今日のテーマは『pts取引』。自身が利用するSBI証券でのptsにおける裁定取引のやり方について紹介します。
PTS株価を理解して取引タイミングを広げる方法について確認してみましょう。
☆投資にはリスクが存在します。自己責任と余裕資金の範囲でお願いします。
○ Proprietary Trading System:PTS
○ デイタイムとナイトタイム
○ PTS株取引手数料
◇ PTS取引のやり方
○ SBI証券のPTS株価検索
○ 必要な買付余力を準備
○ 通常取引同様に株数や指し値も可能
◇ PTS取引の注意点
○必ず利益が上がるわけではない
○ 現物取引数量に限りあり
SBI証券のPTS株取引とは
Proprietary Trading System:PTS
PTSとはproprietary trading systemの略であり、訳すと独立した取引システムを表します。PTSを使うと時間外取引が可能となります。
通常の日本株取引は9:00より開始され、15:00時で大引けとなって一日の取引は終了です。
しかしPTSのデイタイム、ナイトタイムそれぞれの取引システムを使うことで、9:00~15:00以外の時間外取引が可能です。
また優先取引市場との価格差を利用した、キャピタルゲインも考慮することが出来るようになります。
デイタイムとナイトタイム
SBI証券でのPTS株取引ではデイタイムとナイトタイムのセッションにそれぞれ分かれています。
デイタイムセッションは8:20~16:00で組まれています。つまり寄り付き前、大引け後も取引きが可能となります。
ナイトタイムセッションは16:30~23:59で取引可能です。昼間忙しいサラリーマンも、PTSであれば成り行きで決済可能となります。
また各セッション共に、営業日での時間外取引となるところも注意しておきましょう。
PTS株取引手数料
次に現物取引におけるSBI証券でのPTS株式取引き手数料について見ていきましょう。インターネットコースにおける手数料は下記の通りです。
デイタイムセッションの取引手数料はこちらになります。
5万円 47円(税込51円)
10万円 86円(税込94円)
20万円 100円(税込200円)
50万円 238円(税込261円)
100万円 462円(税込508円)
150万円 553円(税込608円)
3000万円まで 876円(963円)
3000万円超 924円(1016円)
なお、ナイトタイムセッションはPTS取引手数料が無料です。
PTS取引のやり方
SBI証券のPTS株価検索
それではSBI証券における、実際のPTS取引について確認していきましょう。
まずはPTSでの株価の検索について。まずは通常の銘柄検索と同様に、SBI証券の銘柄検索ボックスより銘柄を確認してみましょう。
すると通常は株価が『当社優先市場』で表示されています。このタブと並ぶ『pts』をクリックすると、pts市場での気配値などが表示され、株価を把握することができます。
必要な買付余力を準備
ptsでの株取引も、通常の取引時間と同様に必要な買付余力内で取引することが可能となります。
ナイトタイムセッションでの時間外取引など、狙う取引時間があれば間に合うように買付余力を反映させておきましょう。
今回は現物取引における解説ですが、pts取引には信用取引もります。気になる方はチェックしてみましょう。
指し値や預り区分の指定も可能
pts取引では、通常の株取引と同様に指し値の指定が可能です。ptsで株価を検索すれば、気配値が確認できるので、指し値取引の判断材料にしてみましょう。
またpts取引においても、一般口座や特定口座、NISA口座など預り区分も指定可能です。
なお、これら一連の取引に関してSBI証券ではデモ取引画面でも詳しく解説してくれています。詳細を知りたい方はデモで流れを確認することをオススメします。
PTS株取引の注意点
必ず利益が上がるわけではない
以上、PTS株取引のメリットや取引方法について解説してきましたが、PTS取引の注意点についても確認しておきましょう。
まず、必ずしも利益が上がるわけではないということ。PTS株価を気配値で確認すると分かりますが、優先市場の株価と乖離があることが確認できます。
価格乖離によりPTSで安く買って、優先市場で高く売りたいところ。しかし、それが可能な場合ばかりでもないことを覚えておきましょう。
現物取引数量に限りあり
もうひとつ確認しておくべきなのが、PTSでの取引可能数量。
確認すると分かりますが、優先市場での板と比べると、売買に出されている数量が小さい傾向があります。
価格乖離でたくさん売買して利益をあげたいところですが、取引数量は限られていることも覚えておきましょう。