米国株投資家なら知っておくべき各証券会社の【取引手数料】

今日の記事ではアメリカの株式投資で、手数料負けしないために知識を提供します。

本記事は2022年3月に執筆したものです。手数料改定もあるので詳細は各証券会社のウェブサイトも御覧ください。

目次

米国株の手数料について知る

米国株の取引手数料は高い

米国株投資家の方ならもうご存じかもしれませんが、日本株取引と比較して取引手数料はやや高い値段設定となっています。

たとえば自身も利用しているSBI証券で、10万円の買付と売却で例示してみます。

SBI証券で日本株取引をスタンダードプランで10万円の取引手数料は99円。売却と買付同額なら往復で198円になります。

今度はSBI証券で米国株取引をした場合です。米国株取引では約定代金の0.495%(税込み)が発生します。つまり米国株10万円の取引をすれば495円。買付と売却で往復すると990円になります。

10万円の取引でも国内なら198円、米国株なら990円とこれだけの差異があることを覚えておきましょう。

米国株では為替手数料も発生する

sbi証券や楽天証券の米国株取引で発生する為替手数料

もう一点確認しておきたいのが円貨決済で発生する為替手数料。別名スプレッドとも言われています。

主要なネット証券会社では1ドルあたり0.25銭の為替手数料が発生することが多いです。

計算例を見てみましょう。ここでは計算しやすく1ドル100円で計算してみます。

米国株を1000ドル買うと、1ドル100円計算なら10万円となります。

ここで発生する為替手数料は1000ドル×0.25なので250円になります。売却と買付の往復なら500円となる計算です。

先程の取引手数料と合わせると米国株10万円分の買付と売却なら、取引手数料990円+為替手数料500円となり、合計で1490円の手数料が発生します。

ちなみに1490円 ÷ 10万円 = 1.49%。

アメリカの株取引で手数料負けしないためにも、取得銘柄がどれくらい上昇しなければ利益が出ないのかも確認しておきましょう。

SBI証券など各証券会社の手数料比較

前述の米国株取引手数料、為替手数料について確認したところで、2022年3月時点での楽天証券、マネックス証券など各証券会社の手数料について確認してみましょう。各社ともに一部取引手数料無料銘柄がありますが、今回はそれらを除外した通常手数料について表にしてみました。

sbi証券と楽天証券、dmm株とマネックス証券の米国株手数料比較

各社ともにいろいろと営業努力されてるのが分かります。

SBI証券の米国株取引だと為替手数料は通常1ドル25銭ですが、SBIネット銀行の為替取引と入出金機能を使うと、1ドル4銭になります。

2022年5月25日よりSBIネット銀行でのドル円の為替手数料は片道6銭になりました。

DMM株は取引手数料無料で米国株取引が可能です。

マネックス証券では米国株買付時の為替手数料が無料となっています。

ちなみに自身はDMM株を新規口座開設しました。理由を後述していきます。

自身が最近開設した証券会社

米国株取引手数料無料でDMM株を開設

自身が2022年に新規開設したのがDMM株です。

なんといっても魅力は米国株取引手数料が無料であるということ。DMM株の米国株取引で発生する手数料は1ドル0.25銭の為替手数料のみです。

これは1ドル100円で10万円分の米国株買付、売却をした際に10万円 = 1000ドルなので

1000ドル × 0.25 = 250円
買付250円 + 売却250円 = 500円

となります。

前述したように他のネット証券会社が採用している手数料であれば、取引手数料+為替手数料となるので、10万円だと買付と売却で1490円発生する可能性があります。

それだけにDMM株の取引手数料無料は魅力的です。

DMM株の口座開設方法

sbi証券と楽天証券、dmm株とマネックス証券の米国株手数料比較

DMM株の新規口座開設申し込み方法について確認してみましょう。

申し込み方法はアップロード、郵送、メールFAXでの申し込み方法などが選択できます。

そのほかスマホで申し込み可能な『スマホでスピード本人確認』といった申し込み方法もあるようです。

ちなみに申し込み方法によっては最短取引可能日にやや差異があるようです。

DMM株もほかのネット証券会社同様に、口座開設のための審査がありますので、自身に合った申し込み方法を選択しましょう。

手数料の安さは出口戦略でも大切

DMM株の件でもう一点付け加えておきたいのが手数料の安さは出口戦略でも大切ということ。

長期積み立て投資を謳う広告などはよく見るものの、出口戦略まで言及したものはあまり見かけません。

積み立てた株式はいずれ利益確定するもの。老後資金であるならば退職後にどう取り崩していくかまで考えておかなければなりません。

また長期積み立て以外でも、キャッシュポジションを維持したり増やしたりしたい場面も、地合いによっては出て来ます。

そんな出口戦略でも、利益確定時に為替手数料のみでキャッシュに替えられるDMMは魅力的です。

手数料と合わせて着目すべきこと

アメリカ株の手数料と取扱銘柄数

手数料と共にもう一点確認しておくべきなのがアメリカ株の取扱銘柄数。

たとえばSBI証券は2021年末時点で米国株の取扱銘柄数は5000銘柄を超えていたようです。

ちなみにDMM株は2021年末時点で個別銘柄とETF合わせて1400弱の銘柄数を備えているようです。

手数料は安いものの取扱銘柄数は各証券会社では差異があります。

自身の買いたい銘柄があるか否かも、証券会社を選択する際には重要なポイントです。

取引可能時間にも注目

もうひとつ注目すべきが米国株の取引き可能時間。

米国株取引は通常の取引時間以外にプレマーケット、アフターマーケットという取引時間も設けられています。

これらはそれぞれ通常マーケケットが開く前、通常マーケットが閉まった後でも取引がなされています。

ちなみにマネックス証券ならプレマーケット、アフターマーケットで取引き可能です。

通常マーケット以外の価格、時間で取引きを検討しているなら検討してみても良いかもしれません。

米国株投資で良いパフォーマンスを出すためにも、手数料を理解して取引を検討していきましょう。