2023年も1/4を経過したマーケット。
3月のFOMCを経た米国株、日経平均、ドル円為替相場の騰落率を一緒に振り返ってみましょう。
☆投資にはリスクがあり成績を保証するものではありません。余裕資金と自己責任の範囲内で検討しましょう。
○ ニューヨークダウは1.89%の上昇
○ S&P500は3.51%の上昇
○ NASDAQは6.69%の上昇
◇ 3月の日経平均やTOPIXなど日本市場
○ 日経平均は2.17%の上昇
○ TOPIXは0.51%の上昇
○ 為替ドル円レートは3.387円の円高
◇ 2023年3月の相場関連ニュース
○ 市場保護と利上げのバランス
○ 2023年1-3月四半期の決算発表へ要注目
3月のNYダウ、S&P500など米国市場
ニューヨークダウは1.89%の上昇
ニューヨーク証券取引所、NASDAQ上場の30銘柄から構成されるダウ平均株価。2023年2月28日の終値32656.71ドルに対して、2023年3月31日の終値は33274.16ドルとなり、2023年3月度の騰落率は1.89%の上昇となりました。
年初来からの騰落率は0.38%の上昇となります。
騰落率算出にはDJIを参考に計算しました。
DJI指数チャートより
出典:TradingView.DJIチャート.TradingView
2月度はマイナス4.19%下落も、3月はプラス1.89%と少し持ち直したニューヨークダウ工業平均株価。
2023年初来騰落率も0.38%とプラスに転じています。
なお相場の振り返りのために、先月の各インデックスのパフォーマンスについてまとめた記事も添付しておきます。
興味のある方はぜひご覧ください。
S&P500は3.51%の上昇
ニューヨーク証券取引所やNASDAQへ上場している代表500社から構成されるS&P500。2023年2月28日の終値3970.16ドルに対して、2023年3月31日の終値は4109.32ドルとなり、2023年3月度の騰落率は3.51%の上昇となりました。
年初来の騰落率は7.03%の上昇となります。
騰落率算出にはSPXを参考に計算しました。
SPXチャートより
出典:TradingView.SPXチャート.TradingView
ダウと同様に2月度のマイナスパフォーマンスからプラスへ転じた3月度のS&P500指数。
年初来騰落率はプラス7.03%であり、2023年における月別の年初来騰落率を更新しています。
NASDAQは6.69%の上昇
電子株式市場のNASDAQ。2023年2月28日の終値11455.54ドルに対して、2023年3月31日の終値は12221.91ドルとなり、2023年3月度の騰落率は6.69%の上昇となりました。
年初来の騰落率は16.77%の上昇となります。
騰落率算出にはIXICを参考に計算しました。
IXICチャートより
出典:TradingView.IXICチャート.TradingView
米国主要3指数で6.69%上昇と最もパフォーマンスが強かったのがナスダック。
年初来騰落率も16.77%の上昇となり、2023年はこの勢いがどこまで続くか注目が集まります。
3月の日経平均やTOPIXなど日本市場
日経平均は2.17%の上昇
日本の株式市場を代表する225銘柄で構成される日経平均株価。2023年2月28日の終値27445.49円に対して、2023年3月31日の終値は28041.26円となり、2023年3月度の騰落率は2.17%の上昇で終えました。
年初来の騰落率は7.46%の上昇になります。
騰落率算出にはNI225を参考に計算しました。
NI225チャートより
出典:TradingView.NI225チャート.TradingView
先月に引き続き2.17%上昇とプラスパフォーマンスで終えた日経平均株価。
2023年はここまで3カ月連続で月間騰落率を上昇で終えています。
TOPIXは0.51%の上昇
東京証券取引所の時価総額や流動性の高い大型株銘柄で構成されるTOPIX。2023年2月28日の終値1993.28円に対して、2023年3月31日の終値は2003.5円となり、2023年3月度の騰落率は0.51%上昇で終えました。
年初来の騰落率は5.91%の上昇となります。
騰落率算出にはTOPIXを参考に計算しました。
TOPIXチャートより
出典:TradingView.TOPIX指数チャート.TradingView
日経平均に共に先月に続いて0.51%上昇とプラスパフォーマンスで終えたTOPIX。
3月末の終値では節目である2000円を超えて相場を終了しました。
今後のTOPIXも日経平均と共、2023年その株価が堅調に推移していくか要チェックです。
為替ドル円レートは3.387円の円高
為替相場におけるドル円レートについて着目すると、2023年2月28日の終値136.115円に対して、2023年3月31日の終値は132.728円となり、2023年3月度のドル円レートは3.387円の円高で終えました。
年初来では1.627円の円安となりました。
騰落率算出にはUSDJPYを参考に計算しました。
USDJPYチャートより
出典:TradingView.USDJPY指数チャート.TradingView
2月は円安へ大きく振れるも、3月は少し円高方向へ戻したドル円為替相場。
円高方向へ振れたひとつの理由としては、金融システム不安により利上げ停止予想などがあり、未来のドル安予想が円高へつながってのでないかと考えられます。
少し方向性定まらないドル円為替相場ですが、それだけにその方向や振れ幅についてよく確認していきましょう。
2023年3月の相場関連ニュース
市場保護と利上げのバランス
2023年は銀行関連のニュースが相次ぎました。
そのため人々の生活、そしてマーケットの混乱を終息すべく、米国財務長官は預金保護の政策を検討するといった報道も見られました。
そして金融不安の流れを組み、米国金利政策へ一部利上げ停止などの予想も認められましたが、2023年3月FOMCを終えて結果は0.25%の利上げとなりました。
このように市場保護、そしてインフレ退治のための金利政策には絶妙なバランスが要求されていることが分かります。
なお金利政策やインフレなどの経済指標の見方については過去記事でも紹介しています。
さらにもうひとつ今後注目すべきなのが来月からの決算発表です。
2023年1-3月四半期の決算発表へ要注目
いよいよ4月から2023年1-3月四半期の決算発表が始まります。
3月のニュースを賑わせた銀行関連もさることながら、調子の良いビッグテックの構成するハイテク企業の決算発表も要注目。
また今後の株価を推し量る上で、決算発表など業績で動きやすい『業績相場』、もしくは金利政策などで動きやすい『金融相場』などの知識があると便利です。
そんな『業績予想の見方』、『業績相場と金融相場』についても過去記事で紹介しています。
興味のある方はぜひご覧ください。
2023年3月FOMCを終えたマーケット。4月からは2023年第一四半期の決算発表に注目していきましょう。