『sell in may』と称される5月。果たして今年はそんなトレンドが適用されたのか、5月騰落率でしっかり確認してみましょう。
☆投資にはリスクが伴います。しっかり情報収集して自己責任で行いましょう。
○ ニューヨークダウは2.71%の上昇
○ S&P500は5.24%の上昇
○ NASDAQは5.40%の上昇
◇ 5月の日経平均やTOPIXなど日本市場
○ 日経平均は1.26%下落
○ TOPIXは2.85%%下落
○ 為替ドル円レートは1.384円の円高
◇ 5月の米国市場や日本市場の動き
○ 5月は米国上昇、日本下落
○ 米国キャピタルゲイン増税に着目
5月のNYダウ、S&P500など米国市場
ニューヨークダウは1.95%の上昇
ニューヨーク証券取引所、NASDAQ上場の30銘柄から構成されるダウ平均株価。4月30日終値33874.9ドルに対して5月28日終値は34535.91ドルとなり、2021年5月度の騰落率は1.95%の上昇となりました。
2021年初来からの騰落率は12.84%の上昇となりました。
騰落率算出にはDJIを参考に計算しました。
DJI指数チャートより
出典:TradingView.DJIチャート.TradingView.2021/6/1
なお相場の振り返りのために、先月の各インデックスのパフォーマンスについてまとめた記事も添付しておきます。
興味のある方はぜひご覧ください。
S&P500は0.55%の上昇
ニューヨーク証券取引所やNASDAQへ上場している代表500社から構成されるS&P500。4月30日終値は4181.2ドルに対して5月28日終値は4204.12ドルとなり、2021年5月度の騰落率は0.55%となりました。
2021年初来からの騰落率は11.93%の上昇となりました。
騰落率算出にはSPXを参考に計算しました。
SPXチャートより
出典:TradingView.SPXチャート.TradingView.2021/6/1
2021年初来からの騰落率換算では、ややダウ平均のほう上回っていることが確認できます。
NASDAQは1.53%の下落
電子株式市場のNASDAQ。4月30日終値は13962.28ドルに対して5月28日終値は13748.74ドルとなり、2021年5月度の騰落率は1.53%の下落となりました。
2021年初来からの騰落率は6.68%の上昇となりました。
騰落率算出にはIXICを参考に計算しました。
IXICチャートより
出典:TradingView.IXICチャート.TradingView.2021/6/1
好調が続いていたナスダック指数ですが、5月のパフォーマンスは少し一服といったところですね。
5月の日経平均やTOPIXなど日本市場
日経平均は0.17%上昇
日本の株式市場を代表する225銘柄で構成される日経平均株価。4月30日終値は28812.41円に対して、5月31日終値は28860.01円となり、2021年5月度の騰落率は0.17%の上昇で終えました。
騰落率算出にはNI225を参考に計算しました。
2021年初来からの騰落率は5.16%の上昇となりました。
NI225チャートより
出典:TradingView.NI225チャート.TradingView.2021/6/1
先月は下落で終えた日経平均でしたが、今月は微増というところで終えました。
TOPIXは1.30%上昇
東京証券取引所の全銘柄で構成されるTOPIX。4月30日終値は1898.24円に対して5月31日終値は1922.98円となり、2021年5月度の騰落率は1.30%下落で終えました。
2021年初来からの騰落率は6.56%の上昇となりました。
騰落率算出にはTOPIXを参考に計算しました。
TOPIXチャートより
出典:TradingView.TOPIX指数チャート.TradingView.2021/6/1
5月のパフォーマンスとしては、日経平均が0.17%の上昇と微増であるのに対し、TOPIXは1.3%上昇と少し持ち直しました。
為替ドル円レートは0.294円の円安
為替相場におけるドル円レートについて着目すると、4月30日終値は109.29円に対して5月31日終値は109.584円となり、2021年4月度のドル円レートは0.294円の円安で終えました。
2021年初来からの為替変動は6.27円の円安となりました。
騰落率算出にはUSDJPYを参考に計算しました。
USDJPYチャートより
出典:TradingView.USDJPY指数チャート.TradingView.2021/6/1
米国市場や日本市場の動き
ビットコイン急落
5月の金融商品で話題をさらったもののひとつに、ビットコインの急落があるかもしれません。
4月には一時700万円に迫る勢いのビットコインでしたが、5月には400万円を着る場面も散見されるようになりました。
理由としては一部の国におけるマイニング規制、決済機能制限などが挙げられます。
最近では会社の資金で仮想通貨を購入する企業もあり、仮想通貨の値動きと株価の関連に今後も注目が集まるところです。
株式とテーパリング
最近よく耳にするテーパリング。金融用語では縮小を意味します。
金融縮小とは端的にいえば、中央銀行を介した引き締めにより、資金調達が今より難しくなることを指します。
資金調達が難しくなると、株式など金融商品の買い圧力が減る可能性があります。そのためテーパリングの時期について市場関係者は耳をとがらせています。
テーパリングは金融用語としてとても大切なことばなので、後日また詳細な記事にします。
値動きも少し一服の2021年5月の金融市場。仮想通貨も含めて金融商品を学び、ローテーションも検討を。