5月3日、4日のFOMCを終えた5月末のマーケット。
そんな2022年5月の日経平均や米国株指数の月間騰落率を確認してみましょう。
☆投資にはリスクが伴います。余裕資金と自己責任で行いましょう。
○ ニューヨークダウは0.04%の上昇
○ S&P500は0.01%の上昇
○ NASDAQは2.05%の下落
◇ 5月の日経平均やTOPIXなど日本市場
○ 日経平均は1.61%の上昇
○ TOPIXは0.69%の上昇
○ 為替ドル円レートは1.25円の円高
◇ 5月の相場関連ニュース
○ 5月FOMC後の反応
○ QTの影響も注目
5月のNYダウ、S&P500など米国市場
ニューヨークダウは0.04%の上昇
ニューヨーク証券取引所、NASDAQ上場の30銘柄から構成されるダウ平均株価。2022年4月29日の終値32977.22ドルに対して、2022年5月31日の終値は32990.13ドルとなり、2022年5月度の騰落率は0.04%の上昇となりました。
年初来からの騰落率は9.21%の下落となります。
騰落率算出にはDJIを参考に計算しました。
DJI指数チャートより
出典:TradingView.DJIチャート.TradingView
2022年4月度の月間騰落率は4.91%と下落していたダウジョーンウ工業平均株価でしたが、5月度は0.04%の上昇で終えることになりました。
なお相場の振り返りのために、先月の各インデックスのパフォーマンスについてまとめた記事も添付しておきます。
興味のある方はぜひご覧ください。
2022年4月度の日経平均、ダウ、為替相場について解説します
S&P500は0.01%の上昇
ニューヨーク証券取引所やNASDAQへ上場している代表500社から構成されるS&P500。2022年4月29日の終値4131.92ドルに対して、2022年5月31日の終値は4132.16ドルとなり、2022年5月度の騰落率は0.01%上昇となりました。
年初来の騰落率は13.30%の下落となります。
騰落率算出にはSPXを参考に計算しました。
SPXチャートより
出典:TradingView.SPXチャート.TradingView
2022年4月度は-8.8%と大きく下落していたS&P500でしたが、5月度は0.01%上昇とほぼ横ばいの動きで相場を終えています。
NASDAQは2.05%の下落
電子株式市場のNASDAQ。2022年4月29日の終値12334.64ドルに対して、2022年5月31日の終値は12081.39ドルとなり、2022年5月度の騰落率は2.05%の下落となりました。
年初来の騰落率は22.78%の下落となります。
騰落率算出にはIXICを参考に計算しました。
IXICチャートより
出典:TradingView.IXICチャート.TradingView
2022年4月は-13.26%と大きく下落したナスダックですが、5月度も2.05%下落で終えています。加えて年初来騰落率も-22.78%と今年の最安値を更新しています。
5月の日経平均やTOPIXなど日本市場
日経平均は1.61%の上昇
日本の株式市場を代表する225銘柄で構成される日経平均株価。2022年4月28日の終値26847.68円に対して、2022年5月31日の終値は27279.73円となり、2022年5月度の騰落率は1.61%の上昇で終えました。
年初来の騰落率は5.25%の下落になります。
騰落率算出にはNI225を参考に計算しました。
NI225チャートより
出典:TradingView.NI225チャート.TradingView
2022年5月度の月間騰落率は1.61%の上昇で終えた日経平均。年初来騰落率と比較しても、米国株と明暗が分かれています。
TOPIXは0.69%の上昇
東京証券取引所の全銘柄で構成されるTOPIX。2022年4月28日の終値1899.62円に対して、2022年5月31日の終値は1912.67円となり、2022年5月度の騰落率は0.69%上昇で終えました。
年初来の騰落率は4.00%の下落となります。
騰落率算出にはTOPIXを参考に計算しました。
TOPIXチャートより
出典:TradingView.TOPIX指数チャート.TradingView
2022年5月度のTOPIX月間騰落率は日経平均に劣るものの、+0.69%上昇で終えることになりました。なお年初来騰落率は下落はしているものの、日経平均や米国株指数と比較しても-4.00%と底堅さが認めれます。
為替ドル円レートは1.25円の円高
為替相場におけるドル円レートについて着目すると、2022年4月29日の終値129.854円に対して、2022年5月31日の終値は128.609円となり、2022年5月度のドル円レートは1.25円の円高で終えました。
年初来では13.52円の円安となりました。
騰落率算出にはUSDJPYを参考に計算しました。
USDJPYチャートより
出典:TradingView.USDJPY指数チャート.TradingView
2022年4月度は8.2円の円安と大きく円安方向へ動きましたが、5月度は1.25円の円高と少し円高方向へ戻して相場を終えています。
5月の相場関連ニュース
5月FOMC後の反応
5月は3日と4日にFOMCが開催されました。
S&P500の動きを確認してみると5月4日を境に下落。その後、5月19日には3900まで下落する場面も認めました。
なお利上げに関しては大方の予想通り0.5ポイントの利上げでしたが、予想通りとはいえ金融引き締め政策の中での相場はボラテイィリティの高まりやすさを感じとれます。
なおFRBの金利政策予想については過去記事でも紹介しています。今後の相場の動きと合わせて、よければ確認してみてください。
【投資家に役立つ政策金利動向の評価ツールについて解説します。】
QTの影響も注目
金利政策における利上げと合わせて確認しておきたいのがQT。
2022年5月FOMCでは6月1日からQT開始が決定されました。
QTについて少しおさらいしておきましょう。QTとは中央銀行におけるバランスシート縮小を介した、量的引き締め政策のひとつを指します。
具体的には中央銀行による保有資産の売却、再投資の停止などでバランスシートを縮小していきます。
たとえば中央銀行による保有資産の売却は、市場からマネーを吸収する動きとなります。
すると資金需要が一定であれば、資金供給量が減ることでお金が借りにくくなる可能性が出て来ます。そうなると企業経営の有り様もまた変わってくる可能性があることも想像できます。
6月のFOMCでは金利、そしてQTの及ぼす影響も確認してマーケットの動きを追っていきましょう。
利上げが続いた2022年5月度のマーケット。6月のFOMCにも着目していこう。