株式投資で知っておくべき単元未満株の売却手数料や買付方法とは

株式投資で知っておくべき単元未満株の売却手数料や買付方法とは
       

100株未満など単元未満で取り引きできる『単元未満株取引』。

今日の記事ではそんな単元未満株取引の現状、やり方、手数料や注意点について紹介します。

☆ 本記事は投資成績を保証するものではなく、投資にはリスクが存在します。自己責任と安全資産の範囲内で検討をお願いします。

 目次

単元未満株について知る

単元未満株とは

株式取引には『単元株制度』というものがあり、1単元の株式数に満たない株式のことを『単元未満株』と言います。

たとえば1単元100株とされる個別銘柄を保有していたとします。

その銘柄の1株を1.5株にする株式分割が行われると、保有株数は150株となり50株が単元未満株となります。

単元未満株は株式分割以外にも、会社の合併や減資などでも発生することがあります。

そんな単元未満株ですが、最近では少額から売買できるということで注目が集まっています。

まずは取引可能な証券会社などを見てみましょう。

SBI証券など単元未満株取引可能な証券会社

自身も利用しているSBI証券ですが、こちらでも単元未満株取引は可能です。

SBI証券では単元未満株は『S株』という名称で取引されています。

そのほかLINE証券でも『いちかぶ』という名称で、単元未満株を取り扱っているとのことです。

ちなみに記事執筆中の2023年3月時点において、単元未満株の注目を集めているのが『楽天証券』。

楽天証券でも2023年春から『かぶミニ』の名称で、単元未満株取引が可能となるとのこと。

1株など単元未満株の少額から取引できる選択肢が増えることは、投資家にとってうれしい限りですね。

さて、そんな単元未満株もいろいろと仕組みや注意点があります。

それらについて少し確認しておきましょう。

単元未満株の売買方法

通常の単元単位の株式取引と、単元未満株取引では違いがあります。

たとえば違いを列挙すると

◆ 買付や売却の注文方法
◆ 取引手数料
◆ 単元未満株取引ならではの注意点

といったものがあります。

注文方法や手数料の理解は、一度覚えてしまえばそんなに難しくはありません。

今回は自身が利用しているSBI証券での単元未満株取引を中心に、その取引方法や手数料について見ていきましょう。

SBI証券で確認する単元未満株の取引方法

単元未満株売買へ切り替える

それではSBI証券のパソコン取引画面で『単元未満株』売買の表示方法を確認していきましょう。

証券口座へログイン。そして『取引』タブをクリックします。

出典:SBI証券

そして国内株式を選んだ状態で『単元未満株』をクリックすることで、単元未満株取引が可能となります。

後は画面の指示に従って

◆ 現物買か現物売かを選ぶ
◆ 銘柄コードを選ぶ
◆ 何株を取引するか
◆ 預かり区分を選択
◆ 取引パスワードを入力して注文を確定する

といった操作で取り引きをすると注文が成立します。

次はSBI証券の単元未満株における売買手数料について見ていきましょう。

単元未満株の売買手数料

本記事執筆中である2023年3月におけるSBI証券の単元未満株取引の売買手数料は以下の通りです。

ちなみに提示する手数料は、『インターネット経由での単元未満株取引』のものになります。

【SBI証券の単元未満株「S株」】
● 買付手数料 無料
● 売却手数料 1注文の株式約定代金の0.5%(税込0.55%)

買付手数料無料は投資家としてありがたい限りですね。

もちろん買付から売却までの往復で利益を出していくので、最終的には約定代金の0.5%(税込0.55%)は手数料として持っていかれることは注意が必要です。

単元未満株取り引きの注意点

買付手数料無料など頑張ってくれているSBI証券の単元未満株取引ですが、注意点についても覚えておきましょう。

そのひとつがSBI証券のS株における『注文時間と約定タイミング』。

SBI証券では投資家向けの提供資料でも下記のように、単元未満株の注文時間と約定タイミングを明記してくれています。

出典:SBI証券 単元未満株(S株)取引きルール

たとえばとある個別銘柄のS株の買付注文を11時に出した場合、当日後場引け(終値)による15:00の約定タイミングとなるようです。

ちなみに2023年春から開始予定の楽天証券の単元未満株取引『かぶミニ』では、リアルタイム取引と即時注文も可能とされているようです。

今後も単元未満株取り引きの売買について、手数料や約定タイミングで比較検討していくことも必要かもしれません。

単元未満株以外で知っておくべき少額・分散投資法

投資信託なら一口100円から買付可能

前述のとおり1株の少額からでも売買できる『単元未満株取引』。

そんな単元未満株取引以外にも少額、そして分散した投資方法は他にもあります。

たとえば『投資信託』。

最近の投資信託は一口100円からでも投資可能となっており、少額から投資を始めたい人は選択肢に入ってきます。

また投資信託における金額を指定した『定額及び定期買付』では、『ドルコスト平均法』といった時間を分散した投資方法を取ることも出来ます。

そのほか投資信託には外国の有価証券へ投資可能なものもあり、世界への銘柄分散とその税金の仕組みを理解しておくのも有効です。

そんな投資信託におけるドルコスト平均法、外国投資と税金の仕組みについては過去記事でも掲載しています。

興味のある方はぜひご覧ください。

株式投資の買い方のひとつ、ドルコスト平均法のやり方とは。

外国投資で知っておくべき投資信託の二重課税調整制度とは。

米国株も一株から購入可能

少額投資からとうい点なら、知っておくべきなのが『米国株投資』。

米国株は日本の単元制度とは異なり、1株から買える仕組みとなっています。

そして最近のネット証券会社では、現地の取引時間でリアルタイムに米国株を買えるのでとても便利になりました。

そんな米国株取引もSBI証券の米国株取引アプリを使えば、歩み値や板情報なんかもリアルタイムで取得できるようになります。

SBI証券の米国株アプリの詳細については過去記事で紹介しています。

興味のある方はぜひご覧ください。

リアルタイム情報が便利になったSBI証券の米国株アプリを解説します

単元未満株取引制度を理解して、個別株の少額投資など検討してみよう。