今日の記事では、米国株投資家なら把握しておくべき【決算発表日】と【予想EPSと実績EPS】の調べ方について詳しく解説していきます。
☆ 投資にはリスクが存在します。必ず自己責任かつ余裕資産の及ぶ範囲で検討するようにしましょう。
○ 決算日と決算発表日
○ マネックス証券サイトで米国株決算発表日を検索
○ 米国株決算日を調べたら業績を調べる
◇ 株式評価で大切なEPSの調べ方
○ EPSとは
○ 米国株評価のEPSを調べるには
○ 予想EPSとEPS実績について
◇ そのほか株価評価で確認すべき指標
○ 予想売上と実績も要確認
○ テクニカル分析併用も検討してみる
○ キャッシュフロー計算書も要チェック
米国株の決算日について
決算日と決算発表日
米国株のみならず、個別株取引をするなら確認すべきなのが対象銘柄の決算日。
四半期決算など決算日は企業によって異なり、銘柄毎に決算日を把握しておく必要があります。
また少し注意が必要なのが決算発表日。決算発表は決算日より少し遅れて実施されます。
決算発表では市場予想との比較により、予想通りか否かで株価が動くことがあります。そのためにも気になる銘柄の決算日、決算発表日の把握が大切です。
それでは米国株の決算発表日の確認に便利なサイトについて見ていきましょう。
マネックス証券サイトで米国株決算発表日を検索
米国株の決算日一覧を確認するならマネックス証券サイトが便利です。
マネックス証券の米国株式決算日カレンダーは、ゲストユーザーでも利用することが出来ます。
使い方は簡単。日付をクリックすると該当日に決算発表を実施する銘柄が表示されます。
マネックス証券の米国株式決算日カレンダーは下記リンクから参照できます。気になる方はチェックしてみましょう。
米国株決算日を調べたら業績を調べる
自身が気になる米国株式の決算日を確認することができたら、次にする作業は業績を調べることです。
業績には様々な指標が存在しますが、今回注目するべき指標として【EPS】や【売上】の実績推移、予想値を調べることが大切。
これら指標を調べるなら、便利なのが『investing.com』。
investing.comならティッカーシンボルで気になる米国株銘柄を検索して、EPSや売上を簡単に調べることができます。
それでは次項で実際にインベスティングドットコムで指標の調べ方について確認していきましょう。
株式評価で大切なEPSの調べ方
EPSとは
EPSを検索する前に、EPSとは何かについて確認しておきましょう。
EPSとはearnings per shareの略であり、『一株あたりの利益』を表します。計算式は
当期純利益 ÷ 発行済み株式数
で計算されます。つまり当期純利益が上昇すれば、EPSも上がる仕組みとなっています。
ちなみに株価の割安さを示すPER『株価収益率』は
株価 ÷ EPS
で計算されます。これらEPSやPERについては過去記事でも紹介しています。よければ参考にしてみてください。
【株価の指標となるepsとは。その意味や計算式について解説します。】
米国株評価のEPSを調べるには
それではEPSについて確認したところで、investing.comを使ってまずEPS実績を調べてみましょう。
まずは下記リンクよりinvesting.comを訪れましょう。なおアドブロッカーを使っていると、上手く操作できないことがあるので、必要があれば切っておきましょう。
今回はコカコーラを例に検索していきます。まずは検索ボックスで、コカコーラのティッカーシンボル『KO』で検索します。
次に少し下へスクロールして『financials』タブへカーソルを合わせて、『earnings』をクリックします。
すると下記のようにコカコーラのEPSの推移を確認することが出来ます。
赤丸で囲った部分の左側は、最新の決算におけるEPS実績 / 予想されていたEPSを表示しています。
ちなみに左の日付は決算発表日。この日付を確認すると、今後の決算発表日も把握することができます。
予想EPSとEPS実績について
EPS実績は単体で見るだけではなく、市場予想におけるEPSと比較して確認することも大切です。
たとえば予想EPSに対して実績EPSが高く出た場合、投資家に好感をもたらすことがあります。
逆に予想EPSに対して実績EPSが低く出た場合、投資家の失念をもたらすこともあります。
ただし、予想EPSを実績EPSが超えたからといって必ず株価が上がるものでもありません。
あくまでもEPSは判断材料のひとつとして、株価評価に役立てることが大切になります。
そのほか株価評価で確認すべき指標
予想売上と実績も要確認
先ほどのEPSの右側へ表示されているのが売り上げです。
赤丸の部分は売上実績 / 予想されていた売上を表示しています。
株価評価には売上の確認も大切。なぜなら企業によっては利益拡大より設備投資を重視するところもあり、そういった企業は売上で業績の伸びを把握する必要があるからです。
株価評価にはEPSに加えて、売上も確認するようにしましょう。
テクニカル分析併用も検討してみる
今回はEPSや売上など業績を中心としたファンアメンタルズ分析について紹介しました。
なお株価の分析手法にはもうひとつ『テクニカル分析』もあります。
テクニカル分析には標準偏差を利用した『ボリンジャーバンド』、指数平滑移動平均線を利用した『MACD』などがあります。
これらテクニカル分析の意義や使い方については過去記事でも紹介しています。よければ参考にしてみてください。
【株式投資に役立つボリンジャーバンドの見方や使い方を解説します】
【株のオシレーター分析MACDチャート指数計算や使い方とは。】
キャッシュフロー計算書も要チェック
もうひとつ株価評価で大切なのが『キャッシュフロー計算書』。
キャッシュフロー計算書は上場企業では作成を義務付けられており、決算発表ごとに更新されたものを確認することが出来ます。
そしてキャッシュフロー計算書は営業活動、投資活動、財務活動によるもので分けられ、企業の運転資金の余裕度などを押し図る指標として投資家から注目されています。
なので企業の経営状況を知るためには、キャッシュフロー計算書も要チェックです。
そんな投資家に役立つキャッシュフロー計算書に関しても記事にしてみました。
興味のある方はぜひご覧ください。