インデックス投資において、その組み入れ銘柄を色分けして、騰落率を一目で把握できる『ヒートマップ』。
今日の記事では米国株インデックスのひとつ、『ダウジョーンズ平均工業株価』のヒートマップの見方について解説していきます。
☆投資にはリスクがあり成績を保証するものではありません。余裕資金と自己責任の範囲内で検討しましょう。
○ ダウジョーンズ平均株価とは
○ ヒートマップとは
○ nyダウ平均株価ヒートマップを見るには
◇ tradingviewでヒートマップについて知る
○ トレーディングビューでのダウヒートマップの見方
○ tradingviewヒートマップで便利な画面切替
○ 年初来パフォーマンスのヒートマップも見れる
◇ ヒートマップ活用のためにインデックスを理解する
○ S&P500のヒートマップの見方
○ ダウとS&P500、NASDAQの違いを知る
ニューヨークダウ平均株価ヒートマップとは
ダウジョーンズ平均株価とは
ダウジョーンズ平均工業株価とは、ニューヨーク証券取引所、NASDAQ上場の30銘柄から構成されます。
2023年4月時点におけるティッカーシンボルや企業名など、構成銘柄は以下の通りです。
AAPL:アップル
AMGN:アムジェン
AXP:アメリカン・エキスプレス
BA:ボーイング
CAT:キャタピラー
CRM:セールスフォース
CSCO:シスコシステムズ
CVX:シェブロン
DIS:ウォルト・ディズニー・カンパニー
DOW:ダウ
GS:ゴールドマン・サックス・グループ
HD:ホーム・デポ
HON:ハネウェルインターナショナル
IBM:IBM
INTC:インテル
JNJ:ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)
JPM:JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー
KO:コカ・コーラ
MCD:マクドナルド
MMM:3M
MRK:メルク
MSFT:マイクロソフト
NKE:ナイキ
PG:プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)
TRV:トラベラーズ
UNH:ユナイテッドヘルス・グループ
V:ビザ
VZ:ベライゾン・コミュニケーションズ
WBA:ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス
WMT:ウォルマート
ヒートマップを見る前に、まずはこれら企業名を把握しておきましょう。
ちなみに『ダウ平均株価』といえば上記30種を指すことが多いですが、『ダウ総合65種平均』といったものもあります。
ダウ総合65種平均は『ダウ工業30種』に加えて、『ダウ輸送株20種』、『ダウ公共株15種』を合わせたものを指します。
ダウ平均といっても種類があることも覚えておきましょう。
ヒートマップとは
ヒートマップとは2次元の数値データなどを、色の濃淡として見やすく表したグラフを指します。
上図のように株価ヒートマップではセクター別に企業名が表示され、時価総額の大きさにより表示比率が変えられています。
そして株価騰落率により上がったものを緑、下がったものを赤く表示するなどして、見やすく可視化したものが株価ヒートマップの特徴です。
このようにヒートマップを用いると、1画面で概ねのセクター、個別企業の騰落率が一目瞭然となります。
そんなヒートマップですが、今ではいろんなウェブサイトで見やすいものを提供してくれています。
nyダウ平均株価ヒートマップを見るには
nyダウ平均株価のヒートマップを見る方法はいろいろあります。
今回取りあげるのは『tradingview』を用いたヒートマップの見方です。
トレーディングビューではいろんなヒートマップが見れるほか、その表示方法もカスタマイズできます。
たとえば画面切替機能を使って、時価総額の面積比率ではなく、企業名を均等に表示する方法も可能です。
そのほか株価騰落率を日別ではなく、週別や月別、年初来ベースで見るといったことも出来たりします。
また見やすく便利なヒートマップですが、ディレイ表示といった注意点もあります。
それでは次章でヒートマップの見方、注意点について確認していきましょう。
tradingviewでヒートマップについて知る
トレーディングビューでのダウヒートマップの見方
トレーディングビューでのダウヒートマップは、下の入り口より確認できます。
ちなみにダウジョーンズ総合平均指数(ダウ65種平均)と左上には表示されていますが、構成銘柄は30種で表示されています。
実際にtradingviewでダウジョーンズ平均株価を確認してみると、下図のような感じで表示されます。
出典:tradingview
(諸事情のため個別銘柄表示は少し加工しております。)
図から確認できるように電子テクノロジーなどセクター毎に、時価総額ベースの面積比率で表示されています。
また騰落率で上昇してるなら緑色、下落しているなら赤色で表示されていることも確認できます。
少し注意点として15分ディレイがあること。リアルタイムではないので注意しましょう。
なおヒートマップはいろんな見方が可能であり、画面切替を使いこなすと便利です。
tradingviewヒートマップで便利な画面切替
tradingviewのダウ平均株価ヒートマップで画面切替表示するとこんな感じです。
こちらは時価総額ベースではなく、セクター毎にある程度で均等表示となっています。
切替方法は簡単。ヒートマップ上部に表示されているタブの中で『画面切り替え』をクリックするだけです。
この表示ベースであれば時価総額が小さく、確認しづらかった個別企業銘柄も確認しやすくなります。
表示形式には好みもあるので、こういった選択肢もあることを覚えておきましょう。
あともう一点、覚えておくと便利なのが期間パフォーマンスの切り替え機能です。
年初来パフォーマンスのヒートマップも見れる
さきほどは日別の騰落率で表示していたダウ30種ヒーマップですが、それ以外のパフォーマンスへ切り替えて見ることもできます。
たとえば上図は『年初来パフォーマンス』のダウヒートマップ。
赤丸の部分のタブをクリックすれば日別以外に年初来パフォーマンス、そのほか週ベースや月ベースでのパフォーマンスを確認することも出来ます。
ヒートマップで確認するようなインデックスであれば、長期目線に立った投資を実践する方も多いはず。
なので長期パフォーマンスを評価していくならば、この騰落率の期間設定切り替え方法をマスターしておくと有効です。
最後に更なるヒートマップの活用、インデックス投資についても理解しておきましょう。
ヒートマップ活用のためにインデックスを理解する
S&P500のヒートマップの見方
なお今回紹介するダウジョーンズ平均株価ヒートマップ以外にも、様々なインデックスに関するヒートマップが存在します。
たとえば有名どころでは『S&P500』。
このS&P500もヒートマップで確認することが出来ます。
ヒートマップを使いこなすことで銘柄毎の時価総額の大きさを把握したり、騰落率の寄与度などを評価することで、インデックス指数の株価上下動の理由を探すのにも役立てることが出来ます。
過去記事ではそんな『S&P500ヒートマップ』の見方についても解説しています。
興味のある方はぜひご覧ください。
ダウとS&P500、NASDAQの違いを知る
米国株におけるインデックス投資を検討するならば、覚えておきたいインデックスの種類。
主たるものには本日紹介した『ニューヨークダウ工業平均株価30種』、そして『S&P500』があります。
そしてもうひとつ忘れてたはならないのが『ナスダック』。またNASDAQには時価総額上位100社を集めた『NASDAQ100』といったものもあります。
それら米国株インデックスはそれぞれ対象銘柄、そして算出方法が違ったりします。
なのでそれぞれインデックスの違いを押さえて、投資を検討していくことも大切です。
そんな米国株インデックスの違いについては過去記事でも紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。
ニューヨークダウのヒートマップの見方を覚えて、インデックス投資に活用してみよう。