転職面接では退職理由の対策も必須。回答例文から学びましょう。

転職の面接では必ず聞かれる前職の退職理由とその対策方法について紹介します。

転職面接で面接官が気になる『前職の退職理由』。少し答えにくい質問も、上手に答えて評価アップにつなげていきましょう。

目次

転職面接では前職の退職理由は概ね質問される

○ 面接官は退職理由を気にする

面接官は雇い入れを考えるにあたり、合わせて前職の退職理由も気にします。

それは雇い入れた際、自社で周りとうまく協調して仕事をこなしてくれるのかを考えたときに、退職理由がひとつの参考になるからです。

転職や就活が成功しても、面接官と応募者ともに入社がゴールというわけではありません。どれくらいの期間、どのように働き続けられるのかといった要素を含めて、面接官は退職理由を気にしています。

○ 退職理由には個性が出る

退職理由には、応募者の個性が出ます。

退職理由は人それぞれですが、正直な気持ちで書くと下記のようになるのではないでしょうか。

・人間関係がうまくいかなかった
・給与など待遇面が悪かった
・夫の転勤の都合で辞めた
・長く同じところで勤め続けるのが苦手

このような感じで退職理由には個性が出ます。

転職活動を始める前に、まずは退職理由を素直に書き出して、面接対策に取り組んでいきましょう。

○ どんな退職理由であれ伝え方が重要

退職理由は、自己都合のものから会社都合のものまで様々あり、どんな退職理由であれ伝え方が重要です。

おそらく退職理由をそのまま伝えて、前向きな文章になることはあまり多くありません。働き続けられなくなった理由に関しては、面接官の印象としてネガティブに写ることも少なくないことでしょう。

そのためにも退職理由を伝えるためには工夫が必要です。後述する『退職理由別の文章例』で、伝え方の方法について考えてみましょう。

前職の退職理由別での対策方法

○ 短期間の職歴での退職理由対策

数か月から一年など、前職を短期間で仕事を退職せざるを得なかった場合について考えます。

たとえば面接官に短期間での退職について理由をたずねられ、前職の退職理由が自身にとって不向きな仕事であった場合、下記の回答例文になります。

『前職の退職理由につきましては、会社が提示した仕事に対して、自身がしっかり貢献できない点を痛感して退職させていただきました。その点はしっかり反省しており、御社では仕事へしっかり取り組むこともさることながら、仕事の報連相を欠かさず、適宜助言をいただきつつ貢献できるよう努めてまいります。』

仕事内容の不一致、不向きといった点での退職は少なくありません。その退職理由を述べる際は、

①素直に反省している旨を述べる
②同じ過ちを繰り返さぬよう工夫して仕事に取り組む

といった態度を、しっかりと伝えるようにしましょう。

○ 体調不良退職での退職理由対策

体調不良で退職せざるえなかった方も一定数いることでしょう。自身も連日の夜勤で退職を崩して、仕事をやめた経緯があります。

自身が体調不良での退職に関して、面接官から質問されたときは下記のように回答しました。

『前職では連日の夜勤が体質に合わず、体調不良にて退職させていただきました。現在の体調は回復しており、仕事に支障をきたすことはございません。』

という風に素直に体調不良で退職した旨を伝え、現在はしっかり仕事に取り組める体調であることを伝えましょう。もし同じような勤務形態のところへ応募する際は、今後の体調管理に関しては問題ない旨をしっかりと伝えましょう。

○ 上司と対立して退職した場合の退職理由対策

上司と対立して退職した場合の退職理由について例文を考えてみます。例文は下記の通りです。

『前職では成果は出ておりましたが、希望する働き方ができず退職するはこびとなりました。御社におきましては働き方でしっかり折り合いをつける、適宜相談するなど、末永く貢献できるよう働き方は工夫してまいります。』

上司と対立して退職した場合、それを素直に伝えるのは得策ではありません。素直に伝えると面接官も『入社後すぐ不和をまねかないだろうか』と勘ぐってきます。

ネガティブな印象をまねきそうな退職理由は、少し工夫を加えて伝えましょう。

大切なのは退職理由を前向きに伝えること

○ 学習できる人材であることをアピール

上記では面接での退職理由の質問に関する回答例文を提示しましたが、どの例文に関しても最後は反省と学習をして仕事に取り組む姿勢を盛り込んでいます。

どんな仕事でも必ずミスをします。大切なのはミスを繰り返さない仕事ができる人材です。

退職理由を聞かれても、前職からの学びそして学習したことも合わせて伝えましょう。

○ 自身キャリアの振り返りにも使う

面接での退職理由について事前対策していると、いろいろとキャリアの振り返りになります。

短期で退職した仕事があれば、長く続いた仕事もあると思います。その職歴には自身の適性を確かめるヒントがたくさん含まれています。

面接対策と合わせて、今後のキャリアプランを考えるためにも、退職理由を振り返るのは大切です。