『米国株の配当情報』は簡単に調べることが出来ます。
たとえば配当がいつ入ってくるのかなど、具体的な日付など分かれば便利ですよね。
本記事ではそんな米国株式の配当情報の調べ方について詳しく解説していきます。
☆投資にはリスクがあり成績を保証するものではありません。余裕資金と自己責任の範囲内で検討しましょう。
○ 米国株配当とは
○ 米国株配当情報から分かること
○ 米国株の配当情報を調べるには
◇ 米国株配当権利落ち日を調べる
○ 調べたいティッカーを入力
○ 配当関連のタブを選択
○ 配当情報の見方
◇ 米国株配当と共に知っておきたい知識
○ 決算情報取得にはカンファレンスコール
○ ファンダメンタルズ分析にEBITDAを活用
○ 米国株式配当にまつわる税金と為替
外国株の代表である米国株配当を知る
米国株配当とは
配当金重視の投資家には、人気の米国株における高配当銘柄。
そんな米国株の配当ですが、日本と同様に四半期毎、つまり三か月に一度の頻度で配当を出してくれる企業がたくさんあります。
筆者も米国株へ投資していて配当、もしくは分配金という形で受け取っています。
日本株と違うのは、米国株の配当はドルで受け取るということ。
そして日本で決済出来る日本円に替えるためには、配当で受け取ったドルは任意のドル円レートで日本円へ変える必要があります。
また、受け取ったドルを放置しておくとドル円レートが変化して、日本円へ変えるタイミングで為替差損失が発生することもあります。
米国株配当は受け取ると分かりますが、そんな特徴があります。
さて、そんな米国株配当ですが、その配当情報から分かることについても確認していきましょう。
米国株配当情報から分かること
アメリカ株の高配当株など、米国株で重要な配当情報のひとつが『配当権利落ち日』。
日本株の配当において『権利付き最終日』、『配当権利落ち日』、『権利確定日』といったものがあります。
それらを参照することで、配当をもらえる権利があるか否か分かります。
そんな日本株配当と同様に、アメリカの配当でも『配当権利落ち日』という日付があり、これを調べることで配当取得権利の有無を調べることが出来ます。
また、市況の状況によりますが、配当目的で配当権利確定日の近くでは買いが集まりやすくなることもあります。
そんな意味でも、配当の権利落ち日などを類推、把握しておくのも株式投資では大事な要素かもしれませんね。
さて、そんな米国株配当の権利落ち日ですが、どのように調べればよいのでしょうか。
今回、米国株配当を簡便に調べられるウェブサイトを見つけたのでご紹介します。
米国株の配当情報を調べるには
米国株の配当権利落ち日のほか、利回りや連続増配状況なども調べるのに便利なのが『morning star』です。
ウェブサイト『モーニングスター』は投資のための銘柄情報をたくさん提供してくださる有益なサイトです。
たとえばmorning starでは配当のほかにも、下記のような米国株銘柄情報を提供してくださっています。
□ 米国株各銘柄のチャート
□ 貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書
□ PERなどバリュエーション
□ 銘柄毎のニュース
モーニングスターならall in oneで米国株情報を取得できそうですね。
さて、そんなモーニングスターですが、配当情報を調べるには手順を理解する必要があります。
次章ではその手順を詳しく解説していきます。
◇ 米国株配当権利落ち日を調べる
調べたいティッカーを入力
それでは実際に米国株配当の権利落ち日を調べていきましょう。
まずは下記のウェブサイト『モーニングスター』へアクセス。
ttps://www.morningstar.com/
(行頭へhを足して、コピペして訪問してください。)
そして左上から調べたい銘柄のティッカーシンボルを入力してみましょう。
出典:morning star
今回は参考に、日本でも有名なP&G(プロクターアンドギャンブル)を調べてみました。
ティッカーシンボルは『pg』。
そしてpgと入力して出てきた候補『Procter & Gamble Co』を選びましょう。
すると画面が遷移するので、再び『Procter & Gamble Co』を選択します。
これで銘柄詳細画面へ遷移することが出来ました。
次は配当関連情報を検索していきます。
配当関連のタブを選択
配当関連情報は『Dividends』タブから調べることが出来ます。
Dividendsをクリックすると画面が遷移します。
画面遷移後に銘柄毎の詳しい配当情報を取得することが出来ます。
たとえば『Dividend Per Share』は配当利回りを指します。
これを見れば米国株の好配当株かなどを見極めることが出来ます。
利回り推移を評価すれば、連続増配の状況なんかも確認可能ともいえます。
さて、次はいよいよ本題。
アメリカ株の権利落ち日、配当支払日などを確認していきます。
配当情報の見方
米国株の銘柄毎の配当権利落ち日、配当支払日を調べるには先ほどの『Dividends』タブを選んだ後、画面を下へスクロールします。
画面の見方について説明すると下記の通りです。
□ Ex-Dividend Date:配当権利落ち日
□ Payable Date:配当支払日
□ Amount:配当四半期利回り
たとえば上記画面ではUpcoming DividendsにおけるEx-Dividend DateはJul 20, 2023。Upcoming Dividendsは『今後の配当』を意味しており、2023年7月20日に配当権利落ち日を予定していると示しています。
またPayable DateはAug 15, 2023となっており、実際の配当支払日は2023年8月15日となることを示しています。
またAmountは0.9407であり、これが四半期配当利回りです。
なお下へ続くデータは、過去の配当履歴になります。
とりあえずこれだけ米国株の配当情報を確認することが出来れば、ひとまず安心ですね。
最後に米国配当と共に知っておきたい知識についても紹介しておきます。
◇ 米国株配当と共に知っておきたい知識
決算情報取得にはカンファレンスコール
四半期毎に提供される配当と共に、確認しておきたいのが『決算情報』。
アメリカの企業決算情報の発表の仕方には少し特徴があり、『カンファレンスコール』といった発表方法がとられることがあります。
カンファレンスコールは企業の代表が、決算を経ての企業評価、そして今後の見通しを示す大切なもの。
また、通常は音声などで聞き取るカンファレンスコールですが、その音声を議事録形式でテキストメディアとして確認することも可能です。
そんなカンファレンスコールの確認方法についても過去に記事を書いています。
米国株の決算情報へ興味のある方はぜひご覧ください。
米国株投資の決算評価で大切なカンファレンスコールの使い方とは
ファンダメンタルズ分析にEBITDAを活用
米国株の決算情報を評価するなら、ファンダメンタルズ分析の知識が欠かせません。
たとえばファンダメンタルズ分析の指標『EBITDA』。
EBITDAを理解すれば、企業決算における損益計算書の見方をアップグレードすることが出来ます。
また、今回紹介したウェブサイト『mornig star』でも、ValuationタブからEBITDAを確認することが出来ます。
ぜひ銘柄比較や評価指標のひとつとして、EBITDAも活用してみましょう。
そんなEBITDAについても過去記事で紹介しています。
ファンダメンタルズ分析に興味のある方はぜひご覧ください。
投資にも役立つebitdaマージンやebitでの分析方法を解説。
米国株式配当にまつわる税金と為替
米国株式配当を受領するなら、理解しておくべき『税金』と『為替』の存在。
日本株式配当と異なり、米国株式配当は発生する税金が変わってきます。
また米国株式配当を外貨で受け取るタイミングにより、為替の影響も出てきます。
それら米国株式配当に関する税金、為替を理解することは、投資パフォーマンス向上を鑑みる上でとても大切な要素です。
ぜひその存在にも注視していきましょう。
ちなみに米国株式配当における『税金』、『為替』に関しても記事を書きました。
興味のある方はぜひご覧ください。
米国株の配当情報の調べ方をマスターして、投資に活用してみましょう。