転職先として正社員での製造工場業務について紹介。メーカーでの働き方を解説します。
最近は副業関連の記事が続いていたので、転職をお考えの方へ自身の過去の経験談もふまえて、『メーカーでの働き方』について紹介します。メーカーへ転職エージェント経由で応募したいけど、未経験でスキルなしでも行けるのかといった疑問をお持ちの方は必見です。
自身は大学卒業後、新卒就職したメーカーでは『工場内作業』『品質管理』『営業』といった職種をローテーションで経験しました。自身は老舗メーカーだったので、そういうジョブローテーションを経た総合職の30代40代もたくさんいる職場でした。
今回は『工場内作業』での経験から、その仕事内容について詳細を紹介します。
◇ ルーチン業務から管理業務までいろいろ
◇ メーカー製造現場での仕事の種類
◇ プロセスの理解が大切
□ 工場内の職種次第でキツは変わる
◇ 体力仕事のキツさは部署次第
◇ 医薬品は作業手順が厳格
□ メーカー製造現場はチームワークが大切
◇ 工場内での職員同士で連携が大事
◇ 工場内の人間関係は割とフラット
メーカーでの製造作業が好きな方にはオススメ
◇ ルーチン業務から管理業務までいろいろ
ー製造業務が好きな方にはオススメかもしれません。これは決して工場仕事をバカにしてるわけではありません。工場内生産物の品質を安定供給するためには、ルーチン業務を苦も無くたんたんとこなしていく人材が大切だからです。
工場業務をこなしたことがある方ならご存じと思いますが、「コンベアで運ばれてきた部品を組み立てて流す」といったステレオタイプな業務ばかりではありません。
たとえば自身が勤めていたメーカーは薬品メーカー。薬品生成の工場業務だと、気圧や温度、比重などをコンピュータが管理し、必要な触媒などをこれもまたコンピュータが管理して投入してくれます。
◇ メーカー製造現場での仕事の種類
そこで人間が必要な業務は
○ オペレータ
○ 点検要員
○ 原料投入要員
○ 保守点検要員
○ 出荷要員
といった人員が必要となります。
オペレータはプロセスが指示書通りに進んでいるかを確認し、工程を進めるといった役割を果たします。また現場指示役となり、不具合あれば人員を指揮する役割も果たします。
点検要員は現場の計器類を目視確認する役割を果たします。コンピュータ制御だけで確認できない原料の色、配管やタンクの状況などを確認します。
原料投入要員は、その名の通り各タンクへ原料を投入し、プロセスをすすめる生産職の役割を果たします。
保守点検要員はプロセスの点検要員とは異なり、現場の各種機器の点検や修理などを行う役割を果たします。
出荷要員はその名の通り出荷業務を担います。充填された製品が、品質管理より出荷ゴーサインが出たとき、ラベルを貼ってフォークリフトなどでトラックへ積み込みます。
◇ プロセスの理解が大切
ざっくりですが自身が働いていた工場業務はこんな感じでした。単純察業とはいえ、プロセスさえ理解すればそれほど難しくない仕事だったと記憶しています。
自身が取り扱っていた商品は薬品でしたが、もちろん自動車や木工、衣服などでプロセスや業務は全然違います。あくまでも参考程度に工場業務をご理解ください。
工場内の職種次第でキツさは変わる
◇ 体力仕事のキツさは部署次第
さて一見覚えてしまえば楽なようにもみえる工場内作業。でも体力仕事としてある程度のキツさはあります。また部署によってストレスが違う面もありました。
たとえば薬品でも医薬品の部類になると、衛生管理のキツさが各段に違ってきます。
◇ 医薬品は作業手順が厳格
医薬品だと、完成品の取り出しにはクリーンルームと呼ばれる部屋で、入室前にしっかり殺菌し、滅菌処理された防護服へ更衣して入室します。またこの防護服を着ると視野が狭く暑苦しい中、細心の注意を払って製品の取り出しを行うようになります。
薬品が医薬品部門に移った自身にとっては、厳格さが問われる分だけ心労はかさみました。慣れてくると少しはストレスもマシにはなりましたけどね。
このようにメーカー内でも部署や製品が変わることで、働き方のキツさも変わります。
工場への転職を考えている方は、面談の機会があればプラント見学などをさせてもらうといいかもしれません。各プラントの作業内容を見て、自身の体力や技術に適正があるかも判断してみてもいいでしょう。
メーカー製造現場はチームワークが大切
◇ 工場内の職員同士で連携が大事
会社員たるものチームワークが大切であるということは言うまでもありません。とりわけ工場業務はさらにチームワークが大切な仕事ということなるでしょう。
なぜなら所属部署が決まると、その班体制の中で毎日同じ面子と顔を合わせて仕事をすることになります。たとえば職種でも外回りだと、様々な客先で顧客と顔を突き合わせて仕事をしていくことになります。職種が違うと、人間関係の広がりがずいぶんと違うものですね。
◇ 工場内の人間関係は割とフラット
しかし工場が閉じた人間関係だとしても、それほど恐れることはありません。工場現場職でいたころの自分の心理は、必要ロットを指示書通りに作って、終礼が終われば早く帰ろうくらいの意識でした。周りの労働者も同じような考え方だったので、それほど密な人間関係は要しません。
工場内作業に関わらず、事務など内勤業務は似たところが多い思います。毎日突き合わせる顔が同じだと安心という人には、すごくオススメの仕事かもしれません。
慣れると悪くない仕事の工場内作業。工場転職を迷っている方はこれを機会に働き方を考えてみましょう。