ここ数年よくテレビでも取り上げられる【Fire】。
そんなFireですが単なる早期退職というわけでなく、Fireの実践方法にはいろんな種類があることをご存じでしょうか。
今日の記事ではFireを考えている方へ、その種類と考え方について詳しく解説していきます。
○ 経済的自立を目指すfireとは
○ 早期退職とファイヤの種類
○ Fat Fireとは
◇ まだまだあるfireの種類
○ Coast Fireとは
○ Barista Fireとは
○ Lean Fireとは
◇ 早期退職やファイア達成のためにできること
○ 自身に必要な生活費を把握しておく
○ 自身が目指すのはBarista Fire
早期退職とFireについて知る
経済的自立を目指すfireとは
Fireとは『Financial Independence Retirement Early』の略語であり、「ファイナンシャル インデペンデンス リタイアメント アーリー」と読みます。
意味としては
Financial = 経済的
Independence = 自立
Retirement = 退職
Early = 早期
なので経済的自立と早期退職を指します。
ちなみに日本ではFireをそのまま「ファイア」や「ファイヤ」と呼んだりします。
そんなFireですが従来の早期退職のみならず「経済的自立」といった点がキーになります。
まずはその考え方や種類について確認していきましょう。
早期退職やファイヤの種類
Fireでは早期退職のみならず、「経済的自立」のために「資産運用」が必要となってきます。
たとえばアメリカで確立されたルールでは「4%ルール」といった考え方があります。
これは運用資産を4%の利回りで生活をしていくという考え方になります。資産運用の方法としては不動産収入、株式の配当や値上がり益など、人により手法は様々です。
イメージしやすく計算してみると、たとえば毎年200万円生活費が必要であれば、
運用資金 = 2,000,000 / 0.04 = 50,000,000
となり運用資金として5000万円が必要となります。
逆算すると必要生活費の25倍の運用資金が必要であるともいえます。
(50,000,000 = 2,000,000 × 25)
と、ここまでは一般的なイメージの『Fire』の解釈。
最近では次章移行で紹介する
・Fat Fire
・Coast Fire
・Barista Fire
・Lean Fire
といった様々なFireの種類が提唱されています。
まずは一つずつその考え方を見ていきましょう。
Fat Fireとは
まずはFat Fire(ファットファイヤ)について。
Fatという単語には「多額の」や「もうかる」といった意味があります。
その訳の意味するようにFat fireは潤沢な資産を形成して、Fireを達成するといった考え方になります。
イメージとしては起業して会社を立ち上げ、上場した大きな資産を築いた後でリタイアした方が該当するかもしれません。
たとえば2億円程度の資産を形成することができれば、4%運用であれば年間に使えるお金は800万円。
それくらいあれば節約などあまり要せず、有意義な生活が送れる可能性があり、みんなが希望する『Fire』の形にになるのかもしれません。
ですがFat Fireを達成できるのはほんの一握り。そのほか自身の資産状況やライフスタイルに合わせたファイアの形についても見ていきましょう。
まだまだあるfireの種類
Coast Fireとは
次に見ていくのは『Coast Fire(コースト ファイヤ)』。
Coastだけ見ると「海岸」などと訳されますが、Coast alongで「(財産形成などにより)苦労せず順調に進む」といった意味もあります。
Coast Fireではリタイアに必要な資産が形成されており、好きな仕事やボランティアなどを継続しながら生活するスタイルを指します。
Coast alongの熟語で意味するように、生活のために消耗するだけの仕事を要さず、ストレスを軽減しながら自身の好きな仕事を継続できるCoast Fire。
仕事やボランティアといった社会的役割も継続される分、幸福度も高いファイアの形式のひとつかもしれません。
Barista Fireとは
三つ目に紹介するのは『Barista Fire(バリスタ ファイヤ)』。
Baristaとはコーヒーショップなどで働く店員さんを指したりします。
Barista Fireでは例えば会社員を退職後も、資産運用のほかにアルバイトなどもして生活を継続します。そのため『Side fire(サイド ファイア)』とも呼ばれたりします。
イメージするならカフェ店員を週3日ほど勤務して、後は資産運用で生活費をまかなうといったところでしょうか。
またアルバイトのほか、副業と資産運用でBarista Fireを実践する人もいます。
労働時間を減らしたり、自由な時間をコントロールできるのがBarista Fireの魅力のひとつです。
Lean Fireとは
最後に紹介するのが『Lean Fire(リーン ファイヤ)』。
Leanの熟語ではa lean figureで「痩せた体」といった意味になります。
熟語の意味するようにlean Fireでは無駄な支出を減らし、生活費に着目して実践していくFireのスタイルともいえます。
たとえば年間生活費が200万円、300万円の人がいるとします。その場合4%運用で必要資産を計算すると
50,000,000 = 2,000,000 / 0.04
75,000,000 = 3,000,000 / 0.04
という風になり、運用に必要な資産が2500万円も変わってきます。
楽しみながら節約を考えて、生活を変容できる方はこちらも選択肢に入ります。
早期退職やファイア達成のためにできること
自身に必要な生活費を把握しておく
前述したlean fireでも触れましたが、Fireに必要なのは「自身に必要な生活費を把握しておく」ことが大切。
そのためには自身の「希望する生活」を考えておかねばなりません。
たとえば「3食食べれて住まいがあれば満足」という人もいれば、「旅行に行ったり、好きなものを買いたい」といった人では生活費が全然変わってきます。
また、Fire実践のために勤めていた会社を退職した後に、「思っていたより支出が多く、生活がままならない」と後悔することになると目も当てられません。
そのほか世の中の経済状況によっては、4%運用も達成しやすい時期と達成しにくい時期があり、そんなときは資産減少リスクもあります。
Fire達成のためには自身の希望する生活を思い描き、生活コストを綿密に計算して、余裕を持って資産形成していくことが肝要になります。
自身が目指すのはBarista Fire
会社員を続けている筆者ですが、現在のところ目指しているのは「Barista Fire」ことSide Fireです。
目標としては最小限だけ働いて自由に使える時間を増やし、現在実践しているブログ、動画編集、投資など副業と合わせて生活費を捻出できればなと考えています。
仕事と副業を合わせると割と働いているように見えますが、自身が実践している副業は自己裁量権が多く、あまり決まった時間を拘束されません。
なので会社員としてガンガン時間を切り売りする働き方よりは、自由に使える「可処分時間」が増えて、仕事ストレス軽減にはつながります。
そんな副業実践、そしてゆとりある生活に必要な「可処分時間」の考え方については過去記事でも紹介しています。
興味のある方はぜひご覧ください。
自身に合うFireの形を見つけて、人生の目標を模索していこう。