オススメの転職先

2020年は『働き方』という点において、近年稀に見る改革が行われた一年ではなかったでしょうか。不況、在宅シフト、特定職種の盛衰など枚挙にいとまがありません。

世界レベルでみても、GDPの成長鈍化など来年にも禍根は残しつつあります。しかし、そんな中でも伸びてる業界や職種は存在します。働き方を考えさせられた一年でしたが、その反省もふまえてこれからの転職について紹介します。今回は下記の三候補をピックアップします。

 オススメの転職候補

ITエンジニア

今年はなんといっても在宅勤務可能な職種や商材、サービスが重宝された一年でした。たとえばweb会議で有名な会社zoomは、今年1年で株価が5倍となり、今なおその需要は上がり続けています。

またzoom会議で進捗報告や意見交換できる職種として、プログラマーなどのITエンジニアが挙げられます。ITエンジニアにも種類があり、現場で作業や監視を要するものもありますが、在宅勤務可能な仕事がたくさんあります。

そもそもzoomが注目される前から、ITエンジニアは場所や時間を選ばず働ける環境が整いつつあったと言っても過言ではないでしょう。たとえばVPNといった専用のセキュリティ回線で情報交換を可能とする技術、オンラインでGithubを経由しての統合開発環境などは既に存在していました。

要するに技術は存在していたものの、大きく働き方改革には至っていなかったと言ったほうが適当かもしれません。しかし今年はコロナの影響により、在宅勤務を余儀なくされました。それに伴いIT化が推進され、各企業もこぞって在宅勤務を推進せざるを得なくなり、働き方改革へ至ったとはなんとも皮肉な話です。

そして一年かけて定着した働き方は、『在宅でも業務可能』といった既成事実を作りました。このインパクトは大きく、おそらく2020年に限らず在宅勤務可能な職種に至っては今後もこの働き方は継続されていくものと思います。

そんな理由から時間や場所を選ばず働けるITエンジニアは、これからの転職先としてオススメ。ただしITエンジニアはパソコンやネットワークなどのハードウェア、プログラミング言語などのソフトウェアなど日進月歩で進化しているため、日々勉強が必要です。

そういった勉強漬けの日々に、人生を捧げられるかなどを加味して、転職候補として加えてみてもよいのではないでしょうか。現代は便利な時代で、プログラミングを学べるウェブサイトも多くあり、個人学習も可能です。簡単に取り組めるものからやってみて、自身の適正を考えてみるとよいでしょう。

医療福祉従事者

今年は特に看護師の需要がひっ迫していますが、高齢社会において常に一定の需要がある医療福祉従事者はオススメの転職候補のひとつかもしれません。

自身もアラサーで養成校を経て、医療従事者である理学療法士へ転職しましたが、大学新卒の就活時より就職活動は楽でした。具体的には養成校の最終年次に、実習を終えたあとの秋から就職活動をスタートしました。志望していた病院を一社目で受験し、そのまま内定を取得し就職活動は終了しました。ほかの同期も一社や二社は落ちても、三社目には内定を得ていました。

医療従事者には上記で挙げた看護師、理学療法士以外にも、薬剤師や臨床検査技師、放射線技師など様々な種類があります。どれも就職のためには国家資格が必要であり、名称独占もしくは業務独占といった形で、病院や施設での配置人数が法律で定められているため、一定の需要が存在します。

一点注意が必要なのは、高齢化率は増加していくものの、高齢者の絶対数は2025年とピークとして減少していくようです。高齢者医療へ依存していた形では、医療福祉従事者の需要も鈍化していくことが懸念されます。

しかしそれら懸念事項を差し引いても、超高齢社会を継続させるためには医療福祉従事者の売り手市場は続くことでしょう。

公務員

最後にオススメするのは公務員。なんといっても安定度が違います。受験資格がある内はどんどん狙うべきでしょう。

公務員試験といえば、勤め先は市役所や県庁などでの事務などを連想される方は多いことでしょう。しかし応募先をよくよく見てみると、土木や電気などの技術職もあり、公立病院だと医療従事者の公務員もたくさんあります。

また、最近では民間企業での経験を活かした人材の需要といった点から、三十代以降でも受験可能な公務員も一定数存在しているようです。応募要件は各都道府県や市町村の求人を見てみるとよいでしょう。

民間企業から公務員への転職を思い立ったら、まず過去問から勉強を始めましょう。ライバルは現役大学生となり、一般教養などはおそらく現役の学力に劣ります。本気で公務員を目指すなら、勉強時間の確保に努めましょう。

社会人生活の中、自身の適正を見つめつつ、生涯の仕事を模索し続けましょう。