【ビジネススキル】プレゼンやマーケティングで使えるprep法とは

営業プレゼンでの『話し方』、マーケティングにおける『書き方』には工夫が必要。

そんな話し方、書き方における伝達技術には形式化された手法が存在します。

今日の記事ではビジネスパーソンが獲得しておくべき、伝達技術である『PREP法』について詳しく解説していきます。

目次

プレゼンやマーケティングには伝え方がある

営業プレゼンやマーケティングで適した伝え方

営業プレゼンなどで『ユーザーに意図がうまく伝わらない…』、『限られた時間内で上手にアピールできない…』なんてお悩みの方も多いのではないでしょうか。

マーケティングに関しても、顧客への情報発信と集客に関して似て非なる悩みがあることでしょう。

そんな営業マン、マーケターに必須のビジネススキルが『伝え方』。

どんなに魅力的な商品、サービスがあっても、伝え方を間違うとビジネス展開が上手くいきません。

逆に伝え方を工夫していけば、自社商材の魅力をユーザーへ正しく伝えることができ、商材や自社をどんどんリーチしていけます。

そんな商材の伝え方には様々な手法があり、近年よく用いられているのが『PREP法』です。

次章ではそんなPREP法の概要を押さえて行きましょう。

プレゼンなどビジネスで使えるPREP話法とは

PREP法の読み方は『プレップ法』、『プレッフ法』と呼ばれ、営業マンやマーケターの間でよく用いられている伝達技術です。

なぜ、PREP法が用いられているか。

それは『限られた時間で端的に商材のメリット』を伝えられる点にあります。

なぜならばPREP法のPは『結論』を意味しており、商材の魅力を結論から分かりやすく話すことで、効率的な伝達を可能にします。。

誰しも『この人は話が長いな…何を言いたいんだろう…』なんて経験があるはず。

逆に言えばプレップ法を用いて結論から話すことで、聞き手のストレスを軽減しながら、聞き耳を立ててもらえるようになります。

さて、ここまでPREP法の概要が掴めたところで、その伝達方法についてもう少し詳細に見ていきましょう。

プレップ法の書き方とは

PREP法には『書き方』、もしくは『話し方』があります。

たとえばパワーポイントやブログアフィリエイトであれば、PREP法の『書き方』が適用され、営業プレゼンの場面では『話し方』が適用されます。

先ほどお伝えしたようにPREP法とは、その伝え方と順序における頭文字を取ったものです。

伝え方と順番を列挙すると以下の通り。

1.Point(結論)
2.Reason(理由)
3.Example(事例)
4.Point(繰り返し結論)

と、こんな感じになります。

初めはとっつきにくいPREP法も、反復してこの方法で伝えるようになれば、自然と身についていきます。

次章ではそんなPREP法の例文を交えながら、PREP法を使うためのスキルセットを紹介していきます。

PREP法の例文と方法論を解説

Point(結論)と例文

まずはPREP法におけるPoint、Reason、Example、Pointの順で、簡単な社内向けプレゼン例文を作ってみたのでご覧ください。

Point : B社の新しいサービス開始が、〇月〇日に決まりましたのでお知らせします。

Reason : その日程となりましたのは、類似したC社のサービスが▽月▽日から始まるため、比較検討いただくためにこの日程となりました。

Example : 過去には類似サービスで出遅れ、機会損失があったため、この日程へ調整したところもあります。

Point : そのためB社の新サービスは〇月〇日となったことを周知させていただきます。

まずはマーカー部分である1番目のPoint。

例文のように実際のプレゼン場面では『商材』、『期日』などを具体的に持ち出して、結論から説明していきます。

この時点でプレゼンターが伝えたいことが、聞き手に明確になります。

Reason(理由)と例文

続いては2番目のReasonについて見ていきましょう。

Point : B社の新しいサービス開始が、〇月〇日に決まりましたのでお知らせします。

Reason : その日程となりましたのは、類似したC社のサービスが▽月▽日から始まるため、比較検討いただくためにこの日程となりました。

Example : 過去には類似サービスで出遅れ、機会損失があったため、この日程へ調整したところもあります。

Point : そのためB社の新サービスは〇月〇日となったことを周知させていただきます。

上記の例文におけるマーカー部分です。

ここでは自社であるB社の新サービスが、〇月〇日に決まった日程に決まった理由について説明されています。

例文では競合のC社サービスリリースへ合わせた結果として、その日程に決まったという理由付けとなっています。

ここもあまり長文とせず、端的な理由付けを述べて、聞き手の注意が散漫とならないようにしましょう。

Example(事例)と例文

3番目に抑えておくべきExampleについて見ていきましょう。

Point : B社の新しいサービス開始が、〇月〇日に決まりましたのでお知らせします。

Reason : その日程となりましたのは、類似したC社のサービスが▽月▽日から始まるため、比較検討いただくためにこの日程となりました。

Example : 過去には類似サービスで出遅れ、機会損失があったため、この日程へ調整したところもあります。

Point : そのためB社の新サービスは〇月〇日となったことを周知させていただきます。

マーカー部分がExampleに該当します。

Exampleは事例、実績などをふまえて説明すると良いでしょう。

例文では新サービスリリースにあたり、過去に競合に対して出遅れ、売上などで機会損失があった旨を事例として説明しています。

過去の事例、実績を提示することで、説得力が増していきます。

Point(繰り返し結論)と例文

いよいよ最後ですが、またPointに戻ってきます。

Point : B社の新しいサービス開始が、〇月〇日に決まりましたのでお知らせします。

Reason : その日程となりましたのは、類似したC社のサービスが▽月▽日から始まるため、比較検討いただくためにこの日程となりました。

Example : 過去には類似サービスで出遅れ、機会損失があったため、この日程へ調整したところもあります。

Point : そのためB社の新サービスは〇月〇日となったことを周知させていただきます。

マーカー部分がpointの繰り返し部分に該当します。

ここでは理由、事例の説明を経て、改めてなぜその主張へ至ったのかを強調します。

そうすることで決済、採用など聞き手の意思決定を促すことが出来ます。

以上がPREP法の具体的な伝え方です。

効率的な営業、マーケティングを展開するためにも、ぜひこの手法を身に付けていきましょう。

PREP法のメリットとデメリットを理解する

PREP法の悪い例 

ビジネスプレゼンでの『話し方』、そしてブログアフィリエイトなど『書き方』で活躍してくれるプレップ法。

ですがPREP法はデメリットもあり、万能でもないということも覚えておきましょう。

たとえばPREP法は『長文作成』にはいささか不向きであるということ。

『短時間で分かりやすく』効率的に商材の魅力を伝えられるPREP法ですが、長文や長尺での伝達技法としては少し物足りないかもしれません。

たとえば『書籍』、『論文』ベースともなると、PREP法では心もとないかもしれません。

書籍では『文脈』や『伏線』が大切であり、論文では『要約』、『序論』、『研究』、『結果』といった書き方が重要視されています。

大事なのは『何をどう伝えたいか』ということ。

あくまでPREP法は伝達技術のひとつであるということを押さえておきましょう。

PREP法の他にもあるプレゼン技法

プレゼン技法にはPREP法以外にもいくつか存在しています。

たとえば『DESC法』といった伝達技術。

これも伝達方法の頭文字を取っており、列挙すると以下の通り。

1.Describe(描写する)
2.Explain(説明する)
3.Specify(提案する)
4.Choose(選択する)

1番目に描写とありますが、これは例えば状況を説明して、相手と知識を共有するといったことが該当します。

そして説明、提案を経て、選択するといった意思決定へつなげる伝達技法です。

結論から入るPREPと違い、伝達や会話の雰囲気も大きく変わってきます。

PREP法やこのDESC法もあくまで伝達、会話の選択肢。

何が聞き手にハマるかを模索しながら、訴求方法を考えていくのも面白いかもしれませんね。