米国株投資なら覚えておきたい『カンファレンスコール』。
カンファレンスコールでは直近決算、今後の見通しなど大切な情報が盛り込まれています。
本記事ではそんなカンファレンスコールを、誰でも簡単な閲覧する方法について紹介していきます。
☆ 投資にはリスクが存在します。余裕資産と自己責任の負える範囲で検討しましょう。
○ CEOが決算情報を発信するカンファレンスコール
○ カンファレンスコールが見れるサイトは様々
○ 決算評価には網羅性が必要
◇ 網羅的にカンファレンスコール情報を取得するには
○ 網羅的にカンファレンスコールを評価できるサイト
○ transcriptsからカンファレンスコールを見る
○ free signupで全て見れる
◇ 米国株決算評価で知っておきたいファンダメンタルズ分析
○ pegレシオを評価する
○ ebitdaを評価する
米国株決算に欠かせないンファレンスコール
CEOが決算情報を発信するカンファレンスコール
四半期毎に発表される決算情報。
日本でも米国においても、株式投資をしている方は三か月毎のそれら決算情報へ耳を傾けている方も多いのではないでしょうか。
中でも米国株決算では日本にはない特徴もあります。
そのひとつが『カンファレンスコール』。
『conference call』は訳せば『電話会議』となりますが、米国株決算におけるカンファレンスコールは、CEOなど代表者が音声などを通じて決算情報を発信します。
なので米国株投資を専門にしている投資家は、決算毎にそのカンファレンスコールの内容と入念に聞き取り、判断材料としています。
カンファレンスコールでは直近の四半期における売上、利益、事業内容について、CEOによる評価がなされます。
またフォワードガイダンスと言って、今後も見通しについても発信されることがあり、経営状況が弱気が強気かについても投資家は注目しています。
さて、そんなconference call。
ヒアリング能力が無くとも、文字列で一般の人でも見られる方法があります。
カンファレンスコールが見れるサイトは様々
カンファレンスコールが見られるサイトは様々あります。
たとえば『the motley fool』。
このウェブサイト『the motley fool』については、過去記事でも取り上げています。
上記画像リンクより閲覧することが可能です。
このサイトも比較的便利であり、サイトを訪れティッカーを入力して、カンファレンス情報を取得することが出来ます。
筆者も利用しているこのサイトですが、少し『網羅性に欠ける』といったところが気になりました。
いったい網羅性に欠けることが、決算評価にどうつながってくるのでしょうか。
決算評価には網羅性が必要
『網羅する』とは『漏れなく全て記録する』といった意味があります。
この点についてthe motley foolは少し気になるところがあります。
モトレイフールでは、カンファレンスコールをtranscriptsとして、文字列情報として発信してくれています。
ですがティッカーによっては、transcriptsの更新がなされていないものもありました。
例えばティッカーにより、2020年Q1で止まっているといったものです。
主要な企業はたいてい更新されていましたが、筆者はいろんなティッカーを評価したいので、少し不満が残ります。
なのでカンファレンスコールをtranscriptsの文字列情報として、全てのティッカーを網羅しているサイトを探してみました。
結果、『capedge』といったサイトで網羅できることが分かりました。
次章では、そんなcapedgeの使い方、味方について詳しく解説していきます。
網羅的にカンファレンスコール情報を取得するには
網羅的にカンファレンスコールを評価できるサイト
有益なconference call情報を提供してくれる『capedge』。
そんなcapedgeの入り口は下記からリンクすることが出来ます。
同サイトではチャートを用いた株価のチェック。
また、PERなどファンダメンタルズ指標なども確認することが出来ます。
それでは今回の目的の、カンファレンスコールの文字列情報「transcripts」を取得する方法を見ていきましょう。
まずはサイトを訪れたら、検索ボックスへティッカーシンボルを入力します。
今回はアップルのティッカーシンボルを入力してみました。
すると検索候補が出てくるので、今回は企業決算を見るために『company apple inc』を見てみましょう。
transcriptsからカンファレンスコールを見る
前述の操作で、アップル社の株価情報ページを遷移します。
すると株価情報ページに様々なタブが並んでいるのが確認できます。
ここではタブ『transcripts』を選択しましょう。
すると新しい決算順に、カンファレンスコールを文字列に起こしたtranscripts一覧が表示されます。
一覧のうちどれかを選べば、四半期毎のtranscrptsを閲覧することが出来ます。
ちなみにアカウント登録なしだと、表示のようにモザイクがかかっている部分もあり、その後の本文が見られない仕様となっていました。
そこで今回、無料でアカウント登録してみました。
free signupで全て見れる
capedgeを訪問すると、右上に『free signup』の表示があったので、無料でアカウント登録してみました。
必要なのはメールアドレス。
後はパスワードを登録して、送られてきたメールへアカウント認証するだけで登録できました。
ちなみにアカウント登録へ要した時間は3分程度です。
ログイン後、transcriptsを確認してみたところ表示のような結果でした。
赤で囲った部分にあったモザイクは解かれ、その後の本文も見られるようになっていました。
アカウント登録は自己責任となりますが、気になる人は参考にしてみてください。
カンファレンスコールは米国株決算評価には大切な情報のひとつですからね。
最後に決算評価に役立つ、分析手法についても紹介します。
米国株決算評価で知っておきたいファンダメンタルズ分析
pegレシオを評価する
ファンダメンタルズ分析で用いられる『pegレシオ』。
pegレシオでは『成長性』、『比率』といった点に着目される評価指標です。
そんなpegレシオは割安株を見つける際などに用いられます。
pegレシオを身に付けたら、全体もしくは同業種間などで、割安さを評価できるようになります。
比較検討でいる指標を身に付けることはとても大切ですね。
さて、そんなpegレシオですが自身ブログでも過去に取り上げています。
気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
ebitdaを評価する
もうひとつファンダメンタルズ分析で覚えておきたいのが『ebitda』。
ebitdaは企業毎の営業利益、減価償却費などを加味して表される経営指標です。
そんなebitdaの本質的な理解が進めば、企業毎の損益計算書の見方が分かってきます。
そして企業毎の経営的な強み、弱み、将来性なんかの理解にも役立ちます。
持続的な投資を成功させるなら、そういった経営学的な知識も取り入れてみましょう。
そんな『ebitda』に関しても、当ブログでは紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。