ナスダックなどの米国株の空売り比率を調べるのにはウェブサイト【fintel】が便利。
今日の記事では空売り比率の理解や、fintelの使い方について詳しく説明していきます。
☆ 投資にはリスクが存在します。余裕資金と自己責任の範囲内で検討しましょう。
○ 空売り比率の計算方法
○ 空売り比率が高いとどうなる
○ ナスダックの空売り比率ならfintelが便利
◇ 空売り比率を調べられるfintelの使い方
○ fintelで空売り比率を検索
○ 空売り比率はshort interestから
○ 空売り比率推移の見方
◇ fintelなら様々な米国株を調べられる
○ テスラの空売り比率も検索可能
○ 空売り比率はあくまでも材料のひとつ
○ 信用取引を理解するために
空売り比率とは
空売り比率の計算方法
まずは空売りについて確認しておきましょう。空売りとは証券会社から株を借りて売るポジションを持つことを指します。
空売り比率とは、そんな空売りポジションの割合を指します。ちなみに空売り比率は
空売り合計 ÷ (空売り合計 + 実注文の売買代金合計) × 100
で表されます。
たとえば10月8日にA社の空売り合計が400(百万円)、実注文の売買代金合計が1200(百万円)とします。すると計算式は
400 ÷ (400+1200) × 100 = 25
となり、10月8日A社の空売り比率は25%と算出されます。
空売り比率が高いとどうなる
空売り比率が高いとどうなるのでしょうか。
ひとつには買い戻しによる買い圧力の発生が考えれます。
空売りポジションはいずれ買い戻して決済しなければなりません。そのため買戻しの際には、市場では買い圧力として株価へ反映されることがあります。
空売り比率が高いと、その分の買戻しが将来的に発生することを示唆しています。
ナスダックの空売り比率ならfintelが便利
fintelへアクセスするとアカウント作成のポップアップが出てくることがありますが、右上×ボタンで閉じれば、そのまま使えるようになっています。
ではウェブサイト【fintel】なら空売り比率を調べるために、公式サイトの下記リンクから訪問してみましょう。
英語表記で人によっては少しとっつきにくいところもあるかもしれませんが、使い方は簡単です。
米国株投資家なら気になるナスダックなどの空売り比率など、次項でfintelでの空売り比率の調べ方について確認していきましょう。
空売り比率を調べられるfintelの使い方
fintelで空売り比率を検索
fintelで空売り比率を調べるには、まず銘柄を検索窓へ入力します。たとえばNASDAQだとQQQなんかが指数の代表銘柄となるので、検索窓へQQQと入力します。
初期画面の検索窓へqqqと入力した後、すると上記画面のような画面へ遷移します。
いろんな候補が表示されますが、空売り比率を調べるためにはリンク後部が「SEC Filings」のリンクからの遷移が簡単です。まずはリンクをクリックしましょう。
空売り比率はshort interestから
遷移後の画面から空売り比率をたどるための操作方法について確認してきいきましょう。
空売り比率を調べるにはshort interestタブのshort interestをクリックします。
この操作で空売り比率を表示するページへと遷移します
空売り比率推移の見方
遷移後のページで空売り比率の推移を確認するならShort Volumeというワードを見つけましょう。
下へスクロールすると見つかります。
左から日付、空売り合計、実注文合計、空売り比率といった具合に表示されています。
見方としては日付を参考に、時系列で空売り比率の推移を確認することができます。
なおfintelではFINRAからの提供データで空売り比率を参考にしています。算出元のデータにより、他サイトの空売り比率と多少の差異が発生する可能性があることも覚えておきましょう。
fintelなら様々な米国株を調べられる
テスラの空売り比率も検索可能
ここまでfintelの使い方を確認してみて分かるように、同サイトでは様々な米国株の空売り比率を調べることができます。
たとえばナスダック以外にも、テスラなどの個別米国株ティッカーの空売り比率を調べることもできます。
やることは同じ。検索窓へテスラならTSLAとティッカーを検索するだけです。
気になる米国株の銘柄があれば調べてみましょう。
空売り比率はあくまでも材料のひとつ
空売り比率の推移は、マーケット参加者の売りや買いポジション取りの心理や、買戻しボリュームなどの材料を提供してくれます。
ですがあくまで空売り比率は、投資における判断材料のひとつにすぎません。
各企業の決算や経済指標などの大きいニュースなども合わせて確認することが大切です。
空売り比率なども含めて、投資判断の材料について日々学んでいきましょう。
信用取引を理解するために
信用取引の確認方法をマスターすれば、あと必要なのは解釈。
『買い残が増えたらどうなるか』『売り残が減るのは何を意味するか』など、現象を考えていくと他投資家の動きも類推することができます。
そんな信用取引の考え方については過去記事でも紹介しています。
興味のある方はぜひご覧ください。