社会人入試と転職

転職のための医学部系養成校の社会人入試事情を紹介

自身は現在、理学療法士という医療職へ就いています。この仕事は最低でも養成校へ3年間通わなくてなりません。そのため、新卒で働き続けた仕事を退職し、社会人入試を経て学校を卒業した後、再就職に至ったという経緯があります。

今日はそんな社会人入試を経ての転職について、自身の経験も交えつつ紹介していきます。

 目次

大学などの社会人入試に挑むには

転職の方向性が決まり、社会人入試が必要となれば、まずは受験先からパンフレットを取り寄せてみましょう。パンフレットにはオープンキャンパス日程なども掲載され、キャンパス見学をすることで学校の雰囲気を把握することができます。

志望校が絞れてきたら、いよいよ入試準備。入試に挑むための確認事項について見ていきましょう。

○ 社会人入試用の枠もある

大学や専門学校どちらもですが、一般入試を分けて社会人入試の枠を設けているところはたくさんあります。

一般入試は国語、数学、英語などいわゆる学力テストを経て、面接により入学者を決める形式です。一方、社会人入試では学力よりは社会人経験を経ての、人物重視でのテストとなっているところが多いようです。

自身が入学した養成校では自己推薦書を応募し、面接では入学の希望動機や将来の展望を面接で聞かれるといったテスト形式でした。どうしても社会人となると現役より学力は衰えがちです。選択肢があるなら、一般入試のほか社会人入試を検討してみるのも良いでしょう。

○ 受験資格も確認しよう

養成校の候補を調べていると、入試要件に『30歳未満まで』など、年齢での足切りラインを設けているところも確認できました。

せっかくオープンキャンパスに行って、結局は受験できなかったとなると元も子もありません。パンフレットの確認段階で、入試要件について詳細を確認し、受験可能な養成校のみをピックアップしていきましょう。

社会人入試の注意点

社会人入試では学業もさることながら、金銭面や年齢など様々な注意点があります。セカンドキャリアを築くにあたり、失敗しないよう注意点を確認し、熟慮して入試に挑むことが大切です。

○ 学費や生活費を計算しよう

私が通った理学療法士の養成校は3年制で、カリキュラムが朝から夕方までぎっしり詰め込まれていました。そのため夜間のアルバイトは可能であったものの、社会人を継続しながらの学校生活はできませんでした。

都市部あたりだと4年制の養成校で、カリキュラムも詰め過ぎず、働きながら通えるところもあるようです。ただし、医療系専門学校だと実習がキツいので、その間の数か月は働けない状況が発生します。

ちなみに理学療法士養成校の、入学から卒業までの学費総額平均は400万から500万ほどです。これ以外にテキスト代や実習費なんかも発生する養成校があります。

生活費を捻出しつつ、これら学費を払うにはしっかりと資金計画を立てましょう。社会人でも奨学金などの取得は可能です。

○ 絶対に留年しない

上記で示したように、大学にせよ養成校にせよ留年すると余分に費用がかかります。特に社会人を経て入学したにもかかわらず、留年となると時間や金銭面での痛手は避けられません。

とにかく一年目からストレートでの卒業や国家資格取得を、目標としなければなりません。そのため、現役世代よりは勉強量で負けないくらいの意気込みが必要となります。

○ 現役との世代ギャップを乗り越える

社会人入試に挑んだ年齢にもよりますが、少なからず現役入試世代とのギャップが発生します。具体的には世代ごとのブーム、価値観なんかの違いを認識することでしょう。

転職に至った際には、現役世代と同期として働くこととなります。学校生活においても世代ギャップに臆することなく、コミュニケーションをしっかり取ることが、転職後の円滑な人間関係につながることでしょう。

学び直しが必須の時代。社会人入試も含め、セカンドキャリアを熟慮しながら転職活動に挑みましょう。