理学療法士の適正。ptリハビリ職について紹介。

医療系のお仕事、理学療法士の仕事とは。ptリハビリ職のやりがいなどを紹介。

医療職とりわけ『理学療法士』といえばリハビリをイメージされる方が多いと思います。実際のお仕事内容、そしてどんな人が向いているかなど自身の経験を元に述べていきます。

理学療法士とはどんな仕事か

患者の身体機能の改善を図る

『リハビリ』で認知されている理学療法士。仕事内容の目的のひとつに『患者の身体機能の改善を図る』といったものがあります。

身体機能はいろんな指標があります。一般的にピンとくるのは筋力、バランス。そして関節可動域なども身体機能を規定する指標になります。

理学療法士は患者の日常生活復帰のため、それら身体機能の改善を図るお手伝いを図る仕事になります。

理学療法士のリハビリ手段とは

理学療法士のリハビリ手段は様々。主たるものに『運動療法』が挙げられます。読んで字のごとく、運動を通じて患者の身体機能改善を図ります。もちろんがむしゃらに運動をしてもらえばいいのではなく、血圧や脈拍を通して、運動負荷量をコントロールするのも仕事です。

そのほかリハビリ手段には『物理療法』があります。たとえばコールドパックを使って患部を冷やす、ウェーブを使って体を温めるといった治療も行います。各物理療法には適応や禁忌があるので、使用可能かどうかの判断も理学療法士が管理することになります。

理学療法士の実際の仕事内容

実際の理学療法士の仕事は、上記手段を用いて治療、書類作成、カンファレンスへの参加など多岐にわたります。

また治療に関しては『20分単位』という縛りもあり、次々に患者のリハビリをこなしていくために、しっかり血用時間を管理しながらリハビリにあたります。

日中は基本的に患者のリハビリ、そしてリハビリの合間に書類作成やカンファレンス参加といった間接業務をこなしていくのが一般的です。

リハビリ職の理学療法士に向いている人

向いているのは人が好きな方

医療福祉職全般に言えることかもしれませんが、この仕事も『人が好きな方』に適正があるといえるでしょう。

患者や利用者と感情を共有して、リハビリの際の喜びや悲しみに共感できる能力は大切です。

そういったホスピタリティあふれる精神の持ち主であれば、理学療法士という仕事に向いているといえます。

理学療法士としてptの勉強を続けられる人

医療技術は日進月歩で進化しているため、理学療法士として活躍し続けるためには勉強を続けていかねばなりません。

特に理学療法という分野では、座学の勉強のみならず、臨床家として患者へ触れて評価と介入方法を考え続けねばなりません。

そのためにも研究仲間を作って、研鑽を続けられる人が理学療法士という仕事に向いています。

協調性のある人

理学療法士は病院もしくは施設で勤める上で、様々な職種の方とも関わりがあります。そのため多職種連携を円滑に行える協調性が要求されます。

たとえば患者のためのカンファレンスを多職種間で行うにしても、自身の意見を言うこともさることながら、多職種の意見も取り入れて方向性を見定めていかねばりません。

そのためには常々から方向性をすり合わせていけるよう、協調性を大切にしながら、多職種連携を図れる能力が大切です。

理学療法士のやりがいとは

人生再建のお手伝いをさせてもらえる

理学療法士の仕事で使われる『リハビリテーション』というコトバには、全人的復権という意味が含まれています。全人的復権とは障がいのある方が、心身のみならず社会的、職業的にも人間らしく生きる権利を指します。理学療法士はそういった人生再建のためのお手伝いをさせてもらえるやりがいがあります。

患者に興味を持って、患者がリハビリテーションを通して生活を取り戻す様に喜びを感じることができたなら、理学療法士としてのやりがいを見出すことができます。

理学療法士の仕事を通して医療知識が更新される

臨床家として理学療法士の仕事を続ける以上、日々最新の医療知識を導入できるよう勉強していく必要があり、必然的に医療知識は更新されます。

日頃から医療について勉強し続けていると、根拠ある治療方法を学び、患者へ治療を提供できるようになります。

そういった『身体のプロ』として医療知識が更新されていくところに、この仕事のやりがいや面白さがあります。

評価と介入の考え方が身につく

理学療法士で大切な考え方に『評価→介入→再評価』があります。これは患者の身体機能や生活能力を定量化し、患者の目標に沿った介入効果が得られているかを確認する作業になります。

評価の例を挙げれば『歩けない理由は筋力、バランスどこに問題があるか』、『自宅生活に戻るためにはどんな改修が必要か』といったものがあります。

評価ができないと、患者の目標到達度も推し量ることができません。そのため理学療法士は仕事柄、常に人を評価して見抜く力が養われます。

『身体のプロ』である理学療法士。医療専門職として様々なやりがいがあり、日頃から研鑽を積むことが大切です。