業界別年収を確認し、自身の適性所得を把握した転職活動を展開する方法を紹介。
今日の記事ではそんな業界別年収の確認方法について詳しく解説していきます。
◇ 年収比較に有効なサイト
○ 厚生労働省の賃金調査報告
○ サラリーマン平均年収指標となる平均賃金
○ 年収は流動的なもの
◇ サイトデータから年収を比較
○ 産業別の賃金を確認しよう
○ 産業別賃金推移は世相を反映
○ 産業別年収と職業別年収を分けて考える
◇ 詳細な年収情報は転職活動で得る
○ 転職サイトで希望可能な年収を調べる
○ 転職活動で手取り給与相場を知ろう
年収比較に有効なサイト
厚生労働省の賃金調査報告
自身の年収を比較するには指標が必要です。その指標のひとつを提供してくれるのが厚生労働省の賃金報告調査。
厚生労働省のwebサイトを閲覧すると、令和2年の直近の賃金調査概況についてのレポートを掲載してくれています。
今回そのレポートから年収の比較を図っていきたいと思います。
サラリーマン平均年収指標となる平均賃金
まずはサラリーマンの平均年収の指標となる、一般労働者の賃金について確認しましょう。
1 一般労働者の賃金
出典:令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況.厚生労働省.2021/4/21
(1) 賃金の推移
賃金は、男女計 307.7 千円、男性 338.8 千円、女性 251.9 千円となっている。
男女間賃金格差(男=100)は、74.4 となっている。
ここでいう賃金は6月分(1か月分)を指しているとのことです。
男女差あり、男:女の賃金比率は100:74.4と差異があることが確認できます。
年収は流動的なもの
同調査の詳細を見ると分かりますが、年収が流動的なものであることが確認できます。
また昨今の働き方改革やリモートワークでの仕事など、人々の働き方や産業毎の好不況に大きく差異が出てきています。
転職を考える上では平均賃金を見るだけでなく、産業毎の賃金などを確認することも大切です。
将来を見据えた転職活動とつながるよう、産業別賃金レポートを分析してみましょう。
サイトデータから年収を比較
産業別の賃金を確認しよう
それでは産業別の賃金について確認しましょう。
(5) 主な産業別にみた賃金
出典:令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況.厚生労働省.2021/4/21
主な産業別に賃金をみると、男性では、「金融業,保険業」(479.2 千円)が最も高く、次 いで「教育,学習支援業」(429.4 千円)となっており、「宿泊業,飲食サービス業」(278.2 千円)が最も低くなっている。女性では、「情報通信業」(315.5 千円)が最も高く、次いで 「教育,学習支援業」(306.9 千円)となっており、「宿泊業,飲食サービス業」(209.6 千 円)が最も低くなっている。
上記レポートが示すように男性では金融保険業、女性は情報通信業がの賃金が一番高く、宿泊業、飲食サービス業の賃金が一番低いとの調査結果となりました。
産業別賃金推移は世相を反映
ニュースでも報道されているように、昨今の働き方の急変で影響を受けたのは女性だったのかもしれません。
上記で算出された産業別賃金推移を見ても、リモートワーク可能な仕事の需要の高まりと共に、情報通信業の賃金が一番高くなったのは必然かもしれません。
また、宿泊業や飲食サービス業は一番低くなってしまったのも、観光や外食を控えざるをえないといった世相が反映された結果とも読み解くことができます。
産業別年収と職業別年収を分けて考える
上記で紹介したのは産業別年収となる賃金推移についてになります。少し頭の片隅においておかなければならないのは職業別年収とはまた別モノといった点です。
これは自身の予想ですが、需要の高まりと共にリモートワーク可能な職種に人気があり、対人折衝を伴う仕事は控えられるという方も出てきているかもしれません。
たとえば自身は医療福祉現場で働いていますが、特に介護士の方は人手不足状態に直面することもあり、就職祝い金などの制度で手当をつけて定着率向上を図るところもあるようです。
職種においても需要と供給といったバランスで、手当など含めた年収は変化していくことも覚えておきましょう。
詳細な年収情報は転職活動で得る
転職サイトで希望可能な年収を調べる
さて、ここまで厚生労働省のレポートを参照して年収の指標を確認してきましたが、詳細な年収情報はやはり自身が動いて調べていかなければなりません。
まず大切なのは転職支援サイトで、自身が達成可能な年収を調べることです。
自身の就職した企業、産業、職種、役職などの経験年収や実績を転職サイトへ登録すると、希望もしくは妥協点の転職候補が見つかることがあります。
転職活動で手取り給与相場を知ろう
実際に希望年収の企業へ応募してみると、受かることもあれば、落ちることもあると思います。
受かればそれで良しですが、落ちた場合は自身が応募するに値するキャリアを形成しているかといった点も、考えなおしてみる必要があります。
応募していくことで、自身希望と応募先で折り合いのつく給与相場が見えてきます。
転職を考えるなら、まずは動きながら進めることが大切です。
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