『新NISA』での投資なら、合わせて覚えておくべきなのが『クレカ積立』などのポイント投資。
2024年春より、各証券会社でのクレジットカード払い上限金額が改定されました。
本記事ではそんな投資におけるクレカ払い、ポイント投資について詳しく解説していきます。
☆ 投資にはリスクが存在します。余裕資産と自己責任の負える範囲で検討しましょう。
○ クレジットカード積み立てとは
○ 新NISAでクレジットカード積立を活用すると
○ SBI証券のクレカ積立などポイント投資で出来ること
◇ SBI証券でのポイント投資活用方法
○ 三井住友カードでSBI証券のクレカ積立
○ SBI証券の投信信託マイレージでのポイント
○ 買い物で付与されたVポイントも投資できる
◇ クレカ積立などポイント投資の注意点とは
○ 2024年4月からVポイントとTポイントが併合
○ ポイント投資のパフォーマンス複利計算してみました
クレジットカード積立とポイント投資について
クレジットカード積み立てとは
『新NISA』といった非課税制度など、個人がそれぞれの意思決定で資産形成をする必要がある昨今。
投資を始められた方も多いのではないでしょうか。
そんな中、金融商品を買い付ける際の決済方法として『クレジットカード払い』といったものが注目されています。
なぜ『クレジットカード払い』が注目されているかというと、『決済金額の一部がポイントとして付与』される点にあります。
そして付与されたポイントはまた再投資可能となっています。
つまりクレジットカード払いでの投資は、『決済金額』+『ポイント』の分だけ投資可能となるため、中長期を見据えた資産形成という点で注目されています。
そして中長期での資産形成といった点で、『新NISA』との併用もクレカ積立投資では注目を集めています。
新NISAでクレジットカード積立を活用すると
『新NISA』ではクレジットカード積み立てでの買付も可能です。
また2024年春のニュースで「クレジットカード払いが月10万円まで可能となった」というニュースをご覧になった方も多いのではないでしょうか。
たとえば月10万円まで可能となると、年間120万円までクレカ積立が可能。
そしてその内、ポイントを0.5%を付与されると仮定するならば
6000 = 1200000 × 0.005
となり、年間で6000ポイントを付与されることなります。
どっちにしろ新NISAのつみたて投資枠を年間120万円埋めるなら、オトクに資産形成をしたいもの。
大きくはないけど6000ポイントを再投資、もしくは違った銘柄を買ってみる楽しみが出来ることは、中長期の資産形成を継続する上でも大切かもしれませんね。
SBI証券のクレカ積立などポイント投資で出来ること
SBI証券や楽天証券、auカブコム証券などでクレカ積立投資することが出来ます。
自信が既に利用している証券会社で、どんなクレカ積立とポイント投資が出来るかを一度調べてみることをオススメします。
ちなみに自身は『SBI証券』を利用して、クレカ積立投資を併用しています。
SBI証券でのクレジットカード積み立てなどポイント投資で覚えてくこととして
◇ 三井住友カードでのクレジットカード積立投資
◇ SBI証券の投信マイレージ
◇ 買い物で付与されたVポイントの活用
といった点があります。
ポイント投資を活用すれば、知見が広がること間違いなし。
次章ではSBI証券を中心に、そんなポイント投資の活用方法について詳しく解説していきます。
SBI証券でのポイント投資活用方法
三井住友カードでSBI証券のクレカ積立
SBI証券では『三井住友カード』を用いたクレジットカード積み立て投資が可能です。
そしてクレカ積立で還元されたポイントが付与されたら、それをまたポイント投資することが可能となります。
仕組みとしては
① SBI証券で三井住友カードにおけるVポイントをメインポイントとして登録
② 新NISAつみたて投資枠など、三井住友カードで買付
③ 買付完了後、還元率に応じたVポイントが付与される
④ 付与されたVポイントを用いて、金融商品を買付て投資する
といったところが、ざっとした流れになります。
ちなみに三井住友カードには『NL』、『ゴールド』、『プラチナプリファード』といった種類があり、ポイント還元率や年会費が変わってきます。
たとえば2024年度では通常の『NL』は還元率0.5%。『プラチナプリファード』は期限など条件付きで最大5%の還元率もある仕様となっています。
そのほか『OLIVE』といったサービスも登場してきており、Vポイントが還元される選択肢は広まってきています。
詳細は『三井住友カード』、『SBI証券』で検索して、ご自身で調べてからポイント投資を考慮していくことをオススメします。
SBI証券の投信信託マイレージでのポイント
SBI証券の新NISAを活用したつみたて投資で、もうひとつ覚えておくべきなのが『投資信託マイレージ』。
投信マイレージは、投資した保有する投資信託商品の金額に応じてポイントが付与されるというもの。
ちなみにSBI証券では2024年現在、通常銘柄の投信マイレージポイントは下記の通り。
◇ 国内公募株式投資信託で月間平均保有金額1000万円未満
⇒マイレージポイント 0.1%
◇ 国内公募株式投資信託で月間平均保有金額1000万円以上
⇒マイレージポイント 0.2%
そのほかプレミアムセレクト銘柄だと、もう少しマイレージポイントの料率が上がるものもあるようです。
せっかく積み立て投資を続けるなら、こういったポイントが付与されることも覚えておきましょう。
買い物で付与されたVポイントも投資できる
積み立て投資以外のポイント投資で覚えておきたいのが、『買い物ポイント』も投資できるということ。
たとえば三井住友カード(NL)であれば、0.5%程度のVポイントが還元されます。
つまり年間50万円程度を三井住友カード(NL)で決済すれば、2500ポイントが年間に付与される計算です。
ちなみに前述したように三井住友カードでは、『NL』と『ゴールド』、『プラチナプリファード』で買い物毎のVポイント還元率に違いがあります。
また『OLIVE』を使った『タッチ決済』、『特定のコンビニや飲食店』などでもVポイント還元率は変わってきます。
このように枚挙にいとまがない『三井住友カードの買い物Vポイント還元率』。
せっかくなら上手にVポイントを取得して、投資に活用していくと面白いかもしれませんね。
クレカ積立などポイント投資の注意点とは
2024年4月からVポイントとTポイントが併合
2024年4月半ば頃、『あれVポイント投資できなくなってる…』なんて状況になった人もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分もその一人でした。
ちなみにその原因は『Vポイント』と『Tポイント』が併合されることにあったようです。
改めてSBI証券のチャットサポートへ問い合わせてみたところ、『既存Vポイント登録者も2024年4月22日以降に再登録が必要』とのこと。
仕様が変われば、少し登録作業など必要になるのも致し方なしですね。
いずれにせよ、原因が分かったのでヨシとするところ。
あとTポイントユーザーは、SBI証券でポイント投資できるようになったので、メリットのあるユーザーも多そうですね。
ポイント投資のパフォーマンス複利計算してみました
さて、最後にポイント投資と複利効果を掛け合わせてパフォーマンスを計算してみたいと思います。
条件は下記の通り。
◇ 毎年120万円をクレカ積立(還元率0.5%)
◇ 毎年50万円分をクレジットカードで買い物(還元率0.5%)
◇ 投資信託マイレージ(還元率0.1%)
これで計算すると1年間で
■ クレカ積立 = 6000pt
■ 買い物 = 2500pt
■ 投信マイレージ = 1200pt
となり、1年間合計は『9700pt』です。
(マイレージは元本のみで計算。また積立合計で決まるので多少ズレがあるのはご了承ください。)
このポイントを例えば年平均リターン9%の『S&P500』へ投資すれば、1年後のリターンは
10573円 = 9700 × 1.09
そして5年間で120万円 × 5の合計600万円を投資して、同銘柄で還元されたポイントで投資した場合は
▽ 積み立て + 複利効果
▽ 保有額増加でマイレージポイントも増加
もあり、5年後は『75500円』程度に。
その後、積み立てを終えても取り崩さず、マイレージポイントの増加分も合わせて同銘柄へ再投資した場合のリターンは
◆ 10年後…17万6000円
◆ 20年後…70万3000円
程度になります。
20年後にだいぶ大きくなっているのは、複利効果による保有額増加が、マイレージポイントへ反映されているところが寄与していますね。
ただし、これはあくまで過去からの平均リターン計算ですので、参考程度に抑えておいてくださいね。