アメリカ株など個別企業の株式投資では『今後の見通し』を確認することがとても大切。
今日の記事では、そんな企業毎の見通し情報を取得するための方法論について詳しく解説していきます。
☆ 投資にはリスクが存在します。余裕資産と自己責任の負える範囲で検討しましょう。
○ 株価は将来価値が織り込まれて決まる
○ 米国株今後の見通しに寄与するファクター
○ アメリカ株今後の見通し評価で必要な作業
◇ 今後の株価予想をアメリカ企業で評価するには
○ 四半期決算毎に企業の決算資料を見る
○ 米国株でカンファレンスコールはとても重要
○ 各企業の見通しの見方
◇ アメリカの株式市場の見通していくために
○ 四半期決算の日程を確認しておく
○ 日ごろから経済指標を見ておく
今日から考えておくべきアメリカ株価予想の考え方
株価は将来価値が織り込まれて決まる
株価の動向は、単に過去の業績や現在の市況だけでなく、将来の企業価値にも着目することが重要になります。
そして投資家は企業の成長性や競争力、市場のトレンドなどを考慮して株価を予測して行動します。
過去のデータや財務情報は重要ですが、それだけでは不十分。将来の価値を見据えた投資戦略が成功につながると言えるでしょう。
つまり企業の成長見通しや新たな事業展開、技術革新などが株価に影響を与えます。したがって、投資家は将来の可能性を見極める能力が必要となってきます。
また、市場の心理や予想にも敏感であることが重要です。株価は常に変動し、時には期待や懸念によって急激な変化を示すこともあります。
投資家は冷静な判断力と情報収集能力を養い、将来の展望に基づいて投資を行うことが求められます。
さて、このように株価の決定には多くの要因が関与しますが、どのようなファクターでもって将来価値の織り込みがなされていくのでしょうか。
米国株今後の見通しに寄与するファクター
米国株の展望を考える上で重要なファクターは多岐にわたります。
まず、米国経済全体の動向が注目されます。GDP成長率や雇用統計などの経済指標は、株価に大きな影響を与えると言えるでしょう。
また、米国の金融政策や企業の業績報告も重要。
連邦準備制度(FRB)の利上げや金融緩和の方針は市場に影響を及ぼし、企業の収益にも影響してきます。
さらに、地政学的リスクや国際関係も株価に影響を与えます。米中関係の緊張緩和や貿易政策の変化は市場に大きな影響を与える可能性があります。
最後に、技術革新や産業の変化も重要です。テクノロジーセクターの動向や新興産業の台頭は、米国株式市場全体の見通しに影響を与えます。
これらのファクターを総合的に考慮し、投資戦略を構築することが重要です。
とりわけ個別の米国企業への投資には、それら企業の個別の評価を実施していき、見通しを立てていく必要があります。
アメリカ株今後の見通し評価で必要な作業
アメリカ企業への株式投資には、日本企業と同様に決算を追っていく必要があります。
そして米国企業の決算の特徴を捉えた評価方法も身に付けていくことも大切。
たとえば、米国株投資を続ける筆者がチェックしているポイントには以下のものがあります。
◇ 四半期毎に米国株それぞれの企業の決算資料を確認する
◇ カンファレンスコールを確認する
◇ 企業毎の今後の見通しをチェックする
これらはチェックポイントの一例ですが、とても大切な要素。
当然ですが企業毎に属するセクター、景況感は時代と共に変わってきます。
次章では前述したアメリカ企業の評価方法について、詳しく解説してきます。
今後の株価予想をアメリカ企業で評価するには
四半期決算毎に企業の決算資料を見る
企業の株価予想を立てていくために、まず大事なのが『四半期決算』。
アメリカ企業ではハイテクからバイオなど、企業毎に三か月ごと見通しを立てて決算発表がなされていきます。
日本株でも三か月毎に『決算短信』が発表がなされていますね。
そんな四半期決算で把握しておくべきは『発表日程』と『売上や利益予想』。
決算発表日前後では取引時間、プレマーケットやアフターマーケット。
また、翌日の始値など株価に影響を与える可能性があります。
そのほか各企業に対する予想売上、予想利益を経済アナリストが予想されています。
そしてその平均値などが証券会社、投資情報サイトで公開されており、その予想を超えるか否かも株価へ影響を与える可能性があります。
なのでそれら情報は日ごろから取得するように心がけましょう。
米国株でカンファレンスコールはとても重要
米国株企業の決算発表で特徴的なのが『カンファレンスコール』。
日本株の取引しかなさらない人には、あまり馴染みのない言葉かもしれません。
米国株企業のカンファレンスコールは、CEOなどが直接決算に関する評価を述べるもの。
たとえば以下のようなことが、電話会議の肉声で語られたりします。
◇ 四半期売上
◇ セクター別の売上
◇ 各部門の成長度合い
◇ 今後の見通し
もちろんアメリカ企業なのでフル英語ですが、日本人でその内容を分かりやすく取得する方法があります。
その方法については過去記事で紹介しています。
興味のある方はぜひご覧ください。
米国株投資の決算評価で大切なカンファレンスコールの使い方とは
各企業の見通しの見方
さて、前述したようにカンファレンスコールでは各米国企業の『今後の見通し』について言及されることがあります。
それらは『企業名 ir』で検索して、プレスリリースから見られるものもあります。
いずれにせよ、アメリカ企業なので決算資料もフル英語。
ですが臆することはありません。そんな決算資料でも『今後の見通し』を即座に見つける方法があります。
それはブラウザ上でも、PDFでも構いませんが『outlook』で検索する方法です。
具体的にはブラウザ上で決算資料を開いたらCtr + Fを同時押しして、検索ボックスを開いてみましょう。
そして『outlook』と入力して検索すれば、各企業のCEOが成長見通しに対して言及している部分が見つかります。
もうひとつの方法としては、先に決算資料を日本語へ翻訳しておき、『見通し』で検索してみても良いかもしれません。
ですが公開された一次情報を素早く取得して投資に活かすなら、英語に慣れていくことも大切です。
アメリカの株式市場の見通していくために
四半期決算の日程を確認しておく
前述したように日米の企業ともに『四半期決算日程』を確認しておくことはとても大切。
合わせて『企業毎の売上及び利益予想』を見ておくことが大切です。
ちなみにこれらの情報は、ウェブサイトをふたつほど確認すれば、すぐに取得することが可能です。
投資を継続していくならば、そんな便利なサイトはブックマークへ入れておきたいものですね。
そんな『決算日程』、『売上利益予想』の調べ方については過去記事で紹介しています。
より良いパフォーマンスを得るためにも、ぜひご覧ください。
日ごろから経済指標を見ておく
もうひとつ株式投資で欠かせないのが『経済指標』。
いくら個別企業が頑張っても、いわゆる『地合い』が悪ければ株価の上昇が困難となる場面もあります。
そんな地合いを決める要素のひとつが『経済指標』です。
たとえば経済指標には以下のようなものがあります。
◇ 雇用統計
◇ 消費者物価指数
◇ GDP成長率
これらはインフレ、景況感、各国企業の成長度合いを推し量る上でとても重要です。
ぜひそれらの見方を覚えて、投資へ活かしていきましょう。
これら経済指標も過去記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。