投資の強欲恐怖を測るfear and greed index

投資の強欲恐怖を測るfear and greed index
       

投資家なら気になる市場参加者達の感情や行動。

今日はそんなマーケット参加者の感情や投資行動を推し量る「cnn fear and greed index」について詳しく解説していきます。

☆ 投資にはリスクが存在します。余裕資産の範囲内で検討しましょう。

目次

まずはcnn stocks marcket dateから

cnn発信のfear and greed

まずは投資におけるfearとgreedという言葉について確認しましょう。fearとは【恐怖】、greedとは【強欲】と訳され、fear and greed indexで「恐怖と強欲の指数」を意味します。

そんな恐怖や強欲指数を提供してくれるのはCNN。CNNといえば海外ニュースメディアを提供してくれる会社として有名です。

そんなCNNメディアサイトでのfear and greed indexを確認するのは簡単です。

まずはCNN stocks marcket dateのnewsサイトへアクセスします。

【CNN stocks marcket dateはこちら】

そして右上の検索アイコン横のメニューバーをクリックし、候補から「fear and greed」を選択すればfear and greed indexを確認することができます。

cnn fear and greed index恐怖強欲指数とは

市場感情の恐怖と強欲を推し量る

ところで市場における「恐怖指数」や「強欲指数」とはいったい何なのでしょうか。

市場における恐怖は、市場の成長にあまり良くないニュースが飛び込んできたとき、売り圧力として顕在化することがあります。そしてそれらを指数として現したもののひとつが「恐怖指数」。

逆に市場参加者達が、市場の成長へ大きな期待値を寄せて上昇を見込む際、買い圧力として顕在化するものが「強欲指数」として現れることがあります。

もちろん個別銘柄、各国株価指数自体にもそれら市場感情は現れますが、cnn fear and greed indexは複数の要素で算出されます。

次にそれら要素について確認してみましょう。

fear and greedの構成要素

cnn fear and greed indexの構成要素は下記の通りです。

・株価の勢い 
 S&P 500の125日移動平均によるもの

・株価の強さ 
 NYSEにおける52週間の高値や安値を記録した株数

・株価レンジ 
 上昇株と下落株の取引量を算出。

・プットオプションとコールオプション
 プット÷コールの比率。コールオプションとプットオプションの取引量を比較。

・ジャンク債需要 
 投資適格債、ジャンク債の利回りの差分を算出

・市場のボラティリティ 
 ボラティリティを測定するVolatility index

・安全資産の需要

これら要素により、恐怖及び強欲指数は算出されます。

fear and greedの評価について

fear and greed indexの見方

fear and indexの見方は簡単です。先ほど紹介したようにCNN stocks marcket dateページより、fear and greedをクリックすると下記のようなデータが現れます。

これはとある取引日のfear and greed indexです。

cnn fear and greed index恐怖と強欲の指数について

左に向いていれば「Fear = 恐怖」寄り、右に向いていれば「Greed = 強欲」寄りとなり、市場参加者の感情を推し量る材料となります。

上記ではやや左に傾き「Fear = 恐怖」寄りとなっています。

期間設定を変更して見る

fear and greed indexは期間設定を変更して確認することも可能です。

デフォルトのfear and greed indexの右隣に期間設定の異なるデータも表示されています。

cnn fear and greed index期間を変えた恐怖と強欲の指数について

上記のように1週間、1か月、1年間のスパンでのfear and greed indexも確認することができます。

長期目線に立って確認したいときは、こういった期間設定の指数を確認することも検討してみましょう。

構成要素に着目しても面白い

前述したようにfear and greed indexは様々な指数、取引需要などから算出されています。

たとえばS&P500指数。ダウジョーンズとは異なるものの、主要米国株を組み入れた指数となっており、この指数の値動き自体が市場感情を表していることもあります。

またS&P500指数の中でもセクター別に分解して確認すれば、また違った市場の動きも確認できることがあります。

セクター別の騰落率などを調べるのには「S&P500 ヒートマップ」を用いるのも有効です。

「S&P500 ヒートマップ」の見方については過去記事でも紹介しています。よければ参考にしてみてください。

【米国の株価確認で便利な無料で使えるヒートマップについて解説。】

上手く恐怖や強欲指数を使うために

fear and greedはあくまで一指標

ここまでfear and greed indexの見方について紹介してきましたが、覚えておいてほしいのはあくまで一指標ということ。

たとえば市場が強欲になっているとき「もっと強欲になって株価は上昇する」のか、「強欲で加熱しすぎており間もなく株価は下がる」のかは誰にも分かりません。

つまり恐怖や強欲指数は一指標であり、必ずしも市場の方向性をきっちり示唆できるものではないことも覚えておきましょう。

得意なセクター、指標があるのなら、それらと合わせてfear and greed indexを用いると良いかもしれません。

総合的な判断の眼を大切に

fear and greed indexは判断材料のひとつ。この指標以外の他の要素もよく確認しましょう。

一見穏やかに推移しているように見える株価も、不穏なニュースが出てくると株価に反映されることがあります。

それらはfear and greed indexを含め、各指標の数字だけでは株価の割安割高は推し量ることが難しい場面も出てきます。

ふだんから国内外のニュースをよく読み、数字以外の総合的な判断の眼を養うことが、投資家には大切になります。

相場の種類も理解する

投資でパフォーマンスを出すならば、恐怖や強欲指数以外にも相場の理解が大切。

相場にはレンジ相場やトレンド相場など、いろんな相場が存在します。

そんな相場の種類に関しては過去記事でも紹介しています。

興味のある方はぜひご覧ください。

株式投資で知っておくべきレンジ相場とトレンド相場とは。