644.97ドルに対して、2022年1月31日の終値は14239.88ドルとなり、2022年1月度の騰落率は8.98%の下落となりました。

騰落率算出にはIXICを参考に計算しました。

IXICチャートより

出典:TradingView.IXICチャート.TradingView

米国株式主要3指数で最も下落率の高かったのがナスダック。1月中は最高値より17%程度下がる場面も見受けられましたが、こちらも少し持ち直して1月度の相場を終えました。

1月の日経平均やTOPIXなど日本市場

日経平均は6.22%の下落

日本の株式市場を代表する225銘柄で構成される日経平均株価。2021年12月31日の終値は28791.64円に対して、2022年1月31日の終値は27001.91円となり、2022年1月度の騰落率は6.22%の下落で終えました。

騰落率算出にはNI225を参考に計算しました。

NI225チャートより

出典:TradingView.NI225チャート.TradingView

米国株式相場と共に下落した1月度の日経平均。今後も米国株式と連動していくのか否か注目が集まります。

TOPIXは4.84%の下落

東京証券取引所の全銘柄で構成されるTOPIX。2021年12月31日の終値は1992.33円に対して、2022年1月31日の終値は1895.93円となり、2022年1月度の騰落率は4.84%下落で終えました。

騰落率算出にはTOPIXを参考に計算しました。

TOPIXチャートより

出典:TradingView.TOPIX指数チャート.TradingView

日経平均と共に下落した1月度のTOPIX。下落率は日経平均より幅は少なく、1月の相場を終えました。

為替ドル円レートは0.05円の円安

為替相場におけるドル円レートについて着目すると、2021年12月31日の終値は115.09円に対して、2022年1月31日の終値は115.14円となり、2022年1月度のドル円レートは0.05円の円安で終えました。

騰落率算出にはUSDJPYを参考に計算しました。

USDJPYチャートより

出典:TradingView.USDJPY指数チャート.TradingView

1月度は0.05円の円安と小幅動きで終了となった為替相場。2021年は円安が進んだので、今後ドル円レートがどちらに向いていくのか方向性に要注目です。

1月の相場関連ニュース

大きなボラティリティのあった1月

日本株そして米国株を投資対象にしている方は、なかなかストレスのあった一月だったのではないでしょうか。

特に注目すべきが200日移動平均線。S&P500指数やNASDAQは共に、過去1年半程度は200日移動平均線を下へ突き抜けることはありませんでした。

しかしそれを突き抜けたのが2022年1月度のマーケット。金融緩和の恩恵を受けてきた株式相場でしたが、年度も変わり少し違った様相を呈してきています。

そんな変化のあった相場の騰落へ狼狽することがないように、自身の資産分配を考え直す時期も来ているのかもしれません。

なお移動平均線の算出方法や見方については過去記事でも紹介しています。よければ参考にしてみてください。

【株式投資でよく使われる移動平均線の計算式や使い方とは。】

利上げやQTへ注目集まる

去年のFOMCより注目が集まっていたのが利上げについて。2022年に関してはインフレーション対策として利上げはもちろん、その回数に最近では注目が集まってきています。

また利上げと合わせて注目されているのがQT。QTとは中央銀行のバランスシート縮小を指します。

バランスシート縮小はそのメカニズムから民間銀行の余剰資金の減少となり、それが相場にどれほどの影響を与えるのかについて投資家は着目しています。

テーパリング、利上げ、QTといった施策が今年のマーケットを推し量るトレンドのひとつになるのかもしれません。

年度が切り替わり、大きな動きのあった2022年1月度のマーケット。資産を守れるよう再考していきましょう。