やりたいことがない場合の転職活動の進め方について解説します。

同業種、異業種問わず活況を呈している転職市場。そんな中『やりたいことが分からない』といった状況で、積極的な転職活動に踏み込めない方も多いようです。

今日の記事では、キャリア形成で悩む方に手がかりとなる考え方や転職活動について解説していきます。

 目次

やりたい仕事がわからない時の対処法

やりたい仕事がない人は多い

かつて自身もそうでしたが、やりたい仕事がない人は意外と多くいます。

ですがこれは大きな問題かといえばそうではありません。たいていの人は生活のために仕事をしているわけであって、やりがいを一番に置いている人ばかりでもないといった現実があります。

それでも同じ仕事をするなら、自身がモチベーションを持ってやりたい仕事へ励みたいもの。

やりたい仕事を見つけるカギはまず取り組んでみることです。

してみないと向き不向きは分からない

やりたい仕事は、実際に取り組んで向き不向きを自身で認識することで見つかります。

たとえば自身は現在、医療従事者として仕事をしていますが、かつてはメーカーで営業や品質管理、製造現場職まで様々な部署で仕事をしていました。

振り返ると営業部署へ異動となった時には、『ノルマを達成できるだろうか』『顧客を獲得していけるだろうか』と不安感でいっぱいでした。しかし仕事を始めてみると、いろんな顧客と出会えて刺激になったり、継続することで自然と数字もついてきました。

結論、自身にとっては営業は適職のひとつでした。先入観にとらわれず、チャンスがあればまずやってみると天職が見つかる可能性はグンと上がります。

職域を広げる努力で適職を発見

自身は異動で命じられた部署でたまたま適職のひとつが見つかりましたが、もう少し適職発見の確度を上げる方法があります。

それは自身で職域を広げる努力をすることです。

具体的には所属している会社において、上司からいろんな仕事を振ってもらってコツコツ取り組んでみることです。そしてスキルを上げて向いているならそれでよし、他の仕事に取り組みたいなら定期面談で部署異動も願い出てみましょう。

楽しみながら仕事で研鑽を積んでいくことで、適職が見つかることでしょう。

やりたい仕事がない時の転職活動

年収などを目標にしてみる

上記では所属企業で研鑽を積みながら適職を見つける方法を解説しましたが、出来るだけ早く転職したいけど、やりたい仕事が見つからない人もいることでしょう。

そんな人は年収などを目標にしてみると良いかもしれません。たとえば『年収を100万上げたい』といった目標をもてば、必然的に高年収企業へ応募するために足りないスキルが見えてきます。

そしてスキル獲得のために始めた勉強が楽しければ転職活動を進めましょう。逆に勉強が苦痛であれば、実は現職のほうが向いているのかもしれません。

自身のスキルの棚卸しをする

やりたい仕事を鑑みて転職活動を始める場合、既に自身が獲得しているスキルを棚卸ししてみるのも有効です。

スキルは取得した資格はもちろん、自身が所属した部署での職務経験も強い武器になります。

それら棚卸しをしてみると、資格であれば経理関係の資格をたくさん持っていれば、それはあなたが経理に向いている証拠になります。

また部署経験でも長く続いた部署があれば、それはその部署で取り組んだ仕事があなたに向いている証左となります。

転職サイトで相談してみる

自分自身を振り返るだけで不安な人は、転職サイトへ登録してキャリアカウンセラーに相談してみるのも手です。

相手はプロなので、職務経歴でのスキルの棚卸しはもちろん、応募者のキャリアを評価してマッチする企業を提案してくれます。

自身のあこがれだけでなく、実際に確度の高い転職まで実現できるのが転職サイト利用の強みです。

まだ転職サイトを使ったことがない人は、とりあえず登録してみて求人検索やスカウト機能なんかも利用してみましょう。

やりたいことが分からないのは普通

まずは転職活動や適職診断をしてみる

結論からいえば、やりたい仕事が分からないのは普通ということになります。前述したように、とりあえず生活のために働いているという方はたくさんいます。

まずは転職活動や適職診断をしてみましょう。実際に転職へ至らずとも、転職活動を通してキャリアを見つめ直すと、自身のやりたいことを見つけるヒントになります。

転職活動で他業界を知ると、逆に自身の現在取り組んでいる仕事の良さが分かることもあります。

気長に仕事を続けてみよう

最後となりましたが、気長に現在の仕事を続けてみるのも適職を見つける手段となります。

継続できる仕事ということは、それ自体があなたの適職であるという証拠になります。

やりたい仕事を探したり、就職するためにはエネルギーが要ります。もし現状に満足しているというのであれば、それを適職として継続するのアリかもしれません。