株価チャート評価に使われるテクニカル指標RSIを解説します。

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株価チャート評価に使われるテクニカル指標RSIを解説します。

株式や為替のテクニカル分析で使われる指標【RSI】

今日の記事ではそんなRSIの見方や算出方法、使い方について詳しく解説します。

☆ テクニカル分析は株価の上昇や下落を必ず評価できるものではありません。あくまでも判断材料のひとつとしてご検討ください。

目次

RSIの見方や使い方とは

株価評価で用いるRSIとは

RSIとはRelative Strength Indexの略となります。

テクニカル分析において移動平均線などはトレンド系に分類されますが、RSIはオシレータ系に属しています。

RSIはその数値から買われすぎといった過熱感や、売られすぎといった指標の参考値を提示してくれます。

それでは次項でRSIの参考値について確認していきましょう。

RSIは30から70%などの指標を用いて評価

RSIはオシレータ系のインジケータになります。オシレータ系とは【振れ幅】を評価するテクニカル分析として用いられます。

RSIでは70%以上を「買われすぎ」、30%以下を「売られすぎ」など、閾値を設けてその過熱感を評価します。

なお買われ過ぎの閾値を80%以上、売られ過ぎの閾値を20%以下と設定してRSIを利用される方もいるようです。

閾値の設定もまた判断材料のひとつとなります。

tradingviewでRSI無料チャートを使う

トレーディングビューでRSIを表示させるのは簡単です。

まずは銘柄検索。そしてチャートを表示した状態でインジケータをクリックしましょう。

インジケータで「RSI」と検索すれば、チャートへRSIが表示されるようになります。

tradingviewのrsi検索

またtrading viewならRSIの期間設定変更も可能です。

下の図のように表示したRSIの設定アイコンをクリックして、短期と長期の指数平滑移動平均、シグナルの期間設定なども変更が可能です。

tradingviewのrsi期間設定

なおトレーディングビューの詳細な使い方に関しては、過去記事でも紹介しています。興味のある方は参照してみてください。

米国株リアルタイム取引ならトレーディングビューの使い方を覚えよう

出典:米国株リアルタイム取引ならトレーディングビューの使い方を覚えよう

RSIの計算方法

エクセルでまず前日増減表を作成

今回は日足でのRSI計算表をエクセルで作成していきます。A列にサンプル価格データを入力しています。

RSIは任意の期間の中で、価格が上昇した合計額、価格の下落した合計額を算出してチャートを作成します。

まずは価格と前日の差分をA列とC列に、Excel表として作成しました。

RSIを算出する

次はExcelでRSIを算出していきます。まずはその計算式を確認しましょう。

RSIは前日との価格の差分が必要となるため、ポピュラーに使われている14日の期間設定のRSIの場合、15日目から算出することが可能です。

今回は日足で前日の終値を参考に計算します。15日目での初回RSI値の計算式は下記の通りです。

x= 2日目から15日目で上昇した日の上昇額の合計

y = 2日目から15日目で下落した日の下落額の合計

RSI =( x ÷14) ÷ (x÷14+y÷14) ×100

前述の画像であれば下記のような計算となります。

x = 80+20+60+100+120+100+80

y = 130+70+100+50+110+70+80

※ yは絶対値を取り、正の合計として計算します。

RSI = ( x ÷14) ÷ (x÷14+y÷14) ×100 =47.86325

エクセルだと下記の計算式になります。たとえば下落した日の下落額を合計するなら、sumif関数が便利です。画像では正の合計に変えるため、-1をかけています。

なお、15日目以降は別法もありますが、今回は上記の計算式でのみ100日目までのRSI値を算出してみます。

RSIチャートを描画

RSIチャートを描画した結果は下記の通りです。

左縦軸は価格、右縦軸はRSI値、下横軸は経過日数を指しています。

RSI値は価格と連動して動いており、価格の下落と共にRSIが30を下回ったり、価格の上昇と共にRSIが70を超える場面も確認できます。

RSIをもっと上手に活かすために

RSIとボリンジャーバンドやMACDを併用

RSIはテクニカル分析として有用ですが、他の分析手法と合わせることも効果的です。

テクニカル分析ボリンジャーバンドでは、標準偏差を参考として価格を評価します。

また、MACDは指数平滑移動平均といった値を用いて価格を評価します。

ボリンジャーバンドやMACDに関しては過去記事でも紹介しています。テクニカル手法のアップデートにぜひご活用ください。

ボリンジャーバンドとバンドウォーク

出典:株式投資に役立つボリンジャーバンドの見方や使い方を解説します

株のオシレーター分析MACDチャート指数計算や使い方とは。

出典:株のオシレーター分析MACDチャート指数計算や使い方とは。

期間設定も検討してみよう

期間設定では14日がポピュラーなRSI値ですが、トレード手法によっては期間設定の検討も必要となってきます。

期間設定を変えると、RSI値もまた違ったチャートを描きます。

任意の期間設定で、適切な価格を評価できるようRSIを使いこなしましょう。

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