為替ヘッジありと為替ヘッジなしのメリットやコストとは。

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外国株投資なら考慮すべきなのが為替。

今日の記事ではそんな為替変動を回避する『為替ヘッジあり』の商品についてまとめたので、興味のある方は確認してみてください。

☆本記事では特定の商品を勧めるものではありません。自己責任での検討をお願い致します。

目次

外国株式と為替について

外国株で為替差損益が出る理由

本記事で紹介する為替ヘッジあり商品の意義を知るために、まずは外国株と為替差損益の関係性について確認しておきましょう。

外国株はその株価の騰落率で差損益もさることながら、その国の為替相場でも差損益が変わってきます。

たとえば1ドル100円の為替相場で、アメリカのA社の一株を100ドルで買えば、取得費用は10000円。

その後1ドル120円へと為替相場が変化した場合、A社の株価が100ドルで変わらなくても、買いポジションは12000円となり、円換算で2000円の含み益が発生します。

逆に1ドル80円へと為替相場が変化した場合、A社の株価が100ドルで変わらなくても、買いポジションは8000円となり、円換算で2000円の含み損が発生します。

このように外国株式や外国インデックス商品の投資には、為替相場の理解が必要になります。

2022年1月から7月のドル円為替相場

為替ヘッジありとはを学ぶ前に為替を理解する。

ちなみに2022年初来1月から7月のドル円相場はどんな推移をたどったのでしょうか。

自身が調べた中では今年に入り、18.108円の円安となっていました。

2022年の米国株は2021年と打って変わって、ベアマーケットが続き上半期は下落が続きましたが、日本人投資家なら円安の恩恵で損益相殺されている方も多いかもしれません。

そんな為替相場、米国株式インデックスの2022年パフォーマンスについては過去記事でも紹介しています。

気になる方はごらんください。

【2022年7月のダウ、日経平均、ドル円為替相場を振り返ります】

外国株の為替差損益への選択肢

以上のように、基本外国株式投資には為替差損益の恩恵やリスクが存在することをご理解いただけたと思います。

でもそんな為替差損益の恩恵やリスクをある程度に相殺してくれる商品もあります。

それは【為替ヘッジあり】の商品です。

ヘッジとは【hedge】のことであり、回避を意味します。為替ヘッジはその名の通り、為替相場の騰落率の回避を目的とした商品になります。

次項では為替ヘッジあり商品、コスト、注意点について確認していきましょう。

為替ヘッジありの金融商品とは

為替ヘッジありの上場投資信託

為替ヘッジありの上場投資信託:ETFについて調べてみました。

アメリカ外国株式インデックスの代表指数【S&P500】の為替ヘッジありETFだと下記の通り。

・ 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
  為替ヘッジあり 証券コード:2521

・ iシェアーズ S&P500  米国株ETF
  為替ヘッジあり 証券コード:2563

・ MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
  為替ヘッジあり 証券コード:2630

・ NEXT  FUNDS  S&P500指数 連動型上場投信
  為替ヘッジあり 証券コード:2634

それぞれ取り扱い会社、一株あたりの株価、売買単位、信託報酬コストなどに差異があります。

また、これら商品を検討する前に、ヘッジコストの存在についても知っておきましょう。

為替ヘッジありのヘッジコスト

外国株式インデックスの為替ヘッジありのヘッジコストとは

為替ヘッジありの商品で考慮すべきなのが【ヘッジコスト】

ヘッジコストの要因として挙げられるもののひとつに国家間の金利差。

金利差は各国中央銀行の金利政策により差異が発生します。一般的には金利差が開くほど、ヘッジコストも上昇する傾向にあります。

また、ヘッジコストは金利差だけでなく、決済資金の需給バランス、外貨建て資産への投資需要などにも影響を受けるとされています。

なお証券会社によってはヘッジコストの推移などをレポートしてくれるところもあります。

いずれにせよ為替ヘッジあり商品を検討するなら、ヘッジコストの存在を念頭に置いておきましょう。

乖離率にも着目してみよう

自身は為替ヘッジありの商品で投資経験がありますが、日足だと株価通りに騰落しないこともままありました。

おそらくヘッジコストなど含めた調整が入ることが原因と思われますが、一か月や1年を期限とした投資となると、コストを差し引いた分でおおむねインデックス通りに株価が推移していきます。

ちなみにそういったETF商品と、実際のインデックス株価の乖離には、【乖離率】といった指標に注目することも大切です。

乖離率が低いと、自身が狙うインデックスに近い投資に近づくことができます。

たとえば自身がよく確認しているウェブサイト【モーニングスター】では、乖離率で各ETFを並べ替えたり比較することができます。

モーニングスターの使い方については過去記事で紹介してます。よければご覧ください。

【国内外ETFや株価情報の収集にお薦めのモーニングスターとは。】

為替ヘッジあり商品の留意点

為替の確実な予想は困難

為替ヘッジありの商品、コストなどについて理解が深まったところで、その留意点についても確認しておきましょう。

まずは確実な為替予想は困難ということ。

為替ヘッジありの商品では、たとえば米国株式投資なら円安の為替差益を捨てて、円高になったときの為替差損を回避する目的で使われることがあります。

ですが各国金利政策、景況感など確認しても、為替の確実な方向性を見極めていくのは困難です。

そのため為替ヘッジありの商品を検討するには、どういった恩恵を捨てて、何を回避しているのかについて改めて勉強しておきましょう。

投資スパンを再考する

投資には『20年後に利益が出てればいいや』といった方や、『3年後には利益が出てほしい』など、利益確定時期から考えて投資スパンには個人差があります。

ちなみに前述したように為替ヘッジありの商品にはヘッジコストが発生するため、為替ヘッジなしの商品と比較して費用は割高です。

たとえば20年スパンでの投資を考えるとき、こういったコストはボディブローのように効いてきて、資産形成のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

外国株式や外貨建て債券投資には、『どこまで為替相場変動を許容するか』『コストをどこまで許容するか』といった観点で考えていくことも大切です。

外国株投資なら為替、商品やコストについて学び、選択肢を検討していこう。

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