fxや株式取引でも利用されるテクニカル分析【一目均衡表】について解説。
そのチャートや用語、使い方について初心者にも分かりやすく説明していきます。
☆ 本記事は銘柄騰落を保証するものではありません。投資にはリスクが存在しますので、余裕資産と自己責任の負える範囲で検討しましょう。
○ 一目均衡表とは
○ 一目均衡表チャートの雲などの見方とは
○ 一目均衡表を無料で確認できるサイト
◇ 一目均衡表の雲や遅行線の使い方
○ 一目均衡表の雲や遅行スパンにみる三役好転
○ 一目均衡表の雲や遅行スパンにみる三役逆転
○ 一目均衡表での編集方法
◇ もっと一目均衡表を有効に活用するには
○ 一目均衡表以外のテクニカル分析も確認する
○ ファンダメンタルズ分析も大切に
一目均衡表の読み方
一目均衡表とは
一目均衡表は1930年代に細田氏(一目山人)が考案したとされるテクニカル分析手法です。呼び方は「いちもくきんこうひょう」が多く、「ひとめきんこうひょう」と呼ばれることもあります。
細田氏は数年の歳月をかけて、詳細なデータによりこの一目均衡表を考案したとされています。
そのため今ではfxをはじめ、様々な金融商品の取引評価にこの一目均衡表が用いられています。
現代では日本人もさることながら、海外投資家でもこの分析手法で金融商品を評価される方もいるようです。
とても便利な一目均衡表ですが「雲」や『遅行スパン』、『先行スパン』そのほか基準線や転換線など、あまり聞きなれない用語もたくさん出てきます。
まずはそれら用語の意味について確認していきましょう。
一目均衡表チャートの雲などの見方とは
出典:TradingView
上記のように為替取引や株価における一目均衡表チャートは、5つの線分とローソク足により構成されます。転換線や基準線など、それぞれ分かりやすく色分けしています。
それぞれの線分について時間設定などを説明すると
◆基準線
過去26日間における最安値と最高値で計算された平均を結ぶ線。
◆転換線
過去9日間における最安値と最高値で計算された平均を結ぶ線。
◆先行スパン
先行スパンは先行スパン1と先行スパン2の二種類で構成されます。
ひとつは最安値と最高値で計算された平均値を26日先行させて表示したもの。もうひとつは最安値と最高値で計算された平均値を52日先行させて表示したものを意味します。
そしてこの二種類の先行スパンの間に構成されるものを「雲」といい、一目均衡表における分析の評価対象として用いられます。
◆遅行スパン
当日の終値を26日前へと遅らせて表示します。遅行線とも呼ばれます。
一目均衡表を無料で確認できるサイト
そんな便利な一目均衡表ですが、いくつか無料で確認できるサイトがあります。
自身がよく利用させていただいているのが『tradingveiw』
株価のみならず為替やコモデティ、債券など幅広く銘柄の騰落率を確認することができ、またインジケーターも豊富。
トレーディングビューでもインジケーター検索より、一目均衡表と打ち込むだけで対象銘柄の評価をすることができます。
そんなtradingviewでのテクニカル分析のやり方については過去記事でも紹介しています。興味のある方はぜひご一読ください。
【米国株リアルタイム取引ならトレーディングビューの使い方を覚えよう】
一目均衡表の雲や遅行線の使い方
一目均衡表の雲や遅行スパンにみる三役好転
一目均衡表で知っておきたいのが基本である『三役好転』
三役好転は一般的に買いシグナルとして捉えられています。その条件は
◆遅行線がローソク足を上抜ける
◆ローソク足が雲を上抜ける
◆転換線が基準線を上抜ける
となります。
次に三役逆転についても確認していきましょう。
一目均衡表の雲や遅行スパンにみる三役逆転
『三役逆転』はその名の通り、三役好転とは逆に売りシグナルとして捉えられています。
三役逆転の条件は
◆遅行線がローソク足を下抜ける
◆ローソク足が雲を下抜ける
◆転換線が基準線を下抜ける
となります。ちょうど三役好転の逆となっているので覚えやすいですね。
一目均衡表チャートの出し方と編集方法
tradingviewでは一目均衡表の編集をすることもできます。
出典:TradingView
まずは上記のようにインジケーターから一目均衡表で検索して選びます。
そして転換線や先行スパンなど、様々な線分が引かれていますがこれらの色は編集することができます。
出典:TradingView
上記のように一目均衡表を表示させた状態で、設定をクリックしてスタイルタブを選ぶことで、色を編集できます。
その隣のパラメータータブでは、いちおう時間設定なども編集できるようです。
もっと一目均衡表を有効に活用するには
一目均衡表以外のテクニカル分析も確認する
一目均衡表はあくまでテクニカル分析手法のひとつです。
評価精度そして確度を上げていくためには、他のテクニカル分析手法を検討していくことも必要です。
たとえば標準偏差を用いたボリンジャーバンド、振れ幅を分析するRSIといったテクニカル分析なども銘柄評価には有効です。
そんなボリンジャーバンドやRSIについては、過去記事でも取り上げています。
興味のある方はぜひご覧ください。
【ボリンジャーバンドのチャートパターンについて詳しく解説します】
【株価チャート評価に使われるテクニカル指標RSIを解説します。】
ファンダメンタルズ分析も大切に
そして銘柄評価において、テクニカル分析と同時にもうひとつ大切なのが『ファンダメンタルズ分析』
ファンダメンタルズ分析とは『経済の基礎的条件』を指します。たとえば企業を対象としたファンダメンタルズ分析では資産や負債、業績などを鑑みて株価評価を実施します。
ファンダメンタルズ分析ではepsやperといった指標を読み解けなければなりません。
それらファンダメンタルズ指標については過去記事でも紹介しています。
今回身に付けたテクニカル分析を活かすためにも、ぜひご一読いただきファンダメンタルズ分析手法を身に付けましょう。
【株価の指標となるepsとは。その意味や計算式について解説します。】
テクニカル分析の一目均衡表を理解して、銘柄評価の幅を広げよう。
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