出来高の意味や使い方を理解して、株価評価に役立てる方法をアップデート。
株価に関する情報のひとつ『出来高』の詳しい見方や考え方について解説していきます。
☆投資にはリスクが存在します。余裕資金で自己責任の範囲で実施しましょう。
◇ 株価における出来高の意味とは
○ 出来高は取引された株数を表す
○ 株の出来高の検索方法
○ 株式の出来高は銘柄で大きく違う
◇ 出来高の使い方や考え方について
○ 出来高と約定について
○ 出来高によっては取引方法を検討する
○ 出来高と共に板や歩み値も確認しよう
◇ 株取引で出来高を利用する際の留意点
○ 出来高はあくまで情報のひとつ
○ 売買代金や桁数にも注意しよう
株価における出来高の意味とは
出来高は取引された株数を表す
株式における指標「出来高」とは、取引されたその株数もしくは口数を表します。
出来高は日々変化していて流動的なものです。たとえば同一銘柄でも昨日の出来高は100000だったのに、今日は150000と変化することは多々あります。
各投資家の注目度合いなどによっても、出来高が変化する理由はさまざまあります。
株の出来高の検索方法
株の出来高を調べるための検索方法は簡単です。
sbi証券や楽天証券などの証券会社websiteでは、銘柄毎の出来高情報を随時提供してくれています。
出来高の見方は、株価情報として前日分のみを確認する方法もあれば、株価チャートに組み込んで株価と出来高の推移を同時に確認する方法があります。
出来高の変化や平均などを確認するなら、株価チャートで推移を確認するのがオススメです。
株式の出来高は銘柄で大きく違う
株式の出来高を調べてみると、銘柄ごとに大きく違うことが分かります。
似たような業種、似たような株価であっても、銘柄によっては出来高は異なります。そして出来高によっては、株式の売買方法もまた検討していく必要があります。
それでは出来高を活かした取引戦略について後述していきます。
出来高の使い方や考え方について
出来高と約定について
まずは出来高と約定について考えていきます。
たとえばですが出来高があまりに小さいと、指し値注文をしても売り手や買い手が供に少なく、折り合いのつく値段でなかなか約定しないといった事態にみまわれることがあります。
そういった際に、とりあえず約定したいという場合には、成り行き注文のほうが約定しやすいかもしれません。
ただし、成り行き注文は自身の想定より逸脱した値段で約定する可能性もあります。注文方法と自身の許容範囲についてはしっかり株価データから確認しておきましょう。
出来高によっては取引方法を検討する
上記のように出来高が小さい銘柄があれば、大きい銘柄もあります。また同一銘柄でも出来高は流動的なものであることは前述しました。
出来高の低い時と比較して、出来高が大きいときは成り行き注文はもちろん、各投資家の想定取引価格なら指し値注文も約定しやすくなります。
出来高の高低により、取引方法は常に検討していく必要があります
出来高と共に板や歩み値も確認しよう
もうひとつのポイントは、出来高は板や歩み値と共に使うと効果的であるということです。
出来高が大きくても、自身がつけた指し値があまりに逸脱していると、いつまでたっても約定しないといった事態にみまわれます。
そのためにも気になる銘柄があれば、実際に板や歩み値を確認して売買されている相場を確認することをオススメします。
板に関しては過去記事でも紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
株取引で出来高を利用する際の留意点
出来高はあくまで情報のひとつ
これまで株価を評価する指標を様々紹介してきましたが、出来高もあくまでそういった指標のひとつであるということを押さえておきましょう。
出来高だけでは投資を成功させ続けることは困難です。
出来高以外の指標も用いて、株価を評価してポートフォリオを検討していきましょう。
売買代金や桁数にも注意しよう
出来高と比例する指標に売買代金があります。売買代金は出来高に株価を掛けた値になります。実際の取引金額を推し量る場合は、売買代金も確認するようにしましょう。
また出来高を評価するときには桁数もしっかり確認しましょう。出来高が10000以下のものもあれば、1000000を超えるものまで銘柄によって大きく開きがあります。
出来高を上手く使って株価評価に組み込んでいきましょう。