【働き方と転職】賃上げマインドを獲得して給料を増やす方法とは。

ニュースでよく飛び交うようになった「賃上げ」というワード。

そんな賃上げトレンドに乗っかるためには、会社員に必要なマインドセットがあります。

本記事では賃上げを取り巻く状況、そして年収を増やすための方法について紹介していきます。

 目次

2024年ここまでの賃上げ状況

会社員なら意識すべき賃上げ

2023年末のニュースで「イオンが2024年春闘でパート時給を7%アップの見通し」など、賃上げの報道が増えてきた昨今。

世間では賃上げのムードが高まってきました。

そんなムードに背中を押されて、賃上げを意識する会社員も増えてきています。

失われた30年も今や過去の話。

デフレマインドを脱却する必要が出てきたと言えるでしょう。

また求人状況も物流、福祉などを筆頭に、人手不足の業種も増えつつあります。

逆に言えば求職者にとっては売り手市場であるとも考えられ、賃上げを訴求しやすくなってきた社会になりつつあります。

そこで次章では、まず昨今の日本社会における賃上げ状況を確認してみましょう。

昨今の賃上げ状況

企業がそれぞれ賃上げ施策を図る中、政府も賃上げを支援する取り組みを進めているようです。

出典:経済産業省 賃上げ税制改正

たとえば、上記のようなパンフレットで賃上げによる税額控除を周知しているようです。

税額控除があれば「余分に税金払うより賃上げに転嫁するか」といった経営者マインドも生まれやすくなります。

つまり経営者から取り込み、賃上げムードを政府も支援しているようです。

背景には賃上げによる給与所得者の購買力増大を通じて、景気や経済を復活したいという政府の目論見もあるようです。

ところがせっかくの賃上げムードにも少し水を差す存在があります。

それが「インフレ」です。

実質賃金と賃上げ

結論から言えば「インフレ」それ自体は悪いものでもなく、景気が良くなると訪れる存在でもあります。

問題なのはインフレに追随できない「実質賃金」の存在です。

その問題点に関しては「第17回経済産業政策新機軸部会 議事録」でも言及されています。

出典:経済産業省 第17回経済産業政策新機軸部会 議事録

2023年は前年比3%を超えるインフレ率が続きましたが、その水準までの賃金上昇が達成されず、相対的に賃金の価値が減っているとのこと。

これは簡単に言えば前年比で2%給与所得が増えても、インフレ率が3%であれば、前年比で給与所得の価値は1%減っていることになります。

つまりインフレに打ち勝って賃上げをしていく必要があるということですね。

次章では自身の賃上げへつなげていくためのマインドセットについて紹介していきます。

◇ 自身の賃上げにつなげるためには

転職を検討する

賃上げを本気で考えるなら、まずすべきことは「転職を検討」すること。

なぜなら給与水準は会社により大きく変わるからです。

同じ職種、同じ業種であっても違いがあります。

オススメなのは、まずgoogleで自身の「職種」「年収」で検索してみること。

そうすれば検索エンジンや求人サイトの情報から、概ねの平均年収を把握することが出来ます。

そして自身の現在の給与が「割高」なのか、「割安」なのか確認することが出来ます。

もし「割安」であるならば、転職活動を進めるのも良いかもしれません。

そんな感じで、いきなり企業へ応募するのではなく、自身の年収が平均とどれくらい離れているかを確認するだけでも転職活動の一歩とも言えます。

余暇時間を使って、ぜひリサーチしてみましょう。

定期面談で賃上げ希望を伝える

賃上げのための行動は、何も転職活動のみに限ることでもありません。

たとえば勤めている企業における「定期面談」。

おそらく会社員であれば四半期や半年、一年毎に上司との間で定期面談の機会が設けられていることだと思います。

その機会にぜひ、賃上げ交渉をもちかける努力をしてみましょう。

達成目標、賃上げ条件など、細かく詰めていけば賃上げのチャンスもあります。

貴重な定期面談の機会。

慣例行事と割り切らず、ぜひ自身の成果をアピールして賃上げの機会を獲得しましょう。

インセンティブ収入の見込める部署へ異動する

もうひとつ賃上げで提案したいのが「部署異動」。

どこの会社もそうですが、部署によって給与テーブルが決まっていたりもします。

そして会社員の方ならご存じですが、社内ではやはり「売上」を作れる部署が強い風潮があります。

売上を立てやすい部署となれば「営業部」。

営業職であればインセンティブ収入が見込めることもあり、他部署より賃上げを見込めやすい可能性があります。

もちろん営業部はあくまで一例であり、お勤めの会社により様々な給与テーブルがあります。

先ほどの定期面談の機会も上手に使って、賃上げのための部署異動の機会を伺っていくのも良いかもしれません。

◇ 持続的に給料を増やす方法とは

未経験職種や業種も視野に入れる

年収や給与の上昇も、一過性で終わっては寂しいもの。

長い人生を充実したものとするためには、持続的な収入アップにつながるよう考えていかなければなりません。

その点で提案したいのが「未経験の職種」、「未経験の業種」も視野に入れた働き方を模索するということ。

誰しも慣れた仕事、慣れた環境で仕事が継続できれば効率的です。

でも少し俯瞰して見ると、自身の従事している仕事で賃上げが継続的に実施されるかどうかは、疑問符がつく方もいらっしゃるかもしれません。

なので日ごろから、あまり自身の関わらない職種や業種なんかも情報をキャッチアップしておきましょう。

特にITや物流、介護など、需要の増えてきている業種を知っておくことは大切です。

需要のある職務スキルを学ぶ

それら需要の増加傾向にある業種の仕事に就くためには、必要なスキルを獲得することが肝要です。

たとえばITであればプログラミング、ウェブデザイン、ウェブマーケティングなんかの知識があれば役立ちます。

なお、「未経験の業種や職種にそんな簡単に転職できるもんか」と思われるかもしれません。

その疑問はごもっともですが、自身でやれることはたくさんあります。

ITへの未経験転職を検討するのであれば、「ポートフォリオ」を作っても良いでしょう。

ポートフォリオとは成果物を指します。

アプリケーションを作ってリリースしたり、ウェブサイトを公開することもポートフォリオのひとつになります。

そんなポートフォリオを上手に使って、自身の技術をアピールすることが、IT未経験転職ではカギになります。

そして転職の確度を上げるなら、転職エージェントを利用するのが一番です。

転職エージェントを上手に使って転職機会を伺う

転職エージェントを上手く使えば、自身の希望に叶いやすい応募先を斡旋してもらうことが出来ます。

転職活動は自身の希望だけ主張して突き進んでも、成功するわけではありません。

その点、エージェントを挟むことで自身の人材価値を客観的に評価してもらって、マッチング可能な企業を提案してもらうことが出来ます。

人生の時間は有限です。

なので効率よく転職機会を獲得するためにも、ぜひエージェントを使って成功につなげていきましょう。