株式投資におけるテクニカル分析手法のひとつ【ピボットポイント分析】
今日の記事ではピボットポイント分析によるエントリータイミングの考え方について解説していきます。
☆投資にはリスクが伴います。余裕資金と自己責任で行いましょう。
○ ピボット分析の概要を知る
○ ピボットポイント分析の計算方法
○ 指し値注文で役立つpivot分析
◇ ピボット分析ならbarchartが便利
○ barchartとは
○ barchatの使い方
○ barchartで株式のピボット分析はtraders cheatseat方法
◇ ピボット分析における留意点
○ 必ずしもサポートや抵抗線とならない
○ 他のテクニカル分析と併用を
○ フィボナッチ分析との併用も面白い
株式投資に役立つピボット分析とは
ピボット分析の概要を知る
ピボットポイント分析(pivot point analytics)は株式投資におけるテクニカル手法のひとつ。
ピボットポイントは任意の銘柄の前日の終値、高値、安値といった数値を用いて算出されます。
そしてそれら値を用いて抵抗レベル(resistans level)、サポートライン(support line)といった値を導出し、任意の銘柄の価格推移を予測します。
分析手法として前日の数値により算出されるので、ピボットポイントは毎日変化します。なのでピボットポイント分析を使うなら、毎日の確認と更新作業が必要です。
日々変化するピボットポイント分析は、デイトレードなど短期の売買では検討材料とされています。
ピボットポイント分析の計算方法
ピボットポイント分析の計算方法は下記の通りです。
ピボットポイント(PP) = (高値 + 安値 + 終値) ÷ 3
1番目の抵抗レベル = (2 × PP) – 安値
1番目のサポートライン = (2 × PP) – 高値
2番目の抵抗レベル = PP + (高値 – 終値)
2番目のサポートライン = PP – (高値 – 終値)
以外と算出してみれば、前日の終値や高値、安値さえ分かっていれば、簡単な式で算出することができます。
また抵抗レベルとサポートラインそれぞれに、1番目や2番目の設定があり、その予測価格の推移にも振れ幅があることを覚えておきましょう。
指し値注文で役立つpivot分析
ピボットポインボ分析は前日の終値や高値、安値を用いて算出され、短期のトレードで力を発揮してくれることはご理解いただけたと思います。
ですが1番目や2番目のレジスタンスレベル、サポートラインを用いたピボットポイント分析は、デイトレードなどの活用のみで終わるわけではありません。
たとえば数か月から1年単位でのトレードを考慮した長期投資においても、ピボットポイント分析は力を発揮してくれます。
それはエントリータイミング。売買どちらにおいても指し値注文を出すときに迷いますが、長期投資においてもピボットポイント分析は有用です。
ピボット分析ならbarchartが便利
barchartとは
米国株投資における銘柄分析で力を発揮してくれる【barchart】
barchartでは株式や上場投資信託(ETF)、オプションなど様々な金融商品を評価することができます。
またマーケットへ関連する経済ニュースも豊富。その日の騰落率に影響しそうなニュースをいち早くキャッチすることが出来ます。
ちなみにこれら豊富なマーケット情報を、barchartでは無料で取得することが出来ます。
米国株投資情報を入手するのなら、バーチャートも上手に活躍してみましょう。
barchatの使い方
それでは実際にbarchartの使い方について確認してみましょう。
barchartへは下記のリンクから訪れることが出来ます。
barchartを訪れたら、まずは銘柄を入力して検索をかけてみましょう。今回は参考にアップルを検索してみました。
銘柄検索より遷移すれば、まずは任意の株価のチャートやファンダメンタルズ情報を取得することができます。
少し下へスクロールすれば、インプライドボラティリティやプットとコール比率も確認することができます。
そのほかアナリストレーティングによる『強い売り』や『買い』など、銘柄の現在における状況も確認することが出来ます。
それでは本題のピボットポイント分析データについても確認していきましょう。
barchartで株式のピボット分析とは
barchartでのピボットポイント分析は、銘柄検索後の左のタブ群から『traders cheat sheet』を選択します。
するとpivot point analyticsが可能な下記画面へと遷移します。なおデフォルトの状態では移動平均線やRSIなどのテクニカル指標も表示されるので、pivotのみチェックすれば下記のデータを得ます。
上記画像からも分かるように、【pivot point 3rd level resistance】や【pivot point 3rd support point】など、それぞれ三番目までの抵抗線やサポートラインを表示してくれています。
ピボットポイント分析ならバーチャートを有効に活用してみましょう。
ピボット分析における留意点
必ずしもサポートや抵抗線とならない
最後にピボットポイント分析における留意点についても確認しておきましょう。
まず一点目として注意すべきなのが、必ずしもサポートや抵抗線が機能するわけではないということ。
サポートや抵抗線の幅は売買のエントリーポイントのヒントを取得できますが、必ずしもその幅で価格が動くわけではありません。
マーケットの状況によっては、それらサポートラインや抵抗線をブレイクすることがあります。
あくまでもピボットポイント分析は参考のひとつとして使いましょう。
他のテクニカル分析と併用を
テクニカル分析の精度を上げるなら、他のテクニカル分析との併用が有効です。
自身が使うトレンド系やオシレータ系のテクニカル分析については過去記事でまとめています。
【株式投資に役立つボリンジャーバンドの見方や使い方を解説します】
【株のオシレーター分析MACDチャート指数計算や使い方とは。】
【株価チャート評価に使われるテクニカル指標RSIを解説します。】
よければ参考にしてみてください。
フィボナッチ分析との併用も面白い
サポートラインや抵抗線の算出にもうひとつ使えるテクニカル分析が『フィボナッチリトレースメント』。
フィボナッチ分析はフィボナッチ比率でラインを取得して、それらをチャートへ描画してサポートラインやレジスタンスラインを得る手法です。
ピボットポイント分析との併用も面白い手法のひとつです。
そんなフィボナッチリトレースメントの計算方法、使い方についても記事にしてみました。
興味のある方はぜひご覧ください。